最近読んだ・読んでる本
リーマン・ショック・コンフィデンシャル(上)(下) 追いつめられた金融エリートたち アンドリュー・ロス・ソーキン (著), 加賀山卓朗 (翻訳) リーマンショック前後にウォール街に何がおこったのか。事実を事細かに淡々と追った本。前に英語版を呼んでたので(途中まで読んで積読になってましたが、、、)途中までは飛ばし読み。「何が起こったか」「どうしてこういう結果になったのか」ということを知るには間違いなく一番の本だと思います。ただ、事実の背後関係とか、理論的な話はほとんど出てきません。ノンフィクションとして、事実を記録しました、という感じ。「愚者の黄金」と合わせて読むと、リーマンショックで何が起こったかよくわかると思います。 あと ソブリン・クライシス 欧州発金融危機を読む みずほ総合研究所 ギリシャ危機からはじまったソブリン(国家債務)危機の流れ、そして日本の国家財政についてまで網羅した本。日常的にニュースを追っかけていれば知っているような話が多く、かなりの部分がまとめなおし的な本になってはいますが、今後の日本へのインプリケーションなどもかかれています。まあ日本の政府債務赤字についていつまでもつか、ということも議論しており、結論的には「金融機関のホームバイアスが修正されるとき」ということが書かれていて、前私が書いていたこととかぶってて安心(?)しましたが(笑)。 ウォール街の歴史 [単行本(ソフトカバー)] チャールズ・R・ガイスト (著), 菅下清廣 (監修), 中山良雄 (翻訳) 、、、実はこの本、ハードカバー版を持っているのですが、そっちはソフトカバーの数倍の分量があります。なかなか読みきるのが大変。ただ、すずかけの木の下ではじまったアメリカの証券取引が、ウォールストリートとして世界中にしられ、世界の金融の中心地となり、そして現代に至る歴史をまとめてあり、なかなか面白い本です。 シップファイナンス ―船舶金融概説 木原 知己 本屋で見つけてぱらぱらめくってみたら意外と面白そうなので購入。普段あんまりしらない分野なのでゆっくりと読もうと思います。 ------------------------------------------------------------- 昨日はいつものメンツとの飲み。 弁護士、M&Aバンカー、元証券化商品担当者2名、PEファンドの方、HFセールス、大手生保の国際業務の方、大手商社の方、中央官庁に出向中の方、新聞記者等々。 話題はプライベートなこと、マンションかいました!の話、結婚してない弁護士の方の四方山話、合コン話。blogの話題に、参加者の多くの方が海外駐在経験者ということで、海外での生活の話題。新聞記者の方が「記者はもっと勉強したほうがいい」とみんなに怒られてたり。 しかしいつもいつも話題豊富で楽しい会、ありがとうございます♪。 ------------------------------------------------------------- マーケット、、、えらいことになかりけり、、。特にUSトレジャリー。 アメリカではデフレについての議論がかしましいようですが。 個人的にはアメリカはデフレまでには陥らない、と思ってます。 もちろん雇用が回復するまでには長い時間かかりますし、日本と違って人口が増えている国ですから、ちょっとやそっとでは”失業率”が低下していかないと思われます。また、雇用のミスマッチが失業率を押し下げるまでしばらくかかり、その間(フィリップス曲線を信じれば)物価の低下が続く、とも思われます(あ、あくまでフィリップス曲線の効用を信じれば、ですが)。 ただ、ユーロ圏内のように、言語が違ったり法制度が違ったりして域内の雇用のミスマッチが恒常的に高めに出てしまうことはないでしょうし、経済のダイナミズムも違うとおもいますから、時間はかかっても立ち直ってくると思われます。 USトレジャリーはMBS市場とか、他の市場の発行が止まってますし、企業の手元流動性が高まっている=借り入れニーズが少ないですから、大規模にお金を振り向ける先がない>自然とUSトレジャリー買い!ということになると思います。また、上記にも書きましたが、失業率が低下し始めないと物価が下落が進む=利上げ時期がどんどんさ先延ばしになる、、、で近いところのトレジャリーから金利低下圧力、、となっているのだと思われ。(しかしなんせ手元キャッシュが高まるとがんがんM&Aが出てくるお国柄ですからね、、。だぶついたキャッシュを最大限利用しようとする人ががんがん出てきて、それにがんがんファイナンスする金融機関がいるのはやっぱり日本と違うなあ、と。日本も円高を嘆いてばかりではなく、逆手にとって外のM&Aに積極的に打って出てくる企業がでてもいいのかなあ、と思いますけど。) 一方日本ですが、一次痛いことになっていた阪大の小野先生がおっしゃっていられる、フィリップス曲線を信じ、無理やりにでも失業率を低下させ、物価の下落を止める、という考え方がいいのか。でも問題は「どうやって失業率を低下させるか」。先進国では雇用のミスマッチが起こっており、なかなか雇用が増えない。特に製造業等の単純労働は先進国では簡単に増えずらい。 ではどうやって雇用を増やすのか。日本ではなんだかんだいってサービス業が全産業の8割を占めます。そこは新たなニーズが出てこないとなかなか大規模には雇用が増えません。もちろん介護・医療は将来の最大の雇用の受け皿にはなるとは思いますが、目先需要を増やすためには輸出を増やすのが一番手っ取り早い。円安待望が大きいのもうなずけるかなあ、と思います。 あと、posiさんがかかれてますが、「ブタ積みになってもいいから日銀券ルールなんて撤廃して、「デフレがなくなるまで量的緩和します」としたほうがいい」という意見に個人的には賛成。バブル期の事を書かれた本を読んでると、銀行員、「無理にでも貸し出せ」といわれると、ほんとにどうにかしてしまいそうな気が。でも「これからはアジアの時代だ!」とかいってアジア貸し出しが増える>国債から資金流失>国債暴落とか、、、。 あ、上記は私の妄想です。為念。 ------------------------------------------------------------- 何でも菅でもまとめんな、ということで。 Another Century's Episode:R PV "Acid Black Cherry / Re:birth「リバース」" しかし最近ほんまゲームやってないなあ、、。
by ttori
| 2010-08-21 17:58
| 本 / CD / TV
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