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情報の向こう側

私は本屋が好きです。
本の匂い、そして何千冊と並んだ本。

私達はかつてとは比べ物にならないくらいの情報に囲まれています。
インターネットでほんの少しの手がかりで、芋づる式に多数の情報が簡単に引っ張り出せる時代。
わからなければ、質問できるサイトもたくさんあります。

でも、でも。



一番大事なのは自分で考えること。

情報を振り分け、自分なりに咀嚼し、そして自分なりの理解をすること。

そして時としてその自分の理解を疑い、絶えずブラッシュアップすること。

情報があふれているからこそ、自分で情報をより分けるための知識、考える能力が必要とされます。


私の仕事はまさに情報の最前線で、ほんの数秒のうちに数限りない情報が流れていきます。職場では数台のPCと数台のディスプレイに囲まれていますが、見える範囲内にすさまじいばかりの情報があふれています。

そういう意味ではどんどん世知辛い世界になっていくなあ、と思います。
人の幸せとは、自分の想像し、体感できるところまででその人の体感的な幸せ度合いが決まると思います。私達は氾濫する情報の海の中で、じぶんなりに価値観を決め-それは自分の能力に対してのダメだしに他ならない-情報から”真実”と思われるものを拾い出さなければなりません。


しんどい世界だなあ、と最近ほんと思います。
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by ttori | 2011-07-30 20:27 | プライベート

水の星

最近かなり気になったCM

旭化成 「昨日まで世界になかったものを。」シリーズ


こういう水の世界というか、自然というか、幻想的なCMは目に残りますね、、、。

で、なんだかどっかで聞いた事ある曲だなあ、と思ったら、元ネタはこれだそうで。。
山口百恵 さよならの向こう側をTeNという方がカバーされてるそうで(初め聞いたときUAかとおもいましたよ)。この曲は山口百恵さんのラストシングルだそうで。

♪何億光年 輝く星にも 寿命があると
 教えてくれたのは あなたでした


、、、選択が渋い、、、。
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by ttori | 2011-07-24 19:48 | CM一考

メディア攻防

f0005681_11295243.jpgウォール・ストリート・ジャーナル陥落の内幕
―なぜ世界屈指の高級紙はメディア王マードックに身売りしたのか
エリソン,サラ著、土方 奈美 訳

本書はアメリカの名門新聞ウォールストリートジャーナルが、メディア王と呼ばれるニューズコープのルパード・マードック氏に買収される過程を描き、また買収によってそれまで速報性ではなく、質の高い分析記事を売り物にしていたウォールストリートジャーナル紙の記事が変容していく過程を描いています。

まず、ウォールストリートジャーナル紙(WSJ)のオーナーであるバンクロフト一族について。創業した大祖父から下の代になっていく過程で、複雑な事情を内包していった一族の内側事情について描かれています。特に大富豪として生活しながら、ウォールストリートジャーナルを傘下に持つダウジョーンズ株の値下がりによって、生活基盤に不安を抱き、そのパフォーマンスの悪化にいらだつ一部一族や、一族の新聞紙面に関与しない、という暗黙の了解に胡坐をかき、ただ不満だけを言いながら、何もしようとしない年配の一族まで、パフォーマンスの悪化により内部で分裂が起きていく様が描かれます。

そしてそのパフォーマンスの悪化によって外部から招かれた現実主義者のCEOと、JPモルガンの投資銀行家のやり取り、その一族の分裂を探り当て、それをチャンスと見て買収提案を画策するメディア王マードック、世間知らずで大きなポカをする一族長老など、の姿が描かれています。

また、WSJの伝統を守ろうとする記者達。一方でその姿を新聞の公共性の殻にこもり利益を出す、という会社としての使命を忘れていると見るマードック氏。長い分析記事が付加価値だと見るWSJ記者、一方で「長い記事をちゃんと最後まで読んでる読者は少ない。読まれない記事には意味はない」とする現実主義者のマードック氏。

読んで思ったことは、「新聞の付加価値とは何だろう」ということであり、その認識の違いからの対立だということ。人がアクセスできない情報にアクセスし、その情報を公開するという新聞の速報性、取材力と、様々な情報を整理し、分析し、質の高い分析記事を書く情報の付加価値性。

マードック氏が重視するのが前者であり、伝統的なWSJが重視していたのが後者。そしてその対立軸をめぐる争いだと思います。ただ、M&Aを繰り返してきたマードック氏の前には記者も一従業員でしかなかった、というのも現実であり、「辞めたくても次がない」という悲しい記者の現実の姿も描かれています。

