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UBSの「勝因」は慎重さ-株式トレーディング収入、世界3位に浮上
スイスの銀行最大手UBSは4-6月(第2四半期)、株式セールス・トレーディング収入で世界の大手投資銀行の中で3位に浮上した。これまでは最下位だったが、米ゴールドマン・サックス・グループやJPモルガン・チェースなどの競合を抜き去った。UBSのオズワルド・グルーベル最高経営責任者(CEO)は慎重さが業績改善の要因だとし、「リスクを取り、それを審査、管理する」関係者を称賛した。同行が27日発表した第2四半期決算は株式セールス・トレーディング分野の復調が寄与し、純利益が20億1000万スイス・フラン(約1660億円)と、アナリスト予想を約80%上回った。
(中略)
UBSの資料によれば、同行の株式トレーディング収入の市場シェアは第2四半期に14%と、1-3月(第1四半期)の9.8%から上昇した。上位はクレディ・スイスとモルガン・スタンレーのみだ。UBSは5月、顧客に販売した株式オプションのポジションをヘッジする方針を決めた。同月6日の米国株式市場の急落により時価総額が20分足らずで8620億ドル失われたことを受けて、相場変動が激しくなると予想した。4-6月(第2四半期)の株式関連収入が前期比でほぼ半減したゴールドマンは先週、株式デリバティブ(金融派生商品)部門のショート(売り持ち)ポジションをヘッジしなかったのが、収入減の一因だったと説明した。
7月28日(ブルームバーグ)

しかしいい加減「株式市場が低迷し」っていう枕言葉で決算語るのヤメにしてもらえませんかね、、。もうすでに大手金融機関のトレーディングの収益の大半は(メリルやモルスタなどは株と債券等の収益が似通ってますけど)、悲しいかなGSやJPモルガンといった商業銀行系の投資銀行の多くがFICC(フィックスドインカム:債券・カレンシー:為替・コモディティ:商品)が収益の大半を占めますので。

さて、その投資銀行の決算が出揃い始めてますが、多くの機関で今回注目が集めたのは「フラッシュクラッシュ」と呼ばれた先日の株価暴落と、その後のボラティリティ上昇の影響。

上記UBSはフラッシュクラッシュの後、ボラティリティの上昇をうまく乗り切ったとのこと。
一方でGSはこのボラティリティの上昇を見誤り、株式トレーディングの利益の多くを失ったとのことです。

07年まで様々なトレーディングで益が出ていたため、少々の損や、波に乗って大きく稼ぐ人が続出しましたが、その後リーマンショックを経て力量の劣るトレーダーはふきとばされ、多くの機関が破綻・破綻の淵に追い込まれました。その後急激な価格低下・損失の戻りで急激に投資銀行の決算が戻りましたが、まだまだ病み上がりであり、不安定な市場で思いがけない損がそこかしこに出ていると思います。
例えばJPモルガンは石炭市場の急激な価格の乱高下で、ロンドンのコモディティトレーダーが大損をしたとのこと。

二番底懸念といい、デレバレッジの継続とアメリカのデフレ懸念といい、先行き暗い見通しを語る方が多いですが。

、、え?私?株式市場関係者は「楽観論者」といわれます。私も「慎重な楽観論者」でありたいと思ってますが。。<あほ
by ttori | 2010-08-04 21:20 | News
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小さな窓から見上げると曇り空でも、外に出ると意外と晴れてるもんだ。
by ttori