キング

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

昨年末かなりいろんなことがあって、ばたばたして死んでたのでなかなか更新もできませんでした。
すいませんm(_ _)m。。。

さて
f0005681_21395496.jpgキング・オブ・オイル マーク・リッチ~アメリカを揺るがした最強トレーダー~
ダニエル・アマン著、田村源二訳
 
本書はかつてキング・オブ・オイルと言われたマーク・リッチ(商品トレーディング会社のマークリッチ社(現グレンコア)創業者)の生い立ちと、彼が行った様々なトレード、そして脱税でジュリアーニに告発され、アメリカを去り、スイスに逃亡し、そこでビジネスを展開する様子、そしてクリントン大統領によって恩赦が与えられるまでが描かれています。

前半はドイツのホロコーストから逃れてアメリカに移民したユダヤ人リッチが、大学を中退して当時最大の商品トレーディング会社であったフィリップブラザースに入社し、そこで頭角をあらわすまでが描かれています。どこにでもいそうな普通の青年が、イラン相手に大型の石油貿易を行った様子、そしてイランのシャー(王様)に取り入って、イラン原油のトレードで大きな利益を上げる事が描かれています。
しかし当時のフィリップブラザースの方針に不満を持ち、飛び出してスイスに自らの会社を作り、危険を省みず様々な国と石油を中心としてトレードを行い、石油の「スポット市場」を作り上げ、莫大な利益をたたき出すさま、その裏側が余すことなく描かれています。さらにジュリアーニに告発され、祖国アメリカを追われるまで。

特に敵対的であったイランとイスラエルの間を取り持ち、スエズ運河が紛争により閉鎖された時、イラン原油をイスラエル経由で流す極秘パイプラインを建設し、一部をイスラエルに流すことで「ウイン・ウイン」の関係を築き上げ、イラン革命によってイランのシャーが亡命したあとでも、ホメイニのイスラム政権とも独占的な地位を築き上げたその手腕。ただ、それによってジュリアーニに目を付けられてアメリカを追われることになるのですが。。そしてスイスを中心として紛争地域を中心としてリスクを省みずにトレードを行い莫大な利益を稼ぎ出す姿。そこには下記の「獅子のごとく」を読んでいても思うことは、リスクが巨大なときに積極的にリスクをとり大きな利益を出した人に対するリスクをとらなかった人の反応はどこも一緒だな、と。リスクが報われたのに、それを「不正な利益だ」と騒ぎ立てる向きのなんと多いこと。

さらにジュリアーニという暗黒な裁判官の実態。本来簡単にリッチを拘束できたはずなのに、「騒ぎを大きくして目立つためとしか思えない」ような行動をとり、彼の目論見どおりメディア露出が増え、権力を掴みにいく姿。しかも彼が告発したその脱税などの犯罪も、法的根拠があいまいで恣意的であった点。しかしジュリアーニという人、ほんとひどい人だと思います(本書には出てませんが、ゴールドマンの本のときも書きましたが、無罪であったフリードマンを騒ぎ立てて有罪にした件も含め)。日本の検察に通じる、「みずからの目的のために」無罪の人間を有罪しにして騒ぎたてる姿は権力に取り付かれた人間の暗黒の一面が垣間見えます。
また、彼の元妻デニーズ・リッチについてや、ジュリアーニのためにアメリカに入国できず、自らの最愛の娘が病気によって若くして亡くなったときに傍にすらいけず、その葬式にもでれなかった事、デニーズが自らの音楽の道を進み始めた後の家庭事情、そしてクリントンによる特赦(イスラエルからの申し送りのことまで)の裏側も描かれています。

本書を読んでいて思うのは、石油という一コモディティながら、現在生活に不可欠な商品であるがため、禁輸処置に苦しむ南アフリカに対して足元をみて値段を吹っかけ、諸手に粟の巨大な利益をたたき出せた、といったことに代表される、単なる数字としての「原油価格」とは違う、生活にリンクした石油という商品の特性。そしてその特性を知り尽くしているが上に巨額の利益をたたき出した、リッチという男のすごさ。

