Tori Box
2014-08-30T03:58:45+09:00
ttori
小さな窓から見上げると曇り空でも、外に出ると意外と晴れてるもんだ。
Excite Blog
生きてます
http://ttori.exblog.jp/22829441/
2014-08-30T03:58:51+09:00
2014-08-30T03:58:45+09:00
2014-08-30T03:58:45+09:00
ttori
プライベート
中国!中国!
http://ttori.exblog.jp/20216854/
2013-08-16T22:24:00+09:00
2013-08-19T22:28:30+09:00
2013-08-16T22:24:38+09:00
ttori
Market(マーケット事件簿)
時価総額で中国5位の証券会社、光大証券 は、16日発生した取引システムのエラーに関する調査を進めている。 同社の上海証券取引所への届け出によると、その他の業務は通常通り。取締役会秘書の梅鍵氏はこれ以上の言及を避けた。 上海証取の技術サービス担当者が内規を理由に匿名を条件に述べたところによれば、同証取はこの日の取引急増について調査している。上海総合指数は午前の取引で、2分間でマイナス圏から5.6%高まで反発。売買高は30日平均を80%上回った。
中国証券監督管理委員会(証監会)の当局者は、証監会が状況を調べていると説明。上海時間午前11時5分(日本時間午後0時5分)過ぎに同指数が急騰したことに関する問い合わせに対し、規則を理由に匿名で回答した。 8月16日(ブルームバーグ)
本日の東京時間の昼時間、上海市場が急騰。合わせて東京市場でも日経やTOPIXが上昇したり円安になったりしました。しかし、その上海市場の上昇があまりにも不自然だったため、話題騒然(チャートは下記)
で、直後から誤発注ではないか?と話題になっておりましたが、どうやら中国第5位の証券会社、光大証券はシステムトラブルで誤発注をしたようです。
その額約70億元(約1000億)。
、、、まあ噂ではテスト用だかプレゼン用のシステムが実際に証券取引所に接続されてしまっていて、実オーダーとして出てしまったのでは?とのこと。で、コンプラ担当者があっという間に首になったって噂もでてましたが、、。
急騰して急落したのを勘案すると数十億単位で損がでていると思われ。
ただ、光大証券の親会社は中国の中堅銀行の光大銀行。「銀行がでかいから別に潰れやしないだろ」という声も聞こえてきますが。
、、、それどっかで聞いたような、、、。(ただ件の光大銀行、先日中国インターバンク市場金利が急騰したとき「デフォルトしたのではないか」と言われた銀行なんですが、、踏んだり蹴ったりですな、、、)
株式取引はすさまじいまでのシステム産業と化しています。もちろんさまざまなシステムが開発されどんどん使い勝手が上がっていく反面、こうしたちょっとしたミスで巨額の損失につながります。前回書いたナイトキャピタルの例を引くまでもなく、システム開発はフロントの最前線だという認識が必要ではないか、と思います。
【追記】中国・光大証券の大量誤発注はシステムの欠陥が原因=証監会が調査
中国証券監督管理委員会(証監会)は18日、上海株式市場で証券大手の光大証券が16日、大量の買い注文を誤って出した問題に関する調査結果を発表し、注文システムの設計上の欠陥が誤発注の原因だと指摘した。今後、本格的な調査に入るとしている。光大証券は16日、累計で234億元(約3740億円)の買い注文を出し、このうち72億7000万元の売買が成立した。
光大証券は先物で700億分売り建てたらしく、現物はしばらくホールドするらしいです、、。]]>
ハートオブサンデー
http://ttori.exblog.jp/20165108/
2013-08-07T22:07:22+09:00
2013-08-07T22:07:32+09:00
2013-08-07T22:07:32+09:00
ttori
本 / CD / TV
日曜日の朝、さわやかな声とともにこの音楽が聞こえてきた記憶があります。
Natan Marques & Ricardo Leão - Lua e Fogueira
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熱量
http://ttori.exblog.jp/19239596/
2013-04-18T21:03:00+09:00
2013-04-18T21:04:30+09:00
2013-04-18T21:03:31+09:00
ttori
CM一考
新人の頃の心は忘れないでいたいと思う。]]>
ネットワークは広大
http://ttori.exblog.jp/17975221/
2012-09-17T11:35:00+09:00
2012-09-17T12:20:04+09:00
2012-09-17T11:22:59+09:00
ttori
News
英スタンチャート、268億円の和解金支払いで合意=当局
英銀行大手スタンダード・チャータード(スタンチャート)は、米国の対イラン制裁に違反して不正取引を行ったと指摘された問題をめぐり、3億4000万ドル(約268億円)の和解金を支払うことで合意した。米ニューヨーク(NY)州の金融サービス監督当局が14日、明らかにした。同行は15日、ニューヨーク州における銀行免許を守るため、公聴会で反論する予定だった。ピーター・サンズ最高経営責任者(CEO)は公聴会に向けニューヨーク入りしていたが、直前で和解交渉が成立、公聴会は取り止めとなった。
米ニューヨーク州金融サービス監督責任者ベンジャミン・ロースキー氏は今月6日、スタンチャートが2500億ドル規模に上るイランとの取引を隠し、数億ドルに上る手数料を得てきたと非難。また米国のマネーロンダリング(資金洗浄)防止法に違反している「悪徳な金融機関」であり、ニューヨーク州における営業免許を失う可能性があると指摘したことで、同行の株価は前週、大幅下落していた。
[ニューヨーク 14日 ロイター]
かなりいろんなことを含蓄しているニュースだと思います。
スタンダードチャータード銀行はイランとの取引にからみニューヨークの司法当局と和解しました。
そもそも今回問題になったのはイランとの取引。アメリカはイランなど数カ国の国との取引を規制しています(マネーロンダリング:不法に得た所得をきれいにする事)。その中の一つ、イランとイギリスの銀行スタンダードチャータード銀行(スタンチャート:ちなみに日経とかはスタンダード銀行って約してましたが、スタンダード銀行って別の銀行があるので注意)が行った取引についてニューヨーク司法当局が問題視した、という事件。
