(下記はあくまで私が今朝みた夢を物語風にしただけで、特に他意はありません)
「運命の朝だ、、、」 その日、Tは普段よりも1時間も早く目が覚め、そのまま狭いワンルームのベットの上でごろごろしてすごした。 時の政権が新卒就職支援と低迷する支持率アップを目指し成立させた「新卒就職支援法」。 平凡な名前のこの法案は、大手企業を中心とした経済団体の猛烈な反対を押し切り導入されたが、その後少子高齢化の進展と膨大な補助金により徐々に企業に受け入れられ、現在は制度自体が定着している。 その内容は国の就職支援団体「若年就職支援機構」が、新卒学生の就職先を一括して決めてしまう、というもの。口さがない連中に言わすと「新卒の配給制度」といわれるこの制度は、当初「職業選択の自由」の剥奪、と評判が悪かったものが、やがて「勝手に仕事を与えてくれる」と当時の言葉だと”草食系”といわれる学生が多数をしめた国内大学卒業生に受け入れられていった。 ビッグマザー、と呼ばれる巨大なシステムが、新卒の各プロファイル -幼稚園から大学までの詳細な成績・そのつどの性格分析、家族状況などの個人情報保護法の強化によって企業がもはや手に入れる事ができない詳細な個人情報- や、企業側の膨大な新卒に対する要望と企業業績・時価総額などの企業情報および、過去のトラックレコードをもってして、各個人の就職先を決める。 Tは大学が用意した大型バスにのり -周りにサークルの友達や、大学の講義で時々見かけて気になっているかわいい女の子も目に入ったが- 心ここにない、という風でぼんやり窓のそとを眺めながら、都内某所にある就職センター・ホールに向かった。 その日、若年新卒ハローワーク・東京センターはごった返していた。 これだけネットが発達しているのにもかかわらず、就職先はメールなどではなく「紙で」渡されるという前近代的な方法を取っており、 -センターに言わすと「情報漏えいやメール誤配信、成りすましの対応」だそうだが- (もはや形骸化している)就職活動解禁の当日はセンターホールは年に一回だけ、割り当て通知をうける学生でごった換えすことになる。 もちろん、この割り当てに対して不服であれば自分で就職活動をしてもいいし、実際この制度に不満をもつ外資系企業などは独自の就職募集をしていた。が、とはいっても外資系や一部の大手商社などはすでにインターンシップという制度によってすでに就職できる人間がきまっている。 さらに国内の少子高齢化にもかかわらず、デフレで国内の景気は冷え切っており国内の雇用は雀の涙、「自由枠」は激戦となっており、そこから自由枠 -募集はどこもかしこも若干名という表現-での入社は一般学生はほぼ絶望的となっていた。 Tは巨大なホール -都内一等地にある国の体育館のような施設- で自分の名前が呼ばれるのを今か今かと待った、、右手にはスマートフォン。 直ぐに実家の両親に結果を伝えるために。 「〇〇大学、Tさん」 「えーっと、君のはこれだ」 ぺらっとした紙を渡されたTはそれを受け取り、直ぐにその場で開いてみた。 第一希望の某自動車メーカーはどうだっただろうか?業界は? 第二希望業界の金融は? まずいろいろなディスクレーマー -これのオファーを受けるのは君次第、私達はこの仕事の提供を保証するものではなく、云々- が書いてあり、そして文章の真ん中あたりに中くらいの文字でこう書いてあった。 「ブライダルプランナー」 (多分続きません) #
by ttori
| 2011-07-15 06:20
| 夢
私がこういうのが好きなだけかも知れませんが、、
パイオニア carrozzeria_サイバーナビCM ナビのCM、こういったかっこいいのが多いですよね。 個人的には夜、首都高で高層ビルの間を遠くで高層ビルの衝突点滅灯が光っているのを見ながら抜けていくのが大好きで、「ああ、東京だなあ」と思う瞬間です。 ちなみに元ネタはこれらしい。 WORLD OF FANTASY (MUSIC VIDEO) / capsule #
by ttori
| 2011-06-26 20:46
| CM一考
最近のお気に入り
