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記録

すばらしいので、とりあえずリンクはっとこ。

Porco Rosso Financial Weblogさんの
マーチャントバンクシリーズ
インベストメントバンクシリーズ

私自身がこの時期の金融史について興味があったので、とっても興味深く読みました。
これまでロンチャーナウの歴史書、「モルガン家」「タイタン」などを読んだことあれば、またガイストの「ウオール街の歴史」、高橋是清などの本を読んでいると、金融が人間くさい時代の、ダイナミックな産業金融史がよみがえり、とっても面白いと思います。
ただただ、すばらしいです。
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by ttori | 2010-12-17 21:54 | プライベート

買占め!(追記しました)

1人のトレーダーがLME銅在庫の最大80%を保有=WSJ
米ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)紙は3日、ロンドン金属取引所(LME)の銅在庫の最大80%を1人のトレーダーが保有している、と報じた。トレーダーの氏名は明らかにされていないが、LME指定倉庫の銅在庫35万5750トンの50―80%を保有しているという。
 LMEの11月23日付在庫保有者報告書で、最初に大口ポジションの存在が明らかになった。LMEの3カ月物銅先物相場は世界各国の好調な経済指標と継続的な供給ひっ迫懸念から2日までの3営業日で6%上昇し、11月11日につけた1トン8966ドルの過去最高値に迫っている。[シンガポール 3日 ロイター]
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銅市場というと、市場で”5%の男”と言われ住友商事の非鉄金属部長だった浜中氏が、1996年に多額の損失(18億ドル)を出した住商事件、また最近では2005年に中国の国家物資備蓄局(SRB)のトレーダーがショートポジションを踏み挙げられ大幅な損失(10億ドルとも)を出した市場です。

このトレーダー、”ロンドン金属取引所(LME)指定倉庫の銅在庫の半分以上、同在庫35万5750トンの50~80%、つまり、17万7875トン、時価15億ドル(約1200億円)以上を保有している”とのこと。
しかし50%~80%*って、、、。初めに書いた住友商事の5%がかわいく見えます。LME銅市場、1200億円程度でしかないんですね。こんな市場でETFなんぞ作って世界の投資資金が流れ込んだら**、あっという間に上がってしまいそうですな、、。
*ちなみにこの数字はあくまで「先物」市場の数字だと思います。現物市場はもっと巨大だと思われます。浜中事件の”5%”は現物市場も含めた5%ということだと思われます。
**銅ETFってまだないんでしたっけ?実はこのトレーダー、ETFだったとかいうオチはやめてくださいよ、、。(<下に追記しましたが、どうもJPMによるETF組成を目論んだ巨大プレイらしいですが、、)

市場参加者は当然名前をしっているはず。そしてそのトレーダーが売りに出れば当然我先に売りに回り、ショート筋によってこのトレーダーは大打撃をうけると思われます。
とはいえ、上にあるように銅在庫がどんどん減っていることも確か。そうしたことも加味して超ロングなのだとおもいますけど。。

、、、コモディティ市場といえば、前にマーケット事件簿で書きましたが、ロンドンココア先物市場でアルマジロという会社が市場在庫のほとんど買占めたあげく、現引きしたっていう実例がありますが、、。

商品市場の恐ろしいところは、長期的に株や債券とは違い「需給の最高到達点」が見えづらい点***。例えば原油などは価格が上がったことで、それまで採算の点で採掘が難しかった深海油田や様々な抽出困難な原油採掘が行われ、原油市場の流れ込み、価格の上値を抑えたり、かつて銀市場で買占めを行ったハント兄弟事件の時は、銀価格が上がったことにより(メルティングポイント)一般家庭の銀食器等の銀現物が市場に流れ込み、銀市場が暴落したといわれています。(とはいえ、最後は最終供給者と最終需要者の必要量がどこかで一致する(ETFなどは最後はどこかで売る、リクイディティの提供者でしかない)のですが、、、。)
***もちろんこれは”長期的に”ですけどね。原油を実際に商品として出荷できるまでには開発決定から相当の年月が必要となります。ただ、これまでコスト的に本格生産が見送られていた油田などは比較的早く生産ができるのだと思います。

最大の問題はこの事件はまだ進行中ということ。
どんな結末がまっているか、まさに固唾を呑んで見守りたいと思います。

【追記】ちなみにある種?有名なzerohedge(JPM Corners Copper Market, LME Says Not To Worry, All Is Good という記事)にはこの建玉の持ち主は先日銀市場で暴れたJPモルガン(現在コモディティ部門ヘッドはCDSの開発などで著名なブライス・マスターズ氏)のコモディティ部隊で、おそらく現物を裏づけとした銅ETF組成される事を目的に買い占めているのでは?とのこと。

、、、まー、過去コモディティのETFの組成時の値動きを見てると大体予想できる動きではありますが、、、。まさにこうした動きは金融マーケットが現実の実物市場から乖離し肥大化している実例なのだなあ、としみじみ思ったりしますけど、、、。

しかし昨年の石炭スワップ事件といい、先日の銀市場といい、最近JPモルガンのコモディティ部隊、暴れますねえ、、、。
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by ttori | 2010-12-03 21:10 | Market(マーケット事件簿)



小さな窓から見上げると曇り空でも、外に出ると意外と晴れてるもんだ。
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