(ちなみに下記は南ア大手銀のスタンダード銀行の紹介ビデオ。アフリカの大地が美しい。ちなみにこのスタンダード銀行は上記スタンチャートとは同根の銀行です。)
多分ぱっとみるとふーん、で終わってしまうニュースですが、いろんなことを含蓄しているので、一つ一つ見ていきましょう。
まずなぜ”イギリスの”金融機関たるスタンチャートが”イランと”した取引を”ニューヨーク当局が”取り上げたか。
よくドルは国際決済通貨、といわれます。この意味は何かを国際的に取引しようとすると、ドルを通じて、なるという事を示してます。この意味は要するに全ての国際取引はアメリカを経由する、という意味です。
普通の人は国際取引でドルをやり取りする、と聞くと映画とかに出てくるアタッシュケースにドル紙幣が詰め込まれて、、という光景が思い浮かぶかも知れませんが、現状の国際取引は銀行の決済を通じて電子的に行われます。そして銀行間の国際的な決済でドルを最終的に決済実務を行っているのは今回の場合、ニューヨーク連銀*になります。つまるところ、ドルで決済しようとすると、たとえイギリスとイラン間の取引も、お金のやり取りは必ず米国を経由することになります(実務的には電子データによるやり取りに過ぎないため、実際に実物のドル紙幣をやりとりするわけではない)。
*例えばヨーロッパでドルをやり取りする”ユーロドル市場”は、確かにロンドンで取引が行われますが、最終的な決済やドル”現物紙幣”はアメリカ国内にあります。よく誤解されますが、例えば日本株を外人が買った場合、その株券券面そのものを海外に持ち出すことは基本的にはありません。日本の銀行(カストディ銀行)がその券面を預かり(現在は券面は不発行で電子データのみ)その所有を電子的に書き換えているだけです。そして国際的な円決済は”日銀ネット”といわれる日本銀行経由でお金の決済が行われます。つまり、例えば日本人がドル預金といわれるものをしても実際にそのドル紙幣はアメリカにあることが多く、実際に「紙幣として手元にもらいたい」と銀行の窓口に行くと大概いやな顔をされてしばらく時間がかかる旨のことを言われると思われます。
「じゃあドルを使わなければいいじゃん」とお思いかもしれませんが、現状ドルにかわる国際決済通貨はほとんどないのが現状です。とくに原油など国際的に取引されているものは必ずといっていいほどドルを経由**するようです。
**例えばあなたがアフリカのある国と取引をするとして、その国の通貨で支払いを受けたいか、という事です。その通貨がきちんと円に転換できるかも不明ですし、そもそもその通貨がきちんと法的に裏づけがあるかも不安です。特にどの国でも経済運営に不可欠で様々な取引が行われる原油など”国際的商品”は基本ドルで決済されます。(日本は中東とかと取引するとき、ドル経由ではなく円経由で決済することがあるとのことですけど。これは日本の通貨円が国際決済通貨として認知されているためです。)
そのため、例えば第三国の人同士がドル決済***をしようとしていちいち米当局にお伺いを立てているのか?というと答えは半分イエス、半分ノーです。
今回のような第三国同士、アメリカを介さない外外のドル取引はUターン取引とよばれ、基本的にはマネーロンダリングなどのアメリカの法律の埒外に置かれる措置がとられています。とはいえ、アメリカが敵性国家だとみなしている国との取引においては単に外外だといえ、それなりの”説明義務”が課せられています。
***こうした第三国同士の取引を優遇する制度はオフショア市場と呼ばれています。一方で各国の国内向けの市場をオンショア市場と呼びます。よく脱税などで話題になるタックスヘイブンはこうしたオフショア市場が舞台になります(基本税制優遇しているのはタックスヘイブンのオフショア市場)。
今回スタンチャートはUターン取引のドル決済を行っていたニューヨーク拠点****がこの説明義務をきちんと果たさず、”イランとの取引”という事をめんどくさいのでうやむやにしようとしたのではないか?ということが指摘され、結果巨額の賠償金を払って和解しています。
****今回スタンチャートが争わずあっさり和解した理由もこのあたりにあると考えられます。元々スタンチャートは特に新興国に他に追随を許さない強大なネットワークをもつ銀行で、特に新興国(アジアやアフリカなど)のドル決済のハブの一つとなっていました(売り上げのほとんどがアジアアフリカで、欧州、アメリカの売り上げはほとんどない)。”アジアに強いから別にニューヨーク拠点がなくなっても大丈夫”というコメントがありましたが、これはドル決済ハブとしてのスタンチャートの強みをきちんと理解していない側面があると思われます。もしニューヨーク拠点がなくなればかれらの新興国にもつ金融機関向けの決済業務(彼らのコア、競争力の源泉)が大打撃を受けた可能性が考えられます。
もちろんニューヨーク司法当局の売名行為とかいろいろな思惑はあるでしょうが、でも国際的な商取引の広大なネットワークの一端を垣間見せる、金融の深い世界を感じさせる事件ではあると思います。]]>
ごはっちゅう!(一部追記)
http://ttori.exblog.jp/17829301/
2012-08-03T21:41:00+09:00
2012-08-04T11:01:42+09:00
2012-08-03T21:40:54+09:00
ttori
Market(マーケット事件簿)
米ナイト・キャピタル、前日の取引障害で340億円の損失
米証券仲介大手のナイト・キャピタル・グループは2日、前日に発生したコンピューターによる自動注文の障害により4億4000万ドルの資本が失われたことで、会社の存続を賭けて資金集めに奔走した。ナイト・キャピタルの主要な顧客だったTDアメリトレード、フィデリティー・インベストメントなどは現在、ナイト・キャピタルを通して注文を出していない。小規模な顧客も他社を経由して注文を出している。
ナイト・キャピタルの株価は、この2日間で70%以上下落した。
同社は「戦略的、財政的な代替手段を積極的に追求している」とする声明を発表。これを受け、市場では同社が身売りもしくは破産に追い込まれるとの懸念が出ている。米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)紙によると、ナイト・キャピタルはシルバーレーク・パートナーズ傘下のバーテュ・フィナンシャルと協議に入った。またフォックス・ビジネス・ネットワークは、ナイト・キャピタルがJPモルガン・チェースに支援を要請したと報じている。JPモルガンの広報担当者はこの報道についてコメントを控えた。ナイト・キャピタルの広報担当者もコメントを控えている。
ナイト・キャピタルの取引障害により、1日のニューヨーク株式市場で約140銘柄が寄り付き直後に乱高下する事態が発生。ニューヨーク証券取引所は特に値動きが激しかった6銘柄の売買を停止した。