もう一つ、本書は触れていませんが、間違いなくこうしたトレードの裏にはそれにファイナンスをつけた銀行がいるはず。本書では「バンカメ」「パリバ」とかしか出ませんが、紛争地域での原油決済を行っていたともおもえず、間違いなくBCCI(バンク・オブ・クレジットアンドコマース・インターナショナル)等が絡んでるんだろうなあ、とも思います(とはいえ、リッチは用心深い人なので、その危険性は十分察知していたと思いますが)。ただ本人は「武器は扱ったことはない」といってますし、スイス国内では合法とされているところでビジネスをしていましたから、ほんとのところはわかりません。前にメタルトレーダーにはソロモンブラザースがリッチと取引をしていることが描かれていましたが。

しかし今では日常的に「WTI原油が~」といった「無味乾燥な」ニュースが流れますが、その裏側で様々な駆け引きが行われ、巨額のマネーが流れ、実際に物が流れている、本物の”貿易”とまた、70年代から90年代にいたるグローバル化の裏側が見える、とっても面白い本だと思います。
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最近読んだ本
f0005681_21324645.jpg獅子のごとく 黒木亮著
「トップレフト」「バルジブラケット」といった金融業界の裏側を描き出してきた黒木亮さんの新作。エイブラハムブラザースの逢坂という人が主人公と描かれていますが、まあ金融業界の方ならそれがゴールドマンサックスの在日代表、持田さんをモデルとした、「ノンフィクション」に近い小説となっていることがわかると思います。M&Aの裏側を描き出した、かなり面白い本だとは思うのですが、、一点、とっても唐突なこの終わり方はなに?って感じ。ただ、華やかなM&Aの裏側の泥臭い人間模様が描かれていて、かなり面白い本だと思います。

f0005681_21332963.jpgポールソン回顧録 ヘンリー・ポールソン著
リーマンショックを引き起こしたポールソン財務長官の回顧録。
リーマンショックのとき、政権中枢にいた人達が何を考え、行動したのかがわかり内側が見えてかなり面白いし、臨場感があって読み応えがあります。リーマンショック・コンフィデンシャルが事実を淡々と追った本であるのならば、本書はまた違った視点から描かれていて、読み比べると面白いかも。

しかし最近ばたばたして積読が絶賛継続中な感じです、、。

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まあ、インドぱねぇ。というわけで。*
(しかし、ほんとのPVよりもこっちのほうが出来がよく見えてしまうのは、、、w)

ちなみにまったく違和感ないですが、上の元ねたはこちら
インド人ってこういうタイプの男性がもてる、ということでしょうか?
私の周りにもインド系の人たくさんいるんですが、、。
*ちなみに私のポジはperfumeロングにAKBショートです(キリッ
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# by ttori | 2011-01-07 21:01 | 本 / CD / TV

記録

すばらしいので、とりあえずリンクはっとこ。

Porco Rosso Financial Weblogさんの
マーチャントバンクシリーズ
インベストメントバンクシリーズ

私自身がこの時期の金融史について興味があったので、とっても興味深く読みました。
これまでロンチャーナウの歴史書、「モルガン家」「タイタン」などを読んだことあれば、またガイストの「ウオール街の歴史」、高橋是清などの本を読んでいると、金融が人間くさい時代の、ダイナミックな産業金融史がよみがえり、とっても面白いと思います。
ただただ、すばらしいです。
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# by ttori | 2010-12-17 21:54 | プライベート

買占め!(追記しました)

1人のトレーダーがLME銅在庫の最大80%を保有=WSJ
米ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)紙は3日、ロンドン金属取引所(LME)の銅在庫の最大80%を1人のトレーダーが保有している、と報じた。トレーダーの氏名は明らかにされていないが、LME指定倉庫の銅在庫35万5750トンの50―80%を保有しているという。
 LMEの11月23日付在庫保有者報告書で、最初に大口ポジションの存在が明らかになった。LMEの3カ月物銅先物相場は世界各国の好調な経済指標と継続的な供給ひっ迫懸念から2日までの3営業日で6%上昇し、11月11日につけた1トン8966ドルの過去最高値に迫っている。[シンガポール 3日 ロイター]
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銅市場というと、市場で”5%の男”と言われ住友商事の非鉄金属部長だった浜中氏が、1996年に多額の損失(18億ドル)を出した住商事件、また最近では2005年に中国の国家物資備蓄局(SRB)のトレーダーがショートポジションを踏み挙げられ大幅な損失(10億ドルとも)を出した市場です。

