カテゴリ:本 / CD / TV( 78 )

先日飲み会の前に時間があったので、丸善をふらふらしていたら見つけた本。f0005681_1029794.jpg
新企画は宇宙旅行! ~あるビジネスマンの夢と挑戦の記録~ 古田 靖 (著)
JTB事業創造本部に転勤になった普通のサラリーマン、中村さんが、「宇宙旅行をしよう!」ということで実際に宇宙旅行を単なる夢物語でなく、ビジネスとして軌道に乗せるまでの軌跡を描いています(実際のJTBのWebはこちら(JTB宇宙旅行事業推進室)

多くの方が実際に宇宙旅行に行ってみたい!とお思いかもしれませんが、本書ではまず民間の人間が宇宙に行くことができるかどうかの検証がおこなわれています。これまで宇宙開発はいわゆる”プロ”しか行くことができなかった領域ですが、それを商業ベースに乗せるために奮闘を描いています。
中村さんが話を聞きに行った元東大航空研の松岡教授の言葉を借りれば、「これまでのロケット開発は、いわば新品のジャンボジェットを東京からワシントンまで飛ばして、そのジェットを捨ててしまうような使い方」「宇宙開発は決まった予算を変わらないメンバーがパイを分け合っている状態」という、ほぼ政府に独占されている宇宙開発の実態が語られています。

中村さんは米スペースアドベンチャー社と提携し、実際の活動としては、ロシアのソユーズロケットをベースとして民間人を宇宙につれていく、というプランを立てて、スペースアドベンチャー社と独占提携を結ぶまでの過程を描いています。
「宇宙までたった200kmしかないのに、ハワイ旅行より難しい」
旅行保険をどうするか、とか細かいけど重要な点とか、多くの方が挑戦してきた歴史、なによりサラリーマンとして大組織の中でいかに宇宙旅行という「夢物語」を実現するか、の努力、また現在シリコンバレーを中心とした民間宇宙開発の現実を描いています。

最後は中村さんが宇宙旅行事業推進室長に就任し、実際に販売を開始するところまでが描かれています。現在中村さんは宇宙旅行事業推進室長を離れJTB中部で営業部長をされているそうです。

私個人、大学を卒業するときの目標は、「10年後月旅行」でした。前も書きましたが、これまで社会では、生産者と需要者が分離する「産業化」が起こり(今宇宙旅行はこの段階)、社会を飛躍的に拡大させる・効率化させる「革命」が起こってきました。そして20世紀以降はそれは20世紀システムの大きな特徴・”国民国家・政府”からある分野が分離され、民間に解放された部門から起こってきました(通信部門のIT革命など)。
宇宙開発が民間に解放され、革命が起こるとき、自分は何ができるのか、もっといろいろ勉強しなければならないなあ、と年末ゆっくり夢を見たいとおもいます。
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by ttori | 2009-12-26 10:05 | 本 / CD / TV

勝者。

為替ドル円90円!!!!
どうなってるんでしょうか、、。

f0005681_9385780.jpg愚者の黄金
ジリアン・テット(著),平尾 光司 (監修),土方 奈美 (翻訳)

前回の本は破綻したリーマン側から書かれたものですが、本書は今回の金融危機の”勝ち組”とされるJPモルガンを軸に今回の金融危機がどうしておこったのか書かれています。

まず、旧JPモルガン(現在のJPモルガンは旧JPモルガンとチェースマンハッタン、シカゴのバンクワンが合併した銀行)の若いスワップチームがCDS(クレジット・デフォルトスワップ)を産み出し、さらにウインターズ氏を初めとするメンバーがそのCDSからシンセティックCDOを組成するまでの話が書かれています。

そこでつらぬかれるのは 学術的ともいえるリスクに対するしっかりとした洞察と、新しい金融商品への深い理解。CDOについてはもっともリスクの無い部分(スーパーシニア・トランチェ)の処理に困り、積極的に手がけるのをためらう姿です。このCDSとCDOという市場がITバブル後の金融緩和と、ブッシュ政権の持ち家政策の後押しを受け、空前の大ブームとなり、お化けのような商品になっていく過程、その中で元々の営業基盤の弱さから旧JPモルガンがジリ貧となり、チェースマンハッタンと合併、その社風に違いに戸惑いながら、チェースの抱える住宅ローン債権の証券化を通じて徐々に他の金融機関と同じ泥沼にはまっていきそうになる姿がかかれています。

JPモルガンの元スワップメンバーの多くは「こんなに市場が大きくなるとは」と驚き、他社の連中はどうやってリスク管理を行っているのだろうか(特にスーパーシニアの処理)、我々はリスク管理を間違っているのではないか、と思い悩む姿が描かれています。もちろん他社はそんなリスク管理を行っていたわけではなく、債券トレーディングなどで空前の利益をたたき出したゴールドマンを見て、一斉にリスクに対する姿勢を変容させ、リスク管理など無きに等しい姿勢になっていく姿が描かれています