[ニューヨーク 2日 ロイター]
というわけで久々でました、誤発注。
米大手マーケットメイカー*のナイト・キャピタルグループはマーケットメイクシステムのアルゴリズム誤作動で、大量の誤発注をしたと発表しました。その数140銘柄程度、約1~2兆円!!。
まあ、どこぞの国みたく一日の出来高が1兆円以下しかない orz ってわけではないので、吸収してしまったみたいで、数銘柄だけ”約定取り消し”の沙汰となっておりますが。
(ほとんどの銘柄は日本のストップ高安に相当する、サーキットブレーカーすら発動されなかった)。
*マーケットメイカーとは文字通りマーケットを作る人。マーケットでオファー・ビッドを常にだしてマーケットで建値をして、流動性を供給する役目を負っています。
というわけで、今回は論より中川翔子、チャートを眺めてみましょう。
まず約定取り消しが行われた銘柄。
続いて大型銘柄。
日本にはかんけーねーと思いきや、しっかり巻き込まれてる銘柄
この誤発注をしたナイトキャピタルは資本金1000億程度の中堅企業です。その企業がその資本金の4割近くを吹っ飛ばしたため、株価暴落、単独での企業存続に疑問符が付き、スポンサー探しに駈けずり回ってます。
ちなみにこのナイトキャピタル、大問題になってるフェースブック上場時NASDAQシステムトラブルにより大損をしたマーケットメイカーの一社(他はUBSなど)。まさに踏んだり蹴ったりですな、、、。
今日において証券取引にはアルゴリズム取引といわれる自動発注システムは業務に不可欠になり、もはや業務そのものになっています。そしてリアルにそれが企業の存亡にかかわるとは、、多くの企業でよりシステムに対する意識が変わる、変わらなければならない時代だと思います。
【追記】ちなみにFTとbloombergによるとこのミストレードの大型ポジション、まとめてブロックトレードでゴールドマンにぶん投げて一気にポジションを落としたようで、受けたGSそーとー儲かったんではないでしょうか、、。
【追記2】とりあえず目先資金繰りがついた&大口顧客のTDアメリトレード等が取引再開したそうで、昨日株価は急反発しております。また、bloombergによると同業のtwo sigmaやPEファンドのKKR、TPG、シルバーレイク等に対して財務を開示したようで今週末あっという間に処理が進むかもしれませんね。
【追記3】ついでにbloombergによると上記GSはナイトのCBの最大保有先で、発行済みの3.5%、375mill保有だそうで、、、。で、このCB80円程度(元本100円として)らしく。もちろんヘッジはしてるとは思いますが、急落したところでヘッジが追いつかなくて、こっちでは結構ロスが出たかもしれません。
(ナイトキャピタルのトレーディングルーム。こちらから。)
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world order
http://ttori.exblog.jp/17735241/
2012-07-07T11:00:00+09:00
2012-07-07T11:11:19+09:00
2012-07-07T10:59:52+09:00
ttori
本 / CD / TV
WORLD ORDER in WPC 2011
(マイクロソフト主催WPC2011のオープニングイベントに出演した際のパフォーマンスPV)
才能ある人はすごいと思う、、、。
なにより、こうした場できちんと発信できている日本人がいることはすばらしいと思う。]]>
次の舞台
http://ttori.exblog.jp/17733670/
2012-07-06T21:42:00+09:00
2012-07-06T23:19:53+09:00
2012-07-06T21:42:16+09:00
ttori
未分類
英金融大手バークレイズは3日、金利の不正操作で巨額の罰金を科された問題を受けて、ボブ・ダイヤモンド最高経営責任者(CEO)の辞任を発表した。辞任は即日付となる。前日にはマーカス・エイジアス会長が辞任を発表していた。
ダイヤモンド氏は同社を通して声明を出し、「私はいつも、何がバークレイズの利益に最もかなうかを考えて、実行することを心がけてきた」「今回の辞任ほど難しい決断はなかった」と述べた。一方で「バークレイズにかかる外からの圧力は損失を生じさせる恐れのある水準にまで高まっている。私は損失の発生を避けたかった」と語った。
後任を選ぶ間、エイジアス会長は現ポストにとどまる。エイジアス氏は声明で、16年間にわたるダイヤモンド氏の貢献と手腕をたたえた。バークレイズは、短期金利の国際的な指標であるロンドン銀行間取引金利(LIBOR)を不正に操作したとして、米英当局と先週、総額約4億5000万ドル(約360億円)の罰金を支払うことで合意していた。
(CNN)
今ロンドンで大騒動になってるこの件。
今回は銀行がお互いに無担保でお金をやり取りする市場が舞台となりました。
世界で”指標”金利といわれるLIBOR。ロンドン・インターバンク(銀行間)・オファード(提示)・レート(金利)、略してLIBOR(ライボー)市場が舞台です。
この市場は例えば6ヶ月ドルライボーであれば毎日英国銀行協会(BBA)に主要銀行16行が「うちがお金貸すときのレートはこれです!」と申告し、(ドルライボー:米国ドルを借りる金利)順番に並べて高いほうのと低い方3つづつを除外し、残りの10行の提示レートを平均して公表します。
で、何が今問題になっているかというと、このライボー、世界中の金融商品の基準として採用されていて、例えばお金を借りた人が返すときの金利の基準にしたり(ライボー+ほにゃらら%とか)とまさに金融市場の”インフラ”として存在してます。そしてこの利回りを使った商品が世界で兆ドル(京円!)レベルであるとのこと。
で今回問題になったのはその基準金利を提示する際、本来の正しい(?)数値ではなく、自分達に有利な数値を出していたとの事。
、、、実は今回のこの話、今に始まったことではなく、実は2008年のリーマンショック後、多大な損失を被った大手銀行の一角が必要以上に低位にレートを出しているのではないか?という話がでてました(私のblogでもかなり前に取り上げましたが、、特にサブプライムショックの直撃を受けたUBSがLIBORを操作しているのでは?といわれてました)。
元々このLIBOR、無担保で貸す、という前提で設計されています。ここがポイントで、担保なしで相手にお金を貸す、という前提である以上、相手の信用リスクが高いと危なくて貸せません。そのため「選ばれた」トップ銀行しかこのマーケットに参加することが許されませんでした。そしてその参加行はこのレートは「相手に”貸す”」金利ですから、当然自分がお金を調達し、そこに利潤を乗せ、その数字を提示することになります。