このトレーダー、”ロンドン金属取引所(LME)指定倉庫の銅在庫の半分以上、同在庫35万5750トンの50~80%、つまり、17万7875トン、時価15億ドル(約1200億円)以上を保有している”とのこと。
しかし50%~80%*って、、、。初めに書いた住友商事の5%がかわいく見えます。LME銅市場、1200億円程度でしかないんですね。こんな市場でETFなんぞ作って世界の投資資金が流れ込んだら**、あっという間に上がってしまいそうですな、、。
*ちなみにこの数字はあくまで「先物」市場の数字だと思います。現物市場はもっと巨大だと思われます。浜中事件の”5%”は現物市場も含めた5%ということだと思われます。
**銅ETFってまだないんでしたっけ?実はこのトレーダー、ETFだったとかいうオチはやめてくださいよ、、。(<下に追記しましたが、どうもJPMによるETF組成を目論んだ巨大プレイらしいですが、、)

市場参加者は当然名前をしっているはず。そしてそのトレーダーが売りに出れば当然我先に売りに回り、ショート筋によってこのトレーダーは大打撃をうけると思われます。
とはいえ、上にあるように銅在庫がどんどん減っていることも確か。そうしたことも加味して超ロングなのだとおもいますけど。。

、、、コモディティ市場といえば、前にマーケット事件簿で書きましたが、ロンドンココア先物市場でアルマジロという会社が市場在庫のほとんど買占めたあげく、現引きしたっていう実例がありますが、、。

商品市場の恐ろしいところは、長期的に株や債券とは違い「需給の最高到達点」が見えづらい点***。例えば原油などは価格が上がったことで、それまで採算の点で採掘が難しかった深海油田や様々な抽出困難な原油採掘が行われ、原油市場の流れ込み、価格の上値を抑えたり、かつて銀市場で買占めを行ったハント兄弟事件の時は、銀価格が上がったことにより(メルティングポイント)一般家庭の銀食器等の銀現物が市場に流れ込み、銀市場が暴落したといわれています。(とはいえ、最後は最終供給者と最終需要者の必要量がどこかで一致する(ETFなどは最後はどこかで売る、リクイディティの提供者でしかない)のですが、、、。)
***もちろんこれは”長期的に”ですけどね。原油を実際に商品として出荷できるまでには開発決定から相当の年月が必要となります。ただ、これまでコスト的に本格生産が見送られていた油田などは比較的早く生産ができるのだと思います。

最大の問題はこの事件はまだ進行中ということ。
どんな結末がまっているか、まさに固唾を呑んで見守りたいと思います。

【追記】ちなみにある種?有名なzerohedge(JPM Corners Copper Market, LME Says Not To Worry, All Is Good という記事)にはこの建玉の持ち主は先日銀市場で暴れたJPモルガン(現在コモディティ部門ヘッドはCDSの開発などで著名なブライス・マスターズ氏)のコモディティ部隊で、おそらく現物を裏づけとした銅ETF組成される事を目的に買い占めているのでは?とのこと。

、、、まー、過去コモディティのETFの組成時の値動きを見てると大体予想できる動きではありますが、、、。まさにこうした動きは金融マーケットが現実の実物市場から乖離し肥大化している実例なのだなあ、としみじみ思ったりしますけど、、、。

しかし昨年の石炭スワップ事件といい、先日の銀市場といい、最近JPモルガンのコモディティ部隊、暴れますねえ、、、。
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# by ttori | 2010-12-03 21:10 | Market(マーケット事件簿)

夜のお父さんへ

日々お仕事がんばり、週末娘にプリキュアをねだられている、お疲れなお父様方へ。
(twitterで@yari_NYさんに教えていただきました!)

