なんだか最近本と仕事のことしか書いてないような、、、。
経済は感情で動く―― はじめての行動経済学 マッテオ モッテルリーニ (著), 泉 典子 (翻訳) 心理学や社会学から経済学へのフィードバックが盛んにおこなわれていますが、本書もそんな「普通の人間は決して経済学が規定する完璧なエコノミックアニマルではない」という例証を様々取り上げていて、面白い一冊です。 例えば、普通の人は選択肢として”上・中・下”があると中を選びやすいとか、小額で大きな夢が見られるため大穴狙いが出てくるとか(大穴バイアス)。また、人は絶対額よりも相対的な数値に目を向けがちとか(フレーミング効果)、同じ事を聞いていても、表現の仕方(プラス方向からの質問とマイナス方向からの質問)で答えが違うとか、大きな数値に判断を惑わせたり(アンカリング効果)、、。 読みながら「そうだよなあ、うんうん」とうなずきながら読めるかなりおもしろい本です。各章の最後にまとめがのっているのも面白い。 残念ながら、翻訳をされた方が経済学や金融にあまり詳しくない方のようで、ちょくちょく訳がおかしかったりする部分もありますが、それでも本書のおもしろさ、読みやすさは損なわれていません。 個人的には「うんうん、わかるわかる」と思いつつもやっぱり、本書で書かれている不合理な行動やいつまでも取ってしまうんだろうなあ、と思います。 そしてそれこそが人が人たる所以なのだろう、と思ってしまいます。 今宵も多くの方がこうおっしゃっているでしょう。「とりあえず生”中”(ビールね)くださーい!」と(笑)。 (しかしながら、最近私は土日になると臆面もなく生”大”(ビール)をたのんでいますけど、なにか。<あほ) 【追記】マーケットは、、、完璧に金詰りですね、、。株式マーケットでは先月下旬あたりから先物と現物が大幅乖離する局面が多くなってきました。通常アービトラージをする方のキャリー計算の差異で多少ぶれることがあるのですが、現在は大幅乖離(先物のプレミアム(割高)状態)が放置されたまま。リーマン破綻が影を落していて、インターバンクは機能停止、レポ市場(株レポ等も)も凍結状態。どのブローカーのポジションサイドもキャピタルを使うトレードは大幅に締め付けられていて、なかなかキャッシュが取れない状況が多いよう。プロップやポジションを使って仕事するマーケターは引き合いがあってもプライスがでないケースが大量発生しているそうで、、。さらにシクリカル・バリュー銘柄(商社・海運・非鉄鉄鋼・機械建機等々)の大量処分売り、、、。 そして最後まで生き残っていた最大手SIV、ゴーディアン・ノットのシグマファイナンスもレポでデフォルトを起こして破綻。3兆円の資産が清算に。「日経が7000円台に突っ込んだように、アメリカ株も一回相当な下をつけないとあく抜けしない」という意見も。しかしアメリカの大手銀行株(ウエルズファーゴとか、バンカメとか、JPモルガンとか)ってまったく下がってないんですよね。ウエルズファーゴにいたっては、直近上場来高値更新してるし、、、。
by ttori
| 2008-10-03 21:20
| 本 / CD / TV
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