ところがリーマンショックの折、この”信用リスクが低い”はずだった大手銀行がサブプライムショックを受けて資本に大ダメージを受け、信用リスクが急激に高まりました。また、銀行がインターバンクで資金調達しようにも、みんな相手が潰れることを恐れてレートを急激に引き上げました。
当然これまでほとんどタダみたいな金利で資金調達していた大銀行は急に資金が取れなくなって日々の資金繰りに困ることになります。資金を集めるためになるたけ高い金利をはらわなけれ場ならなくなります。そのため当然調達する資金の金利が高まりますから提示するLIBORも高くなるのが当然なのですが。
肝は実はこのLIBOR市場とは実際にお金をやり取りする市場ではなくなっているという事。つまりもしLIBORを低利にしても、それでオファーを山ほど取られて(つまり資金貸し出しの申し出が殺到して)大損する、という事にはならないという事です。
2008年以降、サブプライムショックをモロにうけた大手銀行はお互いの健全性に疑念を抱き、短期市場は疑心暗鬼で資金の出し手(貸し出し手)が極端にへりました。さらに高いLIBORを提示している銀行=資金繰りに困っている銀行という事で、ますます貸し出してが減ることになりました(なんせ短期資金のやりとりは今日かしたら明日いきなり相手が倒産しかねない)。
そのため、その状況に危機感を覚えた銀行は実際にやりとりする市場レートでないLIBORを不当に操作したのではないか、特にLIBORが高い銀行=ヤバイ銀行という印象をもたれないために意図的にLIBORを低く提示していたのではないか?との疑惑がでています。さらにそれを当時のイングランド銀行(イギリス中央銀行)の担当者(現イングランド銀行タッカー副総裁)が指示していたのではないか?との疑惑が出てきています。
加えて銀行はLIBOR基準のポジションを山のように抱えています。そのため自行に有利なようにLIBORの数値を操作していたのとの疑惑がでています。
今回の件でリーマンショック時にリーマンの北米部門を買収し、傘下の投資銀行部門バークレイズキャピタルをGSやMS、JPモルガンに匹敵するくらいの大銀行に育て上げたボブダイヤモンドCEOが辞任する騒ぎになっています。アメリカ人のダイヤモンドCEOはバークレイズを投資銀行業界でも世界屈指の大銀行に育てた立役者ですが、あまりの逆風に辞任せざる得ない所まで追い込まれてしまいました。
今回の件はバークレイズにとどまらず、様々な銀行に飛び火し始めています。世界中の金融商品のインフラ中のインフラたるLIBORの問題はかなり根が深く、特にそれで天文学的な数値の金額が貸し出され(想定よりも少ない金利しかもらえなかった)、反対に天文学的な金額がかりられています(想定より安く借りれてよかったね)。
LIBORはたかだか10数行の担当者が全てを決めてしまっているかつてのギルド的な世界。特にジョン・ピアトント・モルガンの時代から金融村は狭いサークルの中の世界特権的な世界ではありました。今回の事件は未だ各所に残るこうしたムラ的な金融の社会がすこしずつ変わっていくきっかけになるのでしょうか?]]>
ロンドンホエール、捕鯨ほげー!(一部追記しました)
http://ttori.exblog.jp/17530649/
2012-05-12T09:57:00+09:00
2012-05-16T21:46:34+09:00
2012-05-12T09:57:27+09:00
ttori
Market(マーケット事件簿)
米銀大手JPモルガン・チェースが、ヘッジ戦略の失敗により少なくとも20億ドルの損失を出したことについて、ダイモン最高経営責任者(CEO)は、「ロンドンのクジラ」と呼ばれるトレーダーが関与していることを認めた。このトレーダーはロンドン拠点に勤務するブルーノ・イクシル氏で、同氏の取引をめぐって米ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)紙が前月報じていた。JPモルガンは英金融サービス機構(FSA)に情報開示を行っているが、関係者によると、情報開示は規制に基づいて行われており、現時点で当局が何らかの行動に踏み切る気配はみられていない。イクシル氏はフランス人で、1991年に工学・技術系教育機関のエコール・サントラル・パリを卒業。市場では大規模な取引ポジション保有で知られている。関係筋によると、同氏は巨額損失を出したチーフ・インベストメント・オフィスのクレジットデスクを率いていた。同氏からのコメントは得られていない。
イクシル氏の元同僚によると、同氏、および同氏が率いるチームは自己勘定取引には関与していない。また、このチームの業務内容についてはJPモルガンの経営トップが把握しているという。
元同僚は「チーフ・インベストメント・オフィスは、自己勘定取引は行っていない。JPモルガンのバランスシートのリスク均衡化を目的に、投資、取引、クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)などでポジションを取っている」と述べた。そのうえで、「情報は経営トップからもたらされる。イクシル氏レベルのメンバーが全体像を知らされていたとは、到底考えられない」と述べた。チーフ・インベストメント・オフィスは、ドルー最高投資責任者(CIO)が統括している。チーフ・インベストメント・オフィスに勤務した経験のある人物によると、イクシル氏は同オフィスにそれまでにはなかったクレジットデスクを率いるために同オフィスに異動した。
この人物は、同デスクはその後、経営陣が厳しく管理するクレジットポジションを数年間で大きく積み上げ、今回明らかになった損失はこうした取引の失敗によるものとの見方を示している。関係者によると、チーフ・インベストメント・オフィスの規模は過去5年間に急速に拡大。現在はコモディティ(商品)以外の幅広い金融商品の取引を制限なく行う権限を与えられているという。
クレジット市場のトレーダーによると、JPモルガンのチーフ・インベストメント・オフィスに相当する部門は、他の銀行にも存在する。フランスの大手行をはじめ、米シティグループ、ドイツ銀行、スイスのUBSも類似の方法でリスクをヘッジしているとみられている。
【ロイター 2012年 05月 12日 02:00 JST】
マーケット事件簿の続報、次はあっという間にロンドンホエール(ロンドンの鯨)さん。
結局4-6月期で20億ドル!の想定ロス(まだ確定してないので、現状8億ドル程度のロスになりそう、との報道、また7-9月期に10億ドルの追加ロス想定)となりました。太陽王とあだ名される、これまで様々な苦境をうまくすり抜けてきたJPモルガンのダイモンCEOにとっては珍しいしくじりですね。