【新番組】インドキャッチプリキュア!【OP】

インドいいっす!映画とか見てると楽しいですし。
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# by ttori | 2010-11-21 11:03 | プライベート

ご紹介

個人的にとっても好きなエッセイ(?)が読めます。
(ご存知な方も多いと思いますが)

大人の女子が美しい

Grrrlyさんの軽快な文章がかなり好きです。ええ。
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# by ttori | 2010-11-20 11:11 | プライベート

きんおとこ

今週末は家族とディズニーランドへ。
、、、鬼のような混みようでびっくり。
ダンボごときで75分待ちとかありえへん。<なぜいきなり関西弁、、、。
結局パレード×2、ショー×1、あとダンボとウエスタンリバー鉄道だけで退散、、、。これでこんだけボッタクレバそれは超高収益企業になれますわな、、、。

高収益といえば、、
f0005681_1761310.jpgゴールドマン・サックス
チャールズ エリス (著), 斎藤 聖美 (翻訳)

本書はゴールドマン家とサックス家がコマーシャルペーパーの取り扱いで創業したゴールドマン・サックスが今世紀まで世界一の投資銀行としていかにして発展したか、を描いたもの。
f0005681_17104194.jpg基本、前半は「ゴールドマン・サックス―世界最強の投資銀行  リサ エンドリック (著)、斎藤 聖美 (翻訳) 」の内容を踏襲していますが(<両方とも斉藤さんが訳をされています)、本書ではリサ・エンドリックさんがお書きになった当初以降に起こったLTCM事件や、現CEOのブラックフェイン氏について書いてある点が違っています。(ただ、リサさんがお書きになった80年代の内情についてはリサさんの方が詳しい気がします)

本書でも触れられていますが、本来顧客に尽くすという基本姿勢だった投資銀行がトレーディング業務を拡大するにつれ、顧客との利益相反に頭を悩ませ、でもあまりの高収益に目がくらみ(現在投資銀行のほとんどの利益基盤はセールス&トレーディング業務)トレーディング業務を急拡大する姿、さらにそれに伴いCEOを中心としたボードメンバーがトレーダー中心となり、利益第一の体質となっていった姿が描かれています。

個人的におもしろかったのは、アービトラージ(裁定取引)を自己勘定で行っていたフリードマンがアイバンボースキーのインサイダー事件に連座して有罪を受けた点(この事件は映画「ウオール街」で取り上げられたもので、有名な台詞Greed is good. Greed is right. Greed works.はカリフォルニア大学バークレー校の卒業式でボースキーが行った祝辞の一節が元ネタになります)。
(映画ウォール街の有名なシーン。最近ウォール街2が封切られてたはずですが、、、マッタク話題にならないですな。そういやこのシーン、英語の勉強で「有名ですごく勉強になるスピーチだ」といわれて何度も見せられた記憶が、、。)
実はこの容疑は言いがかり・ボースキーの虚言によって構築されたものあり、フリードマンは本質的には無罪であったことが描かれています。しかしこの事件において彼はニューヨーク州検事ジュリアーニの政治的野心のための”ストーリー”に乗せられその後苦難の人生を歩む一人となってしまいました。これはフリードマンが事件を早急に終結させるために一部容疑を認め有罪した事が原因となります。まさに今の日本の検察の構図とダブリます。

また、LTCM事件の裏側。ジョン・コーザインが実はシニアパートナー(経営幹部)のただ一人でしかないという特異な企業統治(ガバナンス)の姿が興味深い。GSのCEOとしてLTCMの救済に暗躍したと思われたコーザインが、実はパートナー会議から不興を買い、結果その後CEOを解任される姿は、GSのその特異な企業統治の実態を描き出しています。