デザインあ こどもたちの未来をハッピーにする、「デザイン的思考」を育てる新番組 NHK教育にしてはかなりカッコイイ(この副題は上から目線でどうかと思いますが)。 しかも子供向け。 昨日やっていたのは「風呂敷の包み方」 、、、思わずぐぐってしまいましたよ(こちら)。 、、、やばい、風呂敷かってしまいそうだ、、、。 #
by ttori
| 2011-05-01 10:32
| 本 / CD / TV
三菱UFJモルガンが993億円のトレーディング損失、300億円の増資へ
三菱UFJフィナンシャル・グループ傘下の三菱UFJモルガン・スタンレー証券(秋草史幸社長)は21日、親会社の三菱UFJ証券ホールディングスに対する300億円の第三者割当増資を実施し、資本増強すると発表した。フィクストインカムのポジショントレーディングの一部業務で1─3月期に993億円のトレーディング損失を計上し、2011年3月期決算で大幅な最終赤字になるのが主因。 増資後の三菱UFJモルガン・スタンレー証券の自己資本規制比率は250%程度になる見通し。払込期日は4月22日。三菱UFJモルガン・スタンレー証券の11年3月期当期損益は1450億円の赤字。このうち、11年1─3月期にトレーディング損失を計993億円計上したことが大きく響いた。 会見した三菱UFJモルガン・スタンレー証券幹部によると、損失の原因は、1)トレーディングで相場を見誤った、2)問題となったポジションを圧縮するため損切りした、3)その他のポジションでも評価の甘い部分の評価を見直した──の3点だった。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、今回損失を計上した業務を縮小する。 三菱UFJ証券HDは同時に、2011年3月期当期損益が500億円の赤字になる見通しだと発表した。 (ロイター2011年 04月 21日 17:50 JST) というわけで久々に出てきましたマーケット事件簿。 今回は三菱UFJモルガンスタンレー証券(ながっっ)*のスワップション(金利のオプション商品)における損失1000億**。わたしゃ株屋で債券畑ではないんですが、調べてみたことを少し。 *過去最も長い社名だと思ったのは太陽神戸三井銀行とか、日興ソロモンスミスバーニーとか。 **兆じゃないからマーケット事件簿にしては小さいなー、っていうのは感覚が多分おかしいです、ええ。 、、、まー、実は会社の外人に「三菱がスワップで大損してるらしい、、」という噂を聞いたのは2月?3月頭くらいだったかな?と思います。そんときは「ふーん」位にしか思ってなかったんですが。 さてさて、デリバティブというと直ぐに数字がインフレしてしまいます***。今回は「三菱UFJは130兆円!のポジションをもってた、、」という話にになってますが。で、実際にどうだったの?ということで三菱UFJのディスクロージャー資料から数字を拾ってみましょう。 ***これはデリバティブが相対で取引されるため、見た目ポジションゼロでも、裏で大量な残が積みあがってるため(例えばあるオプションの契約を100億JPモルガンとして、GSで反対売買したらエクスポージャゼロですが、グロス残は200億)。下記に出てきますが、例えば三菱UFJの金利スワップ残はあわせて約570兆!もあります。 2011年(平成23年)3月期 中間期のディスクロージャー資料13Pに連結のデリバティブの保有残高が出ています。 (1) 金利関連取引 (単位:百万円) 契約額等 時価 評価損益 うち1年超 金融商品取引所 金利先物 売建 4,872,638 2,816,437 △14,767 △14,767 買建 3,262,810 2,060,858 17,734 17,734 金利オプション 売建 3,368,294 43,515 △999 557 買建 3,568,916 43,640 1,067 △906 店頭 金利先渡契約 売建 21,634,720 119,763 3,150 3,150 買建 24,139,602 142,092 △2,759 △2,759 金利スワップ 受取固定・支払変動 264,835,154 198,680,174 7,999,716 7,999,716 受取変動・支払固定 270,205,464 195,083,420 △7,575,676 △7,575,676 受取変動・支払変動 32,881,487 24,440,911 △25,074 △25,074 受取固定・支払固定 498,096 461,855 △39,813 △39,813 金利スワップション 売建 72,044,440 49,437,342 △895,743 △275,953 買建 49,721,274 31,748,383 835,082 257,770 その他 売建 5,297,056 4,500,993 △28,591 △11,577 買建 3,004,154 2,014,715 27,648 16,698 合計 ー ー 300,972 349,098 確かに他の金利先渡契約や金利スワップなどはほとんどエクスポージャーがマッチアウトするような形になってますが、金利スワップションだけ売建72兆/買建50兆となっており、差分22兆円の売エクスポージャがあります(金利スワップは売265兆/買270兆の5兆、時価差分は4000億)。また、1年超のポジも売差分18兆も出ています(三菱東京UFJ銀は売建6兆/買建5兆と桁一つ違うので、ほとんどが証券部門のポジションだと思いますが)。 もちろん単純に裸でもってるとも思えません。現物やスワップでヘッジしているとも思えますが、それぞれの商品での利益でみるとこの時点ですでに150億円の損失が出ていることがわかります(もちろんヘッジポジションで利益が出て相殺されているとも思いますが)。さらに時価評価を見ると、6000億の売超となってます。 ちなみに10年3月期のポジションは売建60兆/買建40兆とやっぱり20兆円の差分エクスポージャがでてます。この時の時価差分はほとんどゼロ、09年3月期をみると売建43兆/買建32兆の差分10兆円時価差分600億売超、08年3月期は売建28兆、買建23兆の差分5兆円時価差分は1800億の買超。確かに直近ポジションが大きくなってます。 しかしながら、普通考えるとあまりにも大きいポジション。もちろん実態はわかりませんが、どうも6000億のショートしたところに急に踏まれて大ヤラレした、という風に見えます。6000億で1000億のロス、というと17%くらい****。一部ではディープアウトのオプション(例えば日経オプションでいうと5000円プットとか、ありそうもない現値から乖離したストライクのオプション)のショートを踏まれた、との話もありましたが。確かに例えば10年3月期だと20兆も売超なのに時価差分額がゼロ、ということは安いオプション(=アウトのオプション)のポジションが多い、ともとれます。 ****bloombergでスワップのチャートをみると、10年とか昨年12月中旬に妙な上ひげをつけてたりして、「あーこのあたりでロスカットかなんかしたのかなあ」とも思いましたが。アウトのオプションなんて一瞬で価格が倍になったりしますので、実際のとこどうなのかはわかりません。 ともあれ、大怪我なのは確か。かつて私もアウトのオプションのショートは危険と教わりましたが。プロでもオプションの売りは難しい、ということでしょうか、、。 【追記】しかしよく見ると一貫してノーショナルは売超、時価はほぼフラット、というポジションなので、基本アウトショート、ニアorアットがロングの単純なボラスマイルに沿った戦略では、とも。そういうシンプル戦略(リクイディティはなかったかもしれませんが)で大損、ってどう考えてもリスク管理とか、モデルの問題だとおもう私はフロントの人間だからですか、そうですか。 【追記2】下記コメントいただきましたが、株と違って金利オプションは長さ(例えば10年のスワップションと1年のスワップションといった)でリスクが全然ちがいますから、単純に上の分析で”どういうリスクエクスポージャだったか”はわかりません。ただ、全体でガンマショートになっていたところに”昨年度後半のJGBマーライオン相場 by はちご先生”でやられた、んだろーな、とも思います。個人的にはオプショントレーダの人は”長短ミスマッチ”までポジションをとらんのでは?とは思いますけど、、(デュレーションはマッチさせてボラのみにリスクエクスポージャを限定してた、という意味、イールドカーブとボラの期間構造でアーブやってた、って話なら知りません)。 #