報道を追っかけてみると、JPモルガンのイナ・ドルー氏が率いるチーフインベストメントオフィスは預金と融資の差額分の余剰資金を使い儲けましょうという部署で、日本のメガバンクだとJGB等を扱う市場部門と同等と思われます。そのCIOオフィスはクレジットのエクスポージャーのヘッジを狙ってCDSインデックスポジションを積み上げ、その後大きなドローダウンを起こしたとのこと。
問題は流動性がなくなり、ポジションがアゲンストにもってかれて大きなロスをだしたとの事ですが、流動性っていうのは結構難しくて、移ろいやすいものです。こないだまでは大人気ですさまじいばかりの流動性があったものが、次の瞬間あっという間に需要が蒸発し、全くといっていいほど流動性が供給されなくなったりします。もちろんJPモルガン自身のディーラーも建値(マーケットメイク)するんでしょうけど、ディーラーだって人の子、保身でbidを引くこともしたでしょうし、OTCデリバティブですから相手方となったと思われる各社(GS、MSなど)も報道を契機に一斉にbidを引いて、流動性が枯渇した可能性もあります。
今回も結局「マーケットに比してポジションを取りすぎた、」という側面もあるんでしょうけど、個人的には「鯨がピラニアの大群にしてやられた」というのが正しい気がします。
もちろんこれでJPモルガンが潰れるとかそういうのは全くといっていいほどないでしょうけど、これまで”世界一の銀行”、”世界一のバンカー”と言われ、議会の規制強化派と真っ向勝負していたJPモルガンとダイモンCEOにケチが付き、銀行規制派が勢いづいたのは確かだと思います*。
(実際昨日のNYで大手金融株が軒並み急落しています)
*ちなみに昨日段階でSEC、FRB、CFTC全てが調査に入り、さらにフィッチが格下げ、S&Pが見通しネガティブと、まーみなさん動きがはやいですねぇ(棒)
これがさらなる規制を呼び起こし、銀行業がさらに低収益性へと向かう、大きな転機となるのでしょうか。
【追記】追加で何点か書きますと、以下2点が論点になってます。①本件はいわゆる”商業銀行”のリスク管理と余資運用の一環で取られたポジションで、投資銀行のプロップトレーディングとは若干はなしが違う点、②いわゆるVar(バリュー・アット・リスク)の計算を間違えたのではないか?という点。
まず一点目は、いわゆる預金超過の場合、なんらしかの運用をしなければならないバンキングの世界で、銀行全体のBSリスクを見ながらポジションを取るのはなんら不思議ではなく、今日本のメガバンクの多額のJGB(日本国債)が問題になってるのも同じ根っこのはず。じゃあiTraxxの変わりにトレジャリーを買うのが今ほんとにリスクリターンとして間尺にあうのか、考えなければならないと思います。2点目の点はかなり難しい。こちらのかた(厭債害債(或は余は如何にして投機を愛したか)さん)もかかれてますが、VaRの本家本元、リスクメトリックスを産み出したJPモルガンがうまくリスク管理ができなかったのでは?との論点。]]>
ロンドンホエールが吠える
http://ttori.exblog.jp/17406409/
2012-04-09T21:53:00+09:00
2012-04-09T22:17:23+09:00
2012-04-09T21:53:03+09:00
ttori
Market(マーケット事件簿)
米銀大手JPモルガン・チェースで企業の財務力に関連するデリバティブ(金融派生商品)を扱っているトレーダーが非常に大きなポジションを取り、10兆ドル(約813兆円)規模の市場で価格をゆがめている可能性がある、と外部のトレーダーが語った。 取引相手となっているヘッジファンドやライバル銀行の5人が匿名で語ったところによると、このJPモルガンのトレーダーはロンドン在勤のブルーノ・イクシル氏。同氏が専門にしているのはクレジット・デリバティブ指数で、企業のデフォルト(債務不履行)の可能性に賭ける市場としてはこの10年で社債を追い越して最大規模になっている。 投資家の間では、イクシル氏の取引が価格をゆがめている可能性があり、多額の債券保有のヘッジとしてクレジット・デリバティブ指数を利用している債券保有者に影響を及ぼしているのではないかとの不満が出ている。アナリストやエコノミストもクレジット市場のリスク認識を測るのにこの指数を利用している。 イクシル氏は自己ポジションを他のトレーダーにほとんど明かしていないが、他のトレーダーはこれらの取引の反対の立場を取っており、同氏の注文はこれまで出合った中で最大の規模だという。2人のヘッジファンド・トレーダーはイクシル氏が市場に参加したとディーラーから告げられた際に、異常に大幅な価格変動が見られたと述べている。(中略)格差が縮小することに賭けていた一部ヘッジファンドは価格差の持続にいら立っており、一部のトレーダーはイクシル氏がいずれ一部の持ち高を清算するとみてポジションを追加したという。
イクシル氏は顧客に代わって証券を売買するトレーダーとは異なり、同行財務部の傘下にある市場リスク管理と余剰資金投資を担う部門であるチーフ・インベストメント・オフィスに勤務している。広報担当のエバンジェリスティ氏によれば、同部門は「長期の組織的な資産負債管理に重点を置いており、短期的な利益を重視してはいない」という。
(中略)
クレジット指数市場の規模や構造を理解している複数の関係者が取引や価格の動きから推定したところでは、イクシル氏はマークイットCDX北米投資適格指数シリーズ9で1000億ドルのポジションを積み上げた可能性があるという。 4月6日(ブルームバーグ)
うーん、、、微妙です。。
ちなみにこの件のトレーダー、JPモルガン・チェース銀行ロンドンのCIO(チーフインベストメントオフィス)に所属しているようで、投資銀行のトレーダーとはまた若干違う立場とのこと。
多分有名な藤巻さんもこの部署所属だったと思いますが、このオフィスは要するに”プロップの中のプロップ””なんでもあり”の、バンキングサイドの有り余る余剰資金を使ってALM的観点から儲けましょう、という部署だと思われます(こちら)。そしてJPモルガンチェース銀行全体の巨大なBSクレジットリスクを考えながらポジションを取るとすると、これくらい(8兆円)はポジションをとってもおかしくないと思われ(それを言い出すと日本のメガバンクの国債やスワップポジションなんてもっと大きいです)。特に北米企業向け融資を多額に抱えているでしょうから、ALM的観点からクレジットリスクヘッジを自分とこの収益に直接的に影響を及ぼすくらいポジションを持とうとするとこれ位はもたないとダメだと思われます。