現場の人間から言わせれば前半は「きれいごとしか書いてないなあ」という感じ。まあ第三者が取材して出てくるのは「うちはこれを成し遂げた、こんな形で大金を稼いだ」的な話しか聴けないとはいえ。ただ、後半に関しては実際にまだ生きて内部で何が起こったかナマで知っている方からいろいろ話を聞くことができたのか、かなり現実に即した内容になっていると思います(現実のトレーディングの現場、という意味では「ライアーズポーカー」がもっとも面白いと思います。この本(ライアーズポーカー)みたく「スプレッド抜きすぎ(相手の無知を利用して手数料ぶち抜いた(荒稼ぎした))て上に怒られた!」なんて書いてある本あんまりない)。

ただ、投資銀行業界がどういった軌跡を描いて現在の姿になっていったのか、その事を勉強するにはかなり有用な資料だと思います。
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というわけでAKB。まったくついていっておりませんが、最近の若い方(?)は当然のように踊れてしまうんでしょうね、、、(ちなみにPVの方は若干昼に見るのがはばかれそうなので)

(というかどうみても口ぱくなんですが、それ突っ込んじゃだめなんですよね?、。。多分。。)
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# by ttori | 2010-11-07 16:58 | 本 / CD / TV

尾崎ナイト

少し前、twitterで尾崎豊の話題で盛り上がり、「じゃあぜひ飲みながら尾崎を語ろう!」という話が出て、昨日飲み。

8時集合にもかかわらず、8時過ぎにいったら(私赤坂不案内で迷ってしまい、若干遅刻)いつものS弁護士だけしかいない、という「不良」おっさん全開な感じでしたが。
最終的には著名なこの方、PE・VCファンドの方が数名、人事コンサルの方、友人外資系HFセールス、外資系株セールスの方等々(ほとんどみんな35歳前後の)おっさんくさい飲み会となりました。

尾崎ナイトといいながら、尾崎豊の話題はほぼ歌に関連したシモネタだけ(笑)。あとはtwitterについて、今ニューヨークにいらっしゃる方(@moraimon さん)について、ビジネスについて、人生論(笑)。世界で戦うビジネスマンとは、生活基盤を海外に移すことについて、そして、このかたが「都知事選に立候補!」と大盛り上がり。

なぜか店に2008年M-1グランプリチャンピオンになったNON STYLEの片割れの方(?)がいたり(一部M-1グランプリを知らずk1の親戚?っておっしゃってる方もいましたが)、私は1次会で退散しましたが皆さんカラオケで朝方まで盛り上がったようで。。

みなさま、またのお誘いお待ちしております♪。

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ちょっと前に話題になった映像

セブエアーという新興のキャリアが、飛行機の安全装置の説明をするときにCAの方が踊りながら説明する、というもの。普通飛行機のこうした説明ってビデオが流れるだけなんですが、大概みんなみてない(笑)。それを逆手にとった、おもしろい試みだとおもいます。

この映像をみて思い出したのですが、大学の時もぐりこんでいた経営学の講義で現国営(笑)航空会社の経営幹部の方がきて、「航空会社は夢を運ぶエンターテイメント企業だ」といってた記憶があります。私は(ちょうどネットバブルのころでしたが)メールでそのかたと何度かやり取りをしましたが、私の個人的な意見として「エンターテイメント企業というけれど、航空会社は結局人・物資を運ぶコモディティ化(一般化)してしまっている業界だと思う。だから、今後は人件費の高い日本本社は教育や企画・ファイナンスなどの高付加価値部分だけにして、整備や運行を(同じ飛行機を使っている)中国などコストの安い所に委託して企業形態を変えるべきだ」という意見をその方に言って議論していた記憶があります。
その後航空会社は破綻し、その方が今どこにいかれているのか、まだその企業で働いているのかわかりません。しかし最近のローコストキャリアの台頭をみていると、物理学科出身で経営なんぞマッタク門外漢な私ですら思いつくそういった意見を経営中枢のその方が認識していなかったはずはなく、でも結果「時間切れ」となった現実をみていると、巨大企業が根本的に変わるのは難しいのかもしれないな、と思ったりする祝日の昼下がりです。
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# by ttori | 2010-11-03 14:05 | プライベート