そしてJPモルガン・チェースの大きな転機となったのが、シカゴのバンクワンとの合併とそれに続く、ダイモンCEOの就任。ダイモンCEOがリスク管理を徹底させ、徐々にリスクに対する姿勢を変化させます。(これはことJPモルガンに限らず、サブプライム問題に気がつき、全社でロングからショートに転換させたゴールドマンやリスク管理を徹底したドイチェ銀行などの姿勢も指摘されています。)
特にダイモンCEOはディテールまで詳細に把握し、金融業に対する過度な幻想も抱いておらず、デリバティブについても深い知識とリスク管理への徹底した志向をもち、その姿勢を貫く意思をもっていたこと(当社はゴールドマンの亜流にはならない、と)。

そしてCDOなどに過度に依存し深みにはまった多くの金融機関(UBSやシティなど)の実態がサブプライムローンのデフォルト率が上昇を始め、地価が下落が始まりCDOが急速に価格が下落しはじめて初めて公表されて、旧JPモルガンのメンバーにショックが走る姿が描かれています。メンバーが処理に困り、AIGに頼ったスーパーシニア債を多くの会社が自らのバランスシートに残したままにしており、さらに暗黙の保証をつけた上でSIVに引き取らせて、”飛ばしていた”ことがわかります。

最後は危機が深刻化する中、モーゲージに強かったベア・スターンズが破綻するまでの過程、最後にリーマン破綻時の事が書かれていますが、どちらかというとつけたし、終着点というイメージが強いです。

ここでも結局「わからないものに手を出すな」という鉄則がきちんと貫かれたかどうか、商品やマーケットを理解し、リスク管理ができるトップであったか、という点を強調されています。

何はともあれ、下記(金融大狂乱)と読み比べると勝者と敗者を分けたものはトップのリスクに対する姿勢なんだな、というのがわかります。そんなに難しい単語が出るわけでもなく、さらっと読める、面白い本ではないでしょうか。
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まだ日本語訳されていない本ですが、紹介を呼んで面白かったので。
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"TOO BIG TO FAIL" by Andrew Ross Sorkin
こちらの記事(モルガンに軽んじられた三菱UFJ)から。

本書は金融危機の内側を書いた本の一冊ですが、下記の記述が興味深かったので。
三菱UFJがモルガンに90億ドル出資する際、祝日で銀行送金ができなかったため、小切手でモルガンに手渡した話は有名ですが、その現実。
(ここから上記サイトの引用)
本書によると、このとき、モルガン・スタンレーのロバート・キンドラー副会長が、ニューヨークの法律事務所のオフィスで、三菱UFJ側から小切手を受け取ったのだが、そこでは滑稽な光景がみられた。出資の土壇場での条件変更などに対応するため、急きょ旅先から戻って徹夜で対応にあたったキンドラー副会長はリゾート服にサンダルという格好で無精ひげをはやしたまま、13日午前7時半に法律事務所の会議室に座って、三菱UFJ側が来るのを待っていた。
(中略)
「キンドラーは三菱UFJの下っ端の職員が小切手を持ってくると思っていた。ところが、法律事務所の受付から次のようにしらせてきた。三菱UFJの幹部たちの一団が、きちっとしたダークスーツに身を包み、ビルのロビーにちょうど到着し、いま上の階に向かっていると。キンドラーは困惑した。ビーチの遊び人のような格好をしていたからだ。廊下を走って弁護士の一人から急いでスーツのジャケットを借りた。しかし、前のボタンを閉めた時に服が裂ける大きな音がした。背中の縫い目が半分、裂けてしまったのだ」 「三菱東京UFJ銀行のナカジマ・タカアキ(中島孝明・米州本部米州企画部長か?)が、6人ほどの同僚たちと一緒に到着した。取引完了のセレモニーがあると思って。 『あなたが来るとは知りませんでした』キンドラーは申し訳なさそうに、呆然としている日本人に言った。『そうと知っていれば、(CEOの)ジョン・マックを来させたのですが』中島は封筒を開け、キンドラーに小切手を差し出した。そこには『モルガン・スタンレー宛90億ドル』とあった。キンドラーは小切手を両手に持ち、半ば信じられない気持ちで、これまで一個人が実際に手に触れたお金としては史上最高額となるはずのものをしっかりと握った。モルガン・スタンレーが救われたことをよく分かっていた。
同席した何人かの日本人は、小切手に記された目の玉が飛び出るほどの金額をうまく画面におさめようと、写真を撮り始めた」
 カネを出してもらって急場をしのぎさえすればそれでいい、と割り切っているモルガン・スタンレー側と、世界を代表する金融機関へ出資できて喜んでいる三菱UFJ側の間に横たわる溝と温度差の大きさを象徴するシーンだ。
(ここまで)