もう少し突っ込むとすると、この文句言っているHFトレーダーも微妙です。もし価格がゆがんでいると思うのならば逆ポジションをとればいいだけの話。どうもコメントだけ見てると実際に逆ポジションをもっていると思われどう見てもポジショントークです、ありがとうございました、という世界。まあ、Bloombergを使って自分に有利な方向にもっていこうという意識が堂々と見えてなんだかなー、とは思います。しかも文句を言ってる原因は”格差が縮小することに賭けていた一部ヘッジファンドは価格差の持続にいら立っており”って、普通なんのこっちゃ?って感じ。個人的推測ですが、確かMarkitのシリーズっていわゆる単純平均ウエイト指数だったような気がするので、まあ要するに単純平均指数なんで、リクイディティがなかったり市場規模が小さい銘柄までインデックス投資で一切合財買われて、指数構成の各銘柄の値付けが歪んで(多分)ファンダメンタルドリブンのHFマネージャーが特殊需給で持ち上げれらて損して、文句を言ってるだけでは?とも思え。株だってインデックスの入れ替えイベントプレーとか普通にされますし、何をいわんや、という感じですが。
しかし最近こーいった話はJPモルガンばっかりですな、、、。昨年出てた銅市場での買占め事件といい、最近なんだかJPモルガンが池の中の鯨と化してマーケットで暴れてる印象。こないだの部門別の収益状況をみても、債券分野では一人勝ちの様相を見せてますし、ちょっとしたこうした動きはたたかれやすい状況なのかもしれません。]]>
投資銀行の裏側
http://ttori.exblog.jp/17275400/
2012-03-05T22:29:00+09:00
2012-04-09T21:55:53+09:00
2012-03-05T22:29:50+09:00
ttori
Market(マーケット事件簿)
JPモルガン:信用やスワップ、主要なトレーディング収入源
米銀JPモルガン・チェースは、金利スワップやクレジットなどが同行のトレーディング事業で最大の収入源になっていると明らかにした。通常は非公開とされる内訳を公表することで、大半の米ライバル行と一線を画した。JPモルガンは28日、投資家向けプレゼンテーションで、クレジット取引による収入は標準的な四半期で3億7500万ドル(約300億円)、金利スワップと外国為替のスポット(現物)および先物取引はいずれも3億5000万ドルだと説明した。現物株取引からは約3億2500万ドル、資産担保証券では四半期ベースで3億ドルの収入があるという。一部の欧州の銀行はトレーディング部門内の規模が大きい分野の収入を発表するが、米銀が同事業内の収入構成を数値化することはほとんどない。ウォール街の大手5行ではトレーディング事業の収入が総収入の約4分の1を占める。JPモルガンの2011年のトレーディング収入は202億ドルだった。
2月28日(ブルームバーグ)
世界的トップバンクのJPモルガンの投資銀行部門のトレーディングレベニュー(収入)のざっくりとした内訳が出てたので皆様へー、とかほーとかいいながら見てみましょう。詳細はこちら。
FICC世界トップのJPモルガン、昨年のトレーディング収入はトータル202億(約1.6兆円)。うち7割がFICC。資料の7ページめにそのトレーディング事業の概要が出ています。これによると、グローバルでのトレーディング部門のセールスは2500名、トレーダーは約2000名程度*(あとIBバンカーが2000名程度)。特に世界1位のFICC(債券、為替、商品)部門が7割の収益をたたき出しています。この比率はUSのライバル、Goldmanやモルガンスタンレーに比べて株式部門のレベニューが低い(実際資料にはJPモルガンの株式部門のランキングがキャッシュ・エレクトリックで4位と9位で軒並み1位のFICCに比べて低位になっています。
*一般の人は人員が意外と少ない、との印象をもたれるかもしれません。よく話題になるトレーダーなんて、グローバルに多く見積もっても全金融機関で数万人くらいしかいないんだろーなー、と思います。
デスク数(いわゆる商品区分)は110程度。レート(金利)分野ではガバメント(政府債)とか、スワップとか、先物、オプションデスクとか。またコモディティや為替分野でも様々なデスクがあります。これから逆算すると、1デスクあたりの人員はセールス、トレーダー合わせてグローバルで40名程度、レベニュー平均は$180mill(150億程度)、一人当たり4億弱の年レベニューになります。
そして各分野あたりのレベニュー内訳。目を引くのがFXの扱う金額の多さとトレーディングスプレッドの低さ。ただ、JPモルガンは為替分野ではトップバンクですから、為替関連で標準的な四半期で350mill(300億弱)の収入。もっとも稼げている分野はクレジットトレーディング、ついでインタレストレート(金利)スワップ、為替スポット、フォワードデスクとなっており、特にインタレスト・レート(金利)スワップはもっとも”ぶち抜ける”デスクとなっております。
よく話題になる株式分野では現物株があわせて325mill(280億程度)、株デリバティブで200mill(160億)。コモディティはメタル(金属)トレーディングで75mill、エナジートレーディング(原油とかガスとか)で250millであわせて325mill程度。
あとストラクチャードが弱いのは、そういう戦略だったんだろーな、と。特に後半には”高回転トレーディング・ビジネスモデル”と書かれてますので、バランスシートを持たず、顧客フローを集中的に扱い、BSを使わないで細かくスプレッドを抜いていく、そんなビジネスモデルが見えます(とはいってもの、投資銀行のモデルは大概こういう事業モデルを志向してますが、、)。
とりあえず、これから投資銀行にもぐりこもう!とお考えの方には、どこのデスクにもぐりこむといいか、という指針になるのでは。
、、、え?もう遅いって??]]>
世界は広い
http://ttori.exblog.jp/17181215/
2012-02-10T22:25:00+09:00
2012-02-10T22:37:47+09:00
2012-02-10T22:25:45+09:00
ttori
News
【タイ】タイ統計局がまとめた2011年11月の失業率は0・8%で、同10月の0・6%を上回ったものの、2010年11月の1%は下回った。地域別ではバンコク0・4%(10月0・3%)、中部0・8%(同0・8%)、北部0・5%(同0・7%)、東北部1・2%(同0・3%)、南部0・6%(同0・7%)。
業種別の就労者数は農林水産業1553万人(10月1428万人)、製造業515万人(同562万人)――など。
newsclip.be 2012/1/11 (13:14)| 主要ニュース 経済
( ゜д゜) ポカーン
(つд⊂)ゴシゴシ
(;゜д゜)
(つд⊂)ゴシゴシ
(;゜ Д゜) …?!
、、、ちなみに先日発表された12月の失業率は0.4%!だそうです。
ええ、4%でも40%でもありません。0.4%!!!!!