365日

こういうのにぐっとくるようになったのはおやじになってしまったからですかねー、。

Mr.Children 「365日」 -少年と父- 編 (NTT 東日本CM)


NTT東のCMは涙が出そうになるのが多いんですけど。
「イチローってさ、いつも何やってのかな?」
「ご飯食べて、練習してんじゃないかな?」
「なんか、、普通じゃない?」
「普通だな、、普通のことをちゃんとやってんじゃないかな。」
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# by ttori | 2010-10-12 21:29 | CM一考

フラッシュクラッシュ(10月10日追記しました)

5月の米株急落、ワデル・アンド・リードの先物取引が引き金-関係者
米証券監督当局は、5月6日に米株式相場が急落した原因について、米投資会社ワデル・アンド・リード・ファイナンシャルが行ったS&P500種株価指数先物の取引が引き金だったとの結論を出した。事情を直接知る関係者2人が明らかにした。この日の株価急落で時価総額8620億ドル(約72兆円)相当が20分弱で吹き飛んだ。関係者らが匿名で語ったところでは、米証券取引委員会(SEC)と商品先物取引委員会(CFTC)は報告書で、ワデル・アンド・リードの「Eミニ」先物の売却が通常のヘッジ戦略の一環だったと指摘。同社はいかなる不正行為も試みておらず、欧州債務危機のような懸念がなければ同社の行動が株安に拍車を掛けなかったかもしれないと説明しているという。報告書は30日にも公表される可能性がある。
  SECは5月6日に起きた株価急落の原因を説明し、再発防止策を示すよう議会から圧力を受けている。6月にはすべての証券取引所が一定以上の激しい値動きが見られた際に取引を停止するサーキットブレーカーを導入した。関係者らによれば、報告書ではワデル・アンド・リードの社名は特定されておらず、勧告も盛り込まれていない。SECのジョン・ネスター報道官はコメントを控えている。
  ワデル・アンド・リードの広報担当ディレクター、ロジャー・ホードリー氏は「当社を特定していない報告書に関してコメントすることが適切かどうか分からないが、その日取引を行っていた多くの取引業者の1つであることは明らかだ」と述べ、「当社は単にポートフォリオの下落リスクに対処しようとしただけだ」と説明した。
9月30日(ブルームバーグ)

先日の「フラッシュクラッシュ」と呼ばれる、急激な株価下落について調べていた米証券監視当局からの結果がでてきそうです。
前後関係だけをみると、87年のブラックマンデーでのポートフォリオ・インシュアランスとほぼ同じ原因に見えます。つまりワデル&リードという大手運用会社が相場の下落をみて先物に大口の売りを出した>他社があわてて追随した>先物が現物と乖離したので現物の売りが出た>あまりにも急激だったのでリクイディティ(市場流動性、つまり取引の相手)がついていかず突き抜けてしまった、というのが現実なんだと思います。しかし何も考えずに「ワデルほどの老舗がアルゴなんてものを使っているなんて」とかいう意味不明なコメントを見かけました。(そういえば、しばらく前に超著名コンサルティングの方が、「高頻度取引(HFT)でGSとかがぼろ儲けしたから決算がいいんだ」とか、あなたちゃんと決算数字みてます?っていうコメント(GSの利益のほとんどはFICC(債券・為替・商品)部門が稼ぎ出している)を臆面もなく発しているのをみて唖然としましたが。(このかた、影響力があることをいいことに調べてもないことをさも当然のようにしゃべられるようにお見受けするんですけど、、。))

もともとアメリカではニューヨーク証券取引所(NYSE)のシステム速度があまりにも遅く、PTSといわれる取引所外取引所が発達した結果、リクイディティが分散されてしまい、「どこにベストASK/BIDがあるか」を探し出すのだけでも大変で、そのためにアルゴリズムといわれるプログラム売買が誕生した、という歴史的背景があります。

そもそも「アルゴ」とヒトククリにされてますが、通常の個人投資家も使っているいわゆる出来高加重平均取引(VWAP)と呼ばれる取引や逆指値、ストップロスオーダーなんかもアルゴリズムを使った売買といえます。もはやアルゴは株式市場(最近は為替市場とかにも)なくてはならない”ツール”になっています。