なんだか寂しい話ではないでしょうか、、、。
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by ttori | 2009-12-05 09:36 | 本 / CD / TV

破綻の裏側。

今読んでる本は面白い本盛りだくさん!です。下記以外では、”賢者の黄金”(ジリアンデット著)、いまさら読んでる竹森俊平先生の”資本主義はお嫌いですか それでもマネーは世界を動かす”、”バフェットの株主総会 ジェフ・マシューズ著”。読み終えた順に紹介したいと思います。

f0005681_222116100.jpg金融大狂乱 リーマン・ブラザーズはなぜ暴走したのか
ローレンス・マクドナルド (著), パトリック・ロビンソン (著), 峯村利哉 (翻訳)

元リーマンブラザース・VP(バイスプレジデント:課長くらい)でディストレス債券のトレーダーだった著者がリーマン内部からの目線でリーマン破綻までを追っています。

まず前半で著者がリーマンにたどり着くまでの過程、ハーバードやイェールなど超有名大学以外ではほとんど就職不可能なウォール街で職を得るまでの奮闘を描かれています(著者はマサチューセッツ大学ダートマス校出身)。メリルのフィラデルフィア支店へ採用されるまでの過程、支店でのブローカレッジ業務。このあたりの話は日本の証券会社のリテール営業と同じ雰囲気なのがわかります。そして著者はITバブルに乗って、Convertbond.comというサイトを立ち上げ、債券リサーチをWeb上で提供する会社を設立、その会社をモルガンスタンレーに売却し債券アナリストをした後、友人の誘いでディストレス債(破綻しそうなリスクの高い債券)のトレーダーとして、リーマンブラザースに加わります。

そこからリーマンでの内部での動きがつぶさに描かれています。なにより、グローバル債券ヘッドのゲルバント氏など、多くの人物が05年にはサブプライム市場の崩壊を予想し、リーマンのファルドCEO、グレゴリー社長などに「ポジションを落とすべき」という進言を何度も行っていた事実が描かれています。
またそうした予測により著者たちが多くの市場でショートポジションを取り、大もうけする姿が描かれています。しかし一方でファルドCEOは決して現場には降りてこず、サブプライムや不動産市場にのめりこみ会社を傾かせることになります(そしてゲルバント氏や著者の上司のマッカーシー氏など危機を訴えた人間がどんどん会社を去っていきます)。不動産市場にのめりこんだ理由が、彼の元上司で彼のメンターにリーマンを追い出されたブラックストーンのピーターソン氏がREITの買収をして大金を儲けたから、と書かれています。そこでのファルドCEOの口癖が「成長、成長」。
そして現場のヘッドたちが反乱をおこしてグレゴリー社長を解任し、ゲルバント氏などを呼び戻し、リーマンを立て直しにかかりますが、あまりにもひどい不動産への傾斜でもはや手遅れで、またポールソン財務長官の不興を買い、結局破綻していく姿が描かれています。

まさに「タイは頭から腐る」を地でいっている感。かつてのトレーディングの勇ソロモンの「博徒の集団の頭は博徒の天才でなければならない」というのをここでも再確認しました(JPモルガンのダイモンCEOやデリバティブから完全撤退を主張したウインタース氏や、2005年にはトップの方針でサブプライムのショートに走ったゴールドマンなどとの対比。今回あまり傷を負わなかった欧米金融機関(JPモルガン、GS、CS、ドイチェなど)のトップはトレーダー出身者が多いことに気がつかされます)。

残念ながら訳をされた方があまり金融に詳しくないのか、転換社債と社債をごっちゃにされてたり、一部?なところがあったりしますが、リーマンショックから1年、内情を赤裸々に知れるカナリ面白い本だと思います。

最後に別の本から。最近面白かった記述。”公平な”コイン投げで99回表が出た。100回目のコイン投げで裏が出る確率は?と聴かれあるA教授は”そんなの半分に決まってる”と答えたが、Bさんは”1%もない”と答える。”A教授は半分だっていってるけど”とBさんに言うと、”ばかやろう、コインに細工がしてあるにきまってるだろう”と。”公平だといってるけど”というと、Bさんは”ちょろいぜ。この勝負いただきだ”と。
さて皆さんはどうお考えでしょうか。

