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ヘッジファンドの世界

f0005681_6591974.jpgヘッジファンドマネージャーのウォール街の日々―絶好調からどん底へ、そしてまた立ち上がった僕の物語
キース マッカロー (著), リッチ ブレイク (著), Keith McCullough (原著), Rich Blake (原著), 田沢 恭子
アメリカの名門エール大学でアイスホッケーのキャプテンを務め、クレディスイス・ファーストボストンという大手投資銀行で株式セールス、その後ヘッジファンドを渡り歩いた著者の体験を描いた本。

まず著者がアイスホッケーでエール大までたどり着き、CSFBで職を得るまで。ウォール街でいわゆる「体育会系」のつながりが強いことが描かれています。さらに投資銀行での仕事やその雰囲気。多分トレーディングルームで働いたことがない方には珍しい話が多いと思われる逸話が多数書かれています。数年働いた後、ヘッジファンドのドーソン・ハーマンで「彼は投資についてなにも知らない」といわれながら必死に働いてリターンをたたき出し(時には痛い目にあいながら)、自らのファンドを立ち上げるまでになる姿、彼の投資信条が描かれています(決して他の人と同じ考え方をしてはダメだ等)。

その後消費関連投資専門ファンドマネージャーとして自らファンドを立ち上げたにもかかわらず1四半期でそのファンドを閉鎖、大手ファンドのマグネターに売却、そのマグネターで巨大リターンをたたき出し、そのため直ぐに伝説の巨大PE(プライベートエクイティ)ファンド会社・カーライルが立ち上げたHF部門、カーライル・ブルーウェーブにヘッドハントされ立ち上げに参加し、巨大ファンドを運営するまで。
そして巨大な消費バブルに翻弄されながら、「このバブルは崩壊する!」と声を上げたにもかかわらず、タイミングが早すぎて失敗し、首になってしまう様。

最後は自らのリサーチ会社を設立、再度成功する様が描かれています。

本書を読んでると何より2000年代ってホントファンドバブルだったんだなあ、というのが率直な感想です。著者が書いていますが、「大きな波の前では小細工など通用しない」ということ。どんなに努力しても、どんなに頭がよくても大きなマクロ変動には勝てない、ということが描かれています。(ただその大きな波に乗り、著者が大儲けしたのも確かですが)


新聞などで「ヘッジファンド投機筋」とかよくわからない枕詞で語られることが多いんですが、ヘッジファンドの内情が描かれていていて、面白い一冊だと思います。
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by ttori | 2011-08-29 06:56 | 本 / CD / TV

夏休み!

というわけで、今回もアナウンス。

本日から一週間、私、夏休みをいただきます。



、、、何も起こらない事を祈る。。。。


いや大丈夫でしょ、多分、ええ、、、多分。。いや、大丈夫だって。。



しかし今の世の中、携帯とブラックベリーで別に会社のメールも見れるし、電話もかかってくるし、bloombergも見れるしであんまり夏休み感が薄いんだよね、、。
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by ttori | 2011-08-29 06:26 | プライベート

デジャブ (夢の中でシリーズ2)

その日、Tはいつもより早く目が醒めた。
「勝負の日だ、、」
その日、Tは見込み客に新しい商品のセールスを行うことになっていた。

普段口下手で、あまりセールスがうまくないTは会社を出て、先輩社員とその見込み客に対してセールスピッチを行う。何度も練習したその資料をめくりながら、先輩のスクーターの後ろに乗って客先に向かう。

田舎の工場。工場に入るとき、空気が変わった。まるで過去にタイムスリップしたような感覚を覚えながら、Tはその工場に入る。
初めは緊張してセールスを始めたTは、なぜか不思議な感覚を覚えた。始めから、まるで過去やったこことを、そのままなぞるかのような流れるようなセールストークが口をついて出る。深く考えずに練習したことを感謝しながら、一通りピッチを終え、手ごたえを感じながら、少し風にあたろうと外に出るとTはつぶやいた。
「まるで昔やったのと同じ、まるでデジャブ(既視感 )みたいだったな、、」

少し外を歩こうと、工場を出て田舎町を歩いた。

しばらく歩くと大きな道に出た。
「あれ?こんな道、あったかな?」

少し戸惑いながら、Tは歩みを進める。まるで誰かに誘導されるかのように。

昼下がりの田舎町は、車や自転車が行きかい、田んぼの傍を歩くTを追い抜かしていく。
空腹を覚えたTは、やがてしばらく歩いた先にファミレスを見つけた。
「まあ、結果が出るまでしばらく時間があるし、飯でも食べとくか、、」
そう思い、Tは導かれるようにそのファミレスに入った。


ファミレスは混んでいた。窓際の席を見渡すと、いっぱい。
「仕方ないな、、。二階に行くか」
二階に上がったTは戸惑った。そこはまるで江戸時代の古い家屋のようなたたずまいだったから。