最近、マードック氏のニューズコープが英国などで盗聴事件を起こし、大問題になっています。インターネットなどが普及し、様々な情報があっという間に広がってしまう、インサイダー情報がネットなどに出てきやすくなっている現代、人がアクセスできない情報を追い求めすぎた結果、引き起こしたのではないか、とも思います。
ただインターネットなどに押され、斜陽産業となり始めている新聞に対してこれほどの思い入れをもっている人も少ないと思います。また今進行中のマードック氏の盗聴事件を見る上で、非常に参考になる本だと思います。
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f0005681_11435956.jpg図書館戦争―図書館戦争シリーズ
有川 浩 著
最近読んだ小説の中でかなり号泣した本。
基本ラブコメなのですが、内容は国家が本を検閲する良化委員会と、言論の自由の最後の砦としての(良化委員会が排除命令を出した本を格納し、誰でも読める場所としての)図書館、そしてその図書館を守る図書隊・図書特殊部隊の戦いを描いています。

主人公笠原郁と、かつて笠原郁を救った王子様と思い描く図書特殊部隊上官(しばらくその王子様が上官とは気がつかないですが)という基本的なラブコメとは別に、本書が内包するバックグラウンドの設定は相当重い。半分言葉狩りとしか思えない良化委員会と、それから言論の自由として本を守るために実弾で撃ち合い、時には死人まで出る設定。
さらにその良化委員会との戦いに勝利するために「一時的に」良化委員会と妥協してはどうか、という勢力の暗躍など、その明るい内容とは別になんだか読むのが辛くなってくる場面もあります。

最近のメディアの劣化を嘆く言論はたくさん見ますが、メディアリテラシーという考えも含めメディアについて考えさせられる本だと思います。
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by ttori | 2011-07-23 11:26 | 本 / CD / TV

こんな夢をみた

(下記はあくまで私が今朝みた夢を物語風にしただけで、特に他意はありません)

「運命の朝だ、、、」

その日、Tは普段よりも1時間も早く目が覚め、そのまま狭いワンルームのベットの上でごろごろしてすごした。

時の政権が新卒就職支援と低迷する支持率アップを目指し成立させた「新卒就職支援法」。
平凡な名前のこの法案は、大手企業を中心とした経済団体の猛烈な反対を押し切り導入されたが、その後少子高齢化の進展と膨大な補助金により徐々に企業に受け入れられ、現在は制度自体が定着している。

その内容は国の就職支援団体「若年就職支援機構」が、新卒学生の就職先を一括して決めてしまう、というもの。口さがない連中に言わすと「新卒の配給制度」といわれるこの制度は、当初「職業選択の自由」の剥奪、と評判が悪かったものが、やがて「勝手に仕事を与えてくれる」と当時の言葉だと”草食系”といわれる学生が多数をしめた国内大学卒業生に受け入れられていった。

ビッグマザー、と呼ばれる巨大なシステムが、新卒の各プロファイル -幼稚園から大学までの詳細な成績・そのつどの性格分析、家族状況などの個人情報保護法の強化によって企業がもはや手に入れる事ができない詳細な個人情報- や、企業側の膨大な新卒に対する要望と企業業績・時価総額などの企業情報および、過去のトラックレコードをもってして、各個人の就職先を決める。

Tは大学が用意した大型バスにのり -周りにサークルの友達や、大学の講義で時々見かけて気になっているかわいい女の子も目に入ったが- 心ここにない、という風でぼんやり窓のそとを眺めながら、都内某所にある就職センター・ホールに向かった。

その日、若年新卒ハローワーク・東京センターはごった返していた。

これだけネットが発達しているのにもかかわらず、就職先はメールなどではなく「紙で」渡されるという前近代的な方法を取っており、 -センターに言わすと「情報漏えいやメール誤配信、成りすましの対応」だそうだが- (もはや形骸化している)就職活動解禁の当日はセンターホールは年に一回だけ、割り当て通知をうける学生でごった換えすことになる。

もちろん、この割り当てに対して不服であれば自分で就職活動をしてもいいし、実際この制度に不満をもつ外資系企業などは独自の就職募集をしていた。が、とはいっても外資系や一部の大手商社などはすでにインターンシップという制度によってすでに就職できる人間がきまっている。

さらに国内の少子高齢化にもかかわらず、デフレで国内の景気は冷え切っており国内の雇用は雀の涙、「自由枠」は激戦となっており、そこから自由枠 -募集はどこもかしこも若干名という表現-での入社は一般学生はほぼ絶望的となっていた。

Tは巨大なホール -都内一等地にある国の体育館のような施設- で自分の名前が呼ばれるのを今か今かと待った、、右手にはスマートフォン。
直ぐに実家の両親に結果を伝えるために。

「〇〇大学、Tさん」


「えーっと、君のはこれだ」
ぺらっとした紙を渡されたTはそれを受け取り、直ぐにその場で開いてみた。
第一希望の某自動車メーカーはどうだっただろうか?業界は?
第二希望業界の金融は?

まずいろいろなディスクレーマー -これのオファーを受けるのは君次第、私達はこの仕事の提供を保証するものではなく、云々- が書いてあり、そして文章の真ん中あたりに中くらいの文字でこう書いてあった。





「ブライダルプランナー」


(多分続きません)
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by ttori | 2011-07-15 06:20 |



小さな窓から見上げると曇り空でも、外に出ると意外と晴れてるもんだ。
by ttori

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