by ttori
| 2011-04-22 20:30
| Market(マーケット事件簿)
1で株式現物市場について述べましたが、続いて株式デリバティブ(派生商品)市場。
通常、デリバティブはオプション・フューチャー・その他デリバティブという風にいわれます。 その中で一番簡単で有名なのが先物だと思われます。 先物はある期日(満期日)での当該銘柄(指数)の指定値で決済されるという派生商品です。例えば日経平均先物は、日経新聞社が発表している日経225種といわれる指数に連動するデリバティブです。 一般に間違えられやすいのですが、先物は先渡し契約の一つの分野です。これは指定期日に指定した値段で決済を行うことを先渡し契約といいます。例えば現物株を指定値段(例えば3ヵ月後の引値など)で売買することを先渡し(フォワード)契約といいます。 この先渡し契約を標準化して上場させたものを先物(フューチャー)といいます。時々このへんの知識があいまいな方が「先物をOTCで売買したいんですが、、」というとんちんかんな質問が出たりします。 現在日本で最も出来高(コントラクト)が多いのが日経平均先物。また機関投資家が多く使うTOPIX先物。日経平均先物は指数に1000円をかけたものが標準形となっており、通常3,6,9,12月隔月の第二金曜日の各構成銘柄のオープンの値段で決済されます(この日をSQ(スペシャル・コーテーション)日といいます。ただこの言い方は日本だけらしく、海外では”エクスパイヤー・デート”といったりします)。 *気をつけなければならないのはこの”コントラクト”数。最近時々韓国の先物契約数が日本の数倍、という報道があったりしますが、これはこの”コントラクト”数をいいます。ただ、日本の先物が一枚当たり1000万円程度の参照契約金額(ノーショナル)となっていますが、韓国の先物はそれよりもはるかに小額となっています。 でデリバティブの特徴といえばレバレッジ。上記の日経平均先物は現在一枚あたり100万弱の委託保証金(担保)で売買することができます。つまり1000万円近い契約を100万円程度の資金で売買することができることになります。レバレッジ10倍。この委託保証金は売買翌日までに、売買した証券会社を通じて、証券取引所に収められることになります。 気をつけなくてはならないのはデリバティブは個別契約。つまり誰かと誰かの契約となります。通常売買契約と一緒で売り手と買い手がいます。通常の売買契約は買い手と売り手が株券と現金を受け渡して終わりですが、現物株券が存在しないデリバティブ契約は売り手と買い手が満期日までその契約を維持しなければなりません。 つまり長期のデリバティブ(中には数十年も続く)は相手が必ず最後まで契約を守る、ということが前提となります。これは面倒ですよね。だって相手が数十年も必ず存続してるかどうかも怪しい(これをカウンターパーティリスクといいます)。値段が上がったら取引を解消したくても、相手がやだ、といって解消できないかもしれません。 こうした不便さを解消するために出てきたのが、先物や上場オプション市場です。この先物契約は契約相手が必ず証券取引所、となります。前の記事で書きましたが、証券取引所の上場市場の特徴は全てを一般化し、”価格のみ”の交渉で売買できるような商品設計となっている点(だからこそ、先物は受け渡し日や委託保証金(担保)の金額が画一的で融通がきかなくなってます)。またこの委託保証金の計算はSPANといわれる計算方法で過去24週の当該指数のボラティリティ(変動数値)の最大値をベースに計算され、売買日の次の日に証券取引所に収めます。また、相手が必ず証券取引所でさらに売買する指数デリバティブも株券と同じくまったく同じ契約となりますので、買った相手を気にせずに、売り戻して契約を終了することができます。 、、、うーむー、どんどん長くなっていくなあ、、。 #
by ttori
| 2011-04-03 17:01
| Market(マーケット事件簿)
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