もちろん、前のブラックマンデーを受けての対策が不十分だった、という面(たとえば、急激な株価変化に”人”が対応できないので、一次取引を中断するサーキットブレーカー制度とか)もあります。しかしネットもそうですが、情報流通の速度が加速度的に上がっていく中で、企業価値という「情報」を取引する市場というところで、情報の流通を円滑にする事を増やすことはあっても減らすことはどうかと思います。

まあ、「情報の速度」に「人の判断速度」が追いついていない、というのが今回の問題の原点だと個人的に思います(株式売買がいかに効率的になっても、最後は人が「判断」せざる得ない)が、結果規制はどこに向かうのでしょうか。(例えれば自動車の性能が上がっても、制限速度が300キロになったりしないのと同じ、という風になるのか、それとも飛行機や新幹線のように「人が判断するのは限定状態のときのみ」という人間工学に基づいた市場設計になるのか、は思想が分かれるところだと思います:ただ、自動車と旅客機では「移動自由度」が全然違いますけど、、。)
これで意味不明で事務作業だけ増える規制が入らないことを祈る、、。

【追記】クオンツなんぞという仕事をしていると、理系出身者でもいくつか特徴があることがわかります。一つは”定量”能力が優れている人。マクロを組んだり、データ処理能力にすぐれ、「もっとも大量のデータを効率的に処理するか」ということに優れている人。一方で「定性的」な能力を持つ人。いわゆる「総合的に見て」というのを多投するひとですね。クオンツに多いには前者が多い。ところが財務諸表やら様々な数字はエクセルで取り込めるデータ以外に「但し書き」がたくさんついてます。この部分を無視したのが前のサブプラショックですし、クオンツショックだと思います。
まあどっちがいいわるいというはなしではないんですけどね。

あと、NYと違って日本では値幅制限があるので上のフラッシュクラッシュのようなめちゃくちゃなことは起きないと考えられます。NYSEやNASDAQ、「自己責任」とか言いながら、後だしで「この約定異常値だから」といって約定を平気で取り消したりします。それならはじめっから50%以下になったら止まるような措置つけとけよコラ!って感じ。下値で買って、上値で売った人は下値の買いだけ取り消されて、上で売ったつもりがさらに値段が戻っていて大損、ってなことになりかねないです。
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# by ttori | 2010-10-10 11:01 | Market(マーケット事件簿)

お父さん

なんというか、これはすごい、、。

ANA アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード


この声実はあの尾崎豊さんの息子さん、尾崎裕哉さんが歌っているもの。
映像にマッチしていて、特に何があるわけではないのですが印象に残る、なぜかぐっと来るCMです。

「I LOVE YOU」、尾崎さん長男が歌う!
92年に亡くなったシンガー・ソングライター尾崎豊さん(享年26)の長男・尾崎裕哉(ひろや=21)が“歌手デビュー”する。10月1日から放送のクレジットカード会社「ANAアメリカン・エキスプレス(R)・ゴールド・カード」のキャンペーンCMで、父のヒット曲「I LOVE YOU」を歌う。CMは21歳になった青年が仕事で初めて海外に行くという物語になっており、裕哉は姿こそ披露していないが、歌声と「見ていてください。お父さん」というナレーションを担当している。裕哉は父の没後、5歳ごろに母親とともに渡米し、長らく米国で生活。CM内の「仕事で海外に行く」「この歌を愛した父へ」という字幕は本人の経歴も参照して制作されたという。父親そっくりの歌声が話題を呼びそう。裕哉は現在、慶應義塾大学3年で、来月2日からInterFM「CONCERNED GENERATION」(土曜午後4時30分)でDJを務めることが発表されている。
テレ朝ニュース(09/30 11:15)
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# by ttori | 2010-10-02 16:37 | CM一考



小さな窓から見上げると曇り空でも、外に出ると意外と晴れてるもんだ。
by ttori

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