「、、、なんだこれは、、、」
衝撃を受けたTは直ぐに先輩に連絡を取ろうと携帯を取り出そうとして気がついた。ズボンのポケットが妙に重いことを。

あわてて携帯を取り出したTの目が見たものは、






見たこともないような巨大な携帯電話だった。
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by ttori | 2011-08-27 21:05 |

むかしの歌

久々に聴きたくなったのでYouTubeで探したらあったPV

岡村靖幸 「だいすき」

服装が古い!そしてダンスがとってもマイケルジャクソン!
90年ということは私中学校のときだな、、。妙に覚えている曲。
この曲は名曲だと思う、、。

エコタイヤ~♪
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by ttori | 2011-08-21 11:47 | プライベート

M&Aの裏側

f0005681_10454243.jpgインドの鉄人 世界をのみ込んだ最後の買収劇
ティム・ブーケイ バイロン・ウジー (著), 中島美重子 田中健彦 (翻訳)

本書はインドのミッタルスチールがフランス・ルクセンブルグに本拠を置いていた鉄鋼大手、アルセロールを買収するまでの過程と、買収合戦の裏側、特にM&Aの実務的な話を織り交ぜながら、ミッタルスチールがアルセロールを買収するさまが描かれています。

まず、世界一の鉄鋼生産を誇るインドのミッタルスチールの来歴。インドの小さな鉄鋼会社のオーナーの息子として生まれたラクシュミ・ミッタルが、自らインドネシアを振り出しに途上国や東欧の国営鉄鋼メーカーの買収を繰り返し、世界一の鉄鋼会社を一代で作り上げる様。国営で赤字垂れ流していた鉄鋼メーカーを安値で買収、技術者などを大量に送り込み、経営をどんどん立て直していくさまが描かれます。

続いてアルセロールへの買収提案を行うまで。製品の重複が少なく、地域的な補完関係が効くミッタルとアルセロールの合併を提案するラクシュミ・ミッタルに対して、フランス国立行政学院(ENA)*出身でインド人のミッタルを見下すような発言を繰り返し、ミッタルの買収提案を検討すらしようとしないフランス人エリート・ギー・ドレ・アルセロールCEO。さらに、ホワイトナイトとして登場するロシアの鉄鋼大手のセヴェリスタリの大富豪モルダショフCEOの背景や動き。
*ENA(フランス国立行政院):フランスは他国に比べてエリート教育が別立てで整備されており、一部のエリートを選別する制度として選抜官僚学校/大学制度とは別にグランゼコールという制度がある。エリートコースとしてはENAのほかには理工系のエコール・ポリテクニーク等が有名で、フランスの中枢はここの卒業生でほぼ占められている、といわれる。ちなみにENA出身有名人としてはジャックシラク・フランス大統領やジスカール・デスタン大統領、エコール・ポリテクニークはポアンカレやマンデルプロといった学者やカルロス・ゴーン日産CEOなど。

また各国の行政の動き。巨大買収に対して法律的な手当てができていなかったルクセンブルグで、アルセロール側が政治家を巻き込み買収を阻止するため様々な法案を作成しようとするのに対して、ミッタル側のバンカーや広報代理店PRアドバイザー・エージェントがそれを阻止しようと様々なキャンペーンや根回しを行うさま。

そして何よりディールの裏側で働くバンカー・弁護士の動き。中心人物はミッタル側がゴールドマンの欧州M&A部長のヨエル・ザオウイ、そしてアルセロール側がそのザウオイの兄でモルガンスタンレーの欧州M&Aチェアマンのマイケル・ザオウイ。登場するのはメジャーディールメーカーのバンカーや弁護士達。ミッタル側がゴールドマン、シティ、クレディスイス、HSBC、ソシエテジェネラルとクレアリー・ゴットリーブ・スティーン&
ハミルトン法律事務所。アルセロール側がモルガンスタンレー、ドイツ銀、メリル、JPモルガン、BNPパリバそしてアメリカの巨大ファーム・スキャデン・アープス。さらにディール中のバンカー間の確執。クレディスイスやシティのバンカーが「ゴールドマンは欧州の鉄鋼について何も知らないじゃないか」と不満を述べる場面や、アルセロールがフランスのBNPパリバを起用したため、激怒した同じフランスのライバル、ソシエテジェネラル(SocGen)がミッタル側のアドバイザーにつく様も描かれていてます。

若干最後が尻切れトンボになってしまっている感はありますが、「国際巨大M&Aの裏側はこんな感じだ」が余すことなく描かれていると思います。

そろそろインターンなどの時期になると思いますが、M&A希望の学生さんとか、ディールについて勉強したい方にはゼヒお奨めの一冊だと思います。

**しかし、この題名はどうかと思いますが、、、もう少しマシな題名はなかったんですかね、、、。
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上記本を読んでいたとき思い出したCM
Morgan Stanley "World Wise"

Marketsとか、Dealsとかいろんなキーワードがカッコイイ。
特に最後のthe future、the Worldが耳に残ります。
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by ttori | 2011-08-21 10:41 | 本 / CD / TV



小さな窓から見上げると曇り空でも、外に出ると意外と晴れてるもんだ。
by ttori

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