ほら、世界各国の政府・中央銀行の人達!こぞってタイに行くんだ!かれらの政策を学べ!タイは失業なしの完全雇用の世界だ!!!しかもインフレ率も4%程度だぞ!!!
もちろんこれは統計の罠で、タイの失業率はどうも都市部での人員しかカウントされておらず、農村部の余剰人員をカウントしていないとの事。(こちら)
とはいえ、都市部だけとはいえ、ほとんど完全雇用はすごい。もちろん農村部から都市部への移動が制限されているから、との説明もあるが、そうはいっても農村部の人はそのままそこにとどまっているとも思えない。この”雇用”というのもいろんな種類があるんだろうが、ただ構造的な失業率(転職のためなどで一時的に職を離れているとか、人員への需要と供給のミスマッチなど)を考えるとそれでもかなり低い失業率とも考えられ。
いろいろ調べてみると、少子化や社会の非効率性(1人でできる所を3人、3人ですることを10人でする)がこの低失業率の原因との指摘もありますが。とはいえ、みんなが働くところがあり、食いっぱぐれない、というのはある種、理想郷なわけで。
私達は競争原理の元で、競争相手に勝つために人員削減も含めて効率化をひたすら追い求め、人の欲望を掻き立て消費を促す世界にすんでるわけですが。
もちろん技術革新はすばらしい。人が生活の中で(金さえだせば)不便さを感じることが少なくなっていく世界の中で、社会の求める姿ってなんだろうか、と思ったりもする。]]>
あけましておめでとうございます。
http://ttori.exblog.jp/17020479/
2012-01-01T08:20:00+09:00
2012-01-01T08:44:05+09:00
2012-01-01T08:20:33+09:00
ttori
News
本年もよろしくお願いいたします。
さて年もあらたまったですが、昨年末書こうと思っていた積み残しを。
交付国債「見せかけ財源」 一般会計90兆3000億円 きょう決定
政府は24日、一般会計総額で約90兆3000億円となる2012年度予算案を閣議決定する。当初予算としては、6年ぶりに前年度(92兆4116億円)を下回る。総額が圧縮されるのは、基礎年金の国庫負担財源2兆6000億円を、将来の消費増税を当て込んだ交付国債でまかなうため。実情は借金の先延ばしにすぎず、国債発行の政府目標を守るための「見せかけの財源確保」との声も上がる。
交付国債は政府が発行するいわば「借用書」。年金積立金を運用する独立行政法人に引き受けてもらい、その分、積立金を取り崩して年金給付に充てる。
積立金の取り崩し分は、政府が消費税増税の税収分から返却する。交付国債の発行時点で政府は現金を支出しなくてよく、12年度の一般会計予算では歳出に組み込まれず、予算総則に書き込むだけで済む。
基礎年金の国庫負担分が外れる結果、12年度予算の社会保障費は約26兆3000億円と、前年度の28兆7079億円を下回る見通し。借金の元利払いに充てる国債費以外の政策経費も68兆4000億円程度に抑制される。また、交付国債は通常の国債と異なり、新規発行扱いされないため、12年度予算の新規国債発行も約44兆2000億円と、政府の「約44兆円以下」という発行目標を守れる見通しだ。ただ、将来、消費税増税分から積立金を返却するときは一般会計の歳出となる。政府関係者は「実際には交付国債は国の借金を膨らませており、返済を延期しただけにすぎない」と指摘する。政府は交付国債の発行や償還ルールを定めた法案を来年1月開会の通常国会に提出する方針だが、与野党などの反発で消費税増税が実現しなければ、「公的年金そのものの信頼性が揺らぐ」との懸念も強い。
2011.12.24 05:00
これを見たとき、ああ、ついにルビコンを渡ってしまったか、と思いました。
国債って大まかに二つに分かれていて、赤字国債と建設国債に大別されます。
赤字国債とは文字通り、税収が足りないから新規に発行する国債(国の借金)で、国会とかで「今年は何兆以下に押さえて」どうこうと言っているのはこの赤字国債をいいます。この赤字国債、文字通り税収がないのに借金して支出するもので、発行するときは国会の決議が必要です。現在残高が昨年末で430兆円近くあります。
一方でこれとは別に建設国債というものがあります。これは公共投資を行う時に発行されるもので、道路建設や橋をかけるといったインフラ投資を行うとき、国債を発行し、60年にわたって別会計にして均等償却(一年で60分の1づつ償却)していくものです。ただ、気をつけなければならないのは、60年で償却といっても60年満期の国債でまかなっているのではなく、10年満期などの国債をぐるぐる回して資金調達しています。こちらは昨年末で320兆円近く。
まああえて金融的な言い方をすれば建設国債は投資性借り入れ、赤字国債は消費性借り入れとでも言いましょうか。ただ、国債の発行現場では「これ建設国債ね」「これ赤字国債ね」と分かれているわけではなく、マッタク同じ日本国債で、ただ単に管理上の問題となっています。
さて今回出てきたのが交付国債。
これは上記2つとはマッタク趣旨が違います。
私達の国民年金は私達の老後を支える基礎年金として、日本年金機構(旧社会保険庁)と年金積立金管理運用独立行政法人GPIFが管理運営しています。国民から納付された年金資金と国が税収から拠出する分を合わせてGPIFが管理運営しています。
今回出てきたのは、このGPIFに国が拠出している分をこれまで現金で渡していた(とはいっても赤字国債を発行して)分2兆6000億を交付国債で直接GPIFに拠出することになります。
問題は今回の交付国債がこれまでの枠組みとはマッタク違う管理で出てきたこと。赤字国債を発行するには上記のように国会決議が必要となりますので、お金が足りなければそれなりにやりくりが必要ですし、44兆円以下とかキャップがはめられたりしますが、今回の交付国債はこの枠からも、上記の国債発行ルールからも逸脱*しています。
*政府関係者の方が「どのみち国債を発行して拠出するんだから一緒」といってますが、いったん国会審議やマーケットなどのチェックを働かせるのと抜け道的に借金するのは財政規律という意味で全く違うと思われます。、、、あ、財政規律なんてないからこれだけ国の借金が膨らんだんだから一緒だって?
