ゴールドマンの旗艦ヘッジファンド:2週間で12%、年初来16%下落
8月6日(ブルームバーグ):米ゴールドマン・サックス・グループのヘッジファンド、「グローバル・アルファ」は、8月3日までの2週間で約12%を失った。株・債券安で、年初来の下落率は16%となった。投資家が6日までに明らかにした。 マーク・カーハート氏とレーモンド・イワノースキ氏が運用する90億ドル(約1兆700億円)規模のファンドの2006年成績は約9%のマイナスだった。ヘッジファンドの運用成績低迷はゴールドマンが得る運用報酬低下につながる。 1兆7000億ドル規模のヘッジファンド業界は過去2カ月、株式市場と信用市場の相場下落で打撃を受けている。ヘッジファンド、サンノ・ポイント・キャピタル・マネジメントのシニアアナリスト、ピーター・プラウト氏は「6、7月の信用市場の価値下落で、多数のヘッジファンドが大幅な損失を被っていることは明らかだ」として、「損失が投資家の資金償還につながる公算は大きい」と述べた。 ゴールドマンの広報担当者はコメントを控えた。投資家が匿名を条件に語ったところによると、グローバル・アルファは7月の最後の週に8%を失った。さらに、S&P500種株価指数が1.5%下落した8月の最初の3日で3%を失ったという。 (ブルームバーグ) ここのところ損失の発表が相次いでいます。 まず、オーストラリアではHFのベーシスキャピタル、アブソリュート・キャピタル、マッコリー・フォートレス・インベスト。 アメリカでは初めに大きな話題となったベアスターンズの3つ目のABSファンドが解約停止。ハーバード大学基金出身のマネージャーが立ち上げたソーウッドキャピタルは、キャピタルの半分、15億ドルをふっとばしたとのこと。 ほかにはフランスのブローカー、オッドの子会社。 そしてドイツのIKB。 日本でも新生銀が2億ドル(240億)残、うちエクイティ投資が四分の1を占め、この部分は60%マークダウンした、との報道。 しかし個々を取ると多分、いくつかのヘッジファンドが破綻するとは思われますが、金融業界全体が破綻するとか、そういう話にはならないと思われます。 ただ、注意しなければならないのは、全体のトレーディングが急停止してしまうこと。 こうなると投資銀行はポジションで出た損を取り戻すのりしろを失ってしまいます。 で、ここのところ調子の悪かった世界最大級のHFグローバルアルファ。ここまで悪化してしまうとハイウオーターベンチマークが遠くなってしまった感があります。 こういう時に必要なのは冷静な判断と、状況を見極める力。 せっかくの機会ですので、しっかり勉強したいと思います。
by ttori
| 2007-08-07 22:10
| Market(マーケット事件簿)
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