しかもこの交付国債、市場流動性がありません。換金するには国に直接申請しなければなりません。
「今回一回限り」とはいうものの、政治家は安易なツールとして乱発する(特に税収を上げるために増税してこの交付国債を代替するとしているので)のが目に見えてます。そうすると、GPIFの資産(現時点で120兆近く)は遠くない未来にすべてこの交付国債に置き換わり**、最後は国民への給付そのものが交付国債になる、という笑えない事態が想定されます。
**運用の現場からの視点でいうと、現在GPIFは今年4兆円以上のキャッシュアウト(支払い超)となるといわれています。このうち国からキャッシュで入ってくる予定だった2.4兆円分を、そのまま支払いにまわす予定だったものが換金できない交付国債となると、さらに2.4兆円分の資産を別途売らなければならない事になります。これまで株式の相場下支えを行っている(といってもアロケーション上のリバランスの域を出なかったとは思いますが、、、)GPIFが大幅な売りこしとなる可能性があります。
そもそもなんでこうなったのか(積み立て方式:本人が積み立てたものを運用し、後で年金として払いだすのではなく、賦課方式:足元の加入者の拠出金で支払いを回すといった問題点***も含め)を精査せず、安易な目先の解決策できゅうきゅうとしてこうした奇策で取り繕うとするのを見ると、ますます将来が暗いなあと新年から思う私は根暗ですか、そうですか。
***個人的には地方公務員の給与を下げるとか、支出を切り詰めるのもセットでないとダメだと思ってます。大阪の橋下さんに対する公務員の態度や行動を見ているとはっきり言って腹が立ちます。税収はほっといても入ってくると思っている公務員天国の行く先はギリシャなどで証明済みだと思います。地方公務員の給与(そういうと「良い教員が入ってこなくなる」とか「民間の給与が下がる」とか、全く意味がわからない反論が出てきますが)をその地方の平均給与なみに下げるだけで(例えば地方の民間平均給与が300万のところで地方公務員の平均給与が800万とかのズレを民間なみに引き下げる)かなり支出を抑制できると思われ。まあ公務員の仕事を簡素化して無駄な仕事を削る必要もありますが。]]>
年末あいさつ
http://ttori.exblog.jp/16990155/
2011-12-24T22:37:00+09:00
2011-12-24T22:44:10+09:00
2011-12-24T22:37:34+09:00
ttori
CM一考
来年もよろしくお願いいたします。
木曜日、いつものメンツとのみ。弁護士の方を中心にバンカーやPEファンドの方、M&Aバンカー、某生保の企画野方やHFセールス、新聞記者の方やベンチャーを立ち上げた方。最近いろいろ逆風が強く久々にあった海外駐在の後輩に一言目に「白髪増えましたね」といわれたりして、思わずヨメにすら言わない愚痴をみんなに言ってしまったりしましたが、とりあえずいけるところまでがんばります。それがこれまで私を育ててくれた人達への恩返しだと思って。
私事ではございますが、もうすぐ第二子が生まれます。
男の子だそうで、ヨメは大変そうですが、楽しみです。
また名前を考えてますが、なかなか難しい。
三井住友銀行
♪今がどんなにやるせなくても明日は今日よりすばらしい♪
ぐっと来ます。この年になってただただ、まっすぐに育ててくれた両親の偉大さが身にしみます。
]]>
異端児
http://ttori.exblog.jp/16817537/
2011-11-13T11:34:00+09:00
2011-11-14T22:17:51+09:00
2011-11-13T11:34:05+09:00
ttori
本 / CD / TV
ザ・ラストバンカー 西川善文回顧録
著者: 西川善文
元三井住友銀行頭取、郵政公社社長を務め、「ラストバンカー」と呼ばれた西川善文氏の回顧分。経済のど真ん中でディールメーカーとして生きた西川さんの、その舞台裏があかされています。
まず西川さんの生い立ちから。新聞記者になりたかった西川さんがひょんなことから住友銀行に入り、その後住友銀行調査部を経て、安宅産業の破たん処理に奔走、子会社を整理し安宅を伊藤忠に引き取ってもらう(とはいっても全部ではなく一部のみ)件。いわゆる銀行M&Aが堪能できます。安宅産業、イトマン事件、イトマンの破たん処理、住専、そして金融危機と、常に様々な危機に直面し、その対応に走り回った記述は華やかさこそないものの「ディールメーカー」としての手腕が伺えます。
ただ、安宅産業はまだ、「投資に失敗した商社」を救済し経済的影響を減らす、という前向きな話が出ますが、その後のイトマンや平和相互など、いわゆる「バブルでコンプラ無視の犯罪的経済活動」の後始末は、読んでいてダークになります。
もちろん毀誉褒貶がある人ではありますが、安宅から始まりイトマン、平和相互との合併など、いわゆるバブル時代の「裏の世界」を走りぬけ、さらに郵政の民営化と、大三井住友銀行の頭取、郵政のトップまで勤めた人の言葉は重い。そして資本増強時でのGSの選定の舞台裏。GSの「リレーションシップ・バンキング」ここに極まれり、って感じですけど(金融庁の方、リレーションシップバンキングを強化しろ!ってこういう事(いざというときに排他的なディールを取れる関係構築)っていう事がわかってるんですかね。ディープなリレーションを構築する目的は排他的関係でぶち抜けるディールを獲得すること以外ありえない)。
全体を読んで感じたのは多分「こんな本では書ききれない」ようなディープな話は割愛されてしまったんだろうな、ということ。表面的な記述で終わってしまっているところが各所で見受けられてかなり残念だなあ、という感じがするところは各所に見えます。もちろんかけないことが多いんでしょうけど。
ただ、イトマン事件あたりからの文脈ではさっと書かれていますが、イトマン事件に対するかなりの怒りが行間から湧き出、さらに郵政の件に関しては自ら「政治音痴」とは言いながら怨念が立ち上るような記述になっています。
個人的な感想としては、これが西川氏側からの記述だとはいえ、郵政に関しては政治家の不毛な、そして理不尽な行動には憤りを覚えます。
私自身はバブル期などの本を多数読んでいますから表面的だな、とも思いますが、初めて読む人は戦後金融の裏側が堪能できて面白い一冊ではないでしょうか?
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これはマジでカッコイイ!
ブルーインパルス PV 最強版 Blue impulse 【自衛隊】
音楽(ELLEGARDEN Salamander)とマッチしていて、マジでヤバいっす。
T-4って小型機なので、ハンパなく揺れるんでしょうけど、編隊飛行とか「おいおいこの揺れ方でこの距離ヤバイっしょ」みたな。
、、え?そうです、飛行機オタですけど、なにか?
【追記】星かくときどうやって位置みてんだろ?と思ったら、スモークの位置をまたいだところが見えるんですね、、、感動。。。<オタクです]]>
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