【追記】マーケット、、、円高進行。日銀レートチェックがあったようですが、実弾介入はなかったそうで、、。株はインデックスで下を試して、日経のプットのインプライドが急騰。為替はサンクスギビングで海外当局と連携ができない政府の足元を見透かして遊ばれてますなあ。。。でも意外と輸出筋の株価しっかり。まあ来週頭いろんなインデックスプレーが出てきますから、株価歪んでる、といわれればそれまでですけど、、、。
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by ttori | 2009-11-28 21:11 | 本 / CD / TV

ワイン産業

f0005681_2247719.jpgボルドー・バブル崩壊 高騰する「液体資産」の行方
山本 昭彦 (著)

私は普段あまりワインは飲まないんですが(ビール党)、題名に引かれて買ってしまった。。
ただ、本書はそこいらにある「これを買え!ワインリスト!」<?みたいなワインのHowto本ではなく、ワインの産業としての側面を解説し、ワイン産業の現状、将来の見通しについて書かれており、なかなか興味深い本でした。
まず、ボルドーという地域について。ワインというとボルドー、というほど有名なブランド地域(他にはシャンパンで有名なシャンパーニュ地方とか)で行われているワインの流通についての解説があります。作り手であるシャトー(ワイン醸造所:有名なところはシャトー・ムートン・ローシルト:日本で有名なロスチャイルド家のワイン)の役割、そこにクルティエ・ネゴシアンというブローカーが介在し、バイヤー(酒商)へフューチャーを売りつないでいく、という独特な(というか金融市場の取引に近い)商取引が紹介されています。そして小売・レストラン以外のワインファンドなどの投機筋、さらにリーマンショックによってボルドーワインの価格が乱高下する姿も描かれています。
なにより近年ワイン産業で重視されるのが、”パーカーポイント”といわれる、アメリカのワイン評論家、ロバート・パーカー氏の点数。100点満点で100点を付けられたワインはそれだけで価格が跳ね上がってしまうほどの影響をもつそうです。

さらに近年のボルドー地域の近代化と、巨大資本の参入。LVMH(モエ・ヘネシー・ルイヴィトン)グループやPPR(ピノー・プランタンルドゥード)グループ(グッチやイヴサンローランなどを配下にもつ)といった多くの資産家がボルドーのシャトーを買収し、醸造設備を近代化し、灌漑設備を整え、コンピューターやGPSを使って畑を細かく管理を行い、それまで天候で出来が左右されていたワインを常に一定以上の品質に保ち続ける技術革新を行い、MBAを取った高学歴の人間を雇ってマーケティング戦略を強化し家内産業からボルドー地域が脱却していく姿が描かれています。
もちろん上記のパーカーポイントには批判があり、ロバートパーカー氏が好きなワインに近いワインの評価が当然高評価されるので、多くのシャトーが彼が好きそうなワインつくりをしてしまう、というワインの画一化(これに対して、最後のほうで、有名シャトーの当主が「パーカーポイントは確かに重要だが、私にはパーカー氏が好きでないワインを作る自由もある」と反論してます)批判もあるようです。そしてボルドーワインが投機の対象となった背景(パーカーポイントという外部格付けやボルドーというブランドネーム、など)が解説されています。

その上でワインの未来を新巨大市場、中国の現状を踏まえて(味ではなく、ブランド志向の中国人)産業の行く末を占っています。これまでアジアのワインの輸入中心地であったのは東京だったそうですが、ここ数年で香港がアジアのワイン取引のハブとなっている背景(酒税を0!にしたそうで、、)を紹介しています。

本書を読んで感じたのは、ワインがまるで金融商品と見まがうような動きをしている、そして近代のグローバル化の影響をもろにうけているなあ、という印象。もちろん、ワインも消耗品ですから(PPR総帥のピノー氏は「ラグジュアリーグッズ」といっていますが、著名シャトー当主は「ワインはあくまで農産品だ」といってます)マーケティング手法がどこまでも浸透し、ワイン産業が近代化していく様は面白くもあり、悲しくもあると感じるのは私だけでしょうか。

f0005681_22474293.jpgちなみに上記本を読んで思い出した本
マネー・ボール  マイケル・ルイス (著), 中山 宥 (翻訳)
MLBインディアンズのオーナー・ビリービーンがMBA卒の天才を雇って、確率統計から「プレーオフに出れる*」チームを作る、という話。個々の選手を統計から丸裸にして(何球目に打つ確率が高いとか、出塁率等々)”統計的に勝てる”チームつくりをする話。日本でも「野村ID野球」とか言われるやつですが、監督の戦術レベルではなく、チーム経営という戦略レベルでそれをやっているところがすごい。(ちなみに書いたマイケル・ルイス氏はかつてのソロモン・ブラザースの内実を描いた(本人もソロモンに在籍していた)”ライアーズ・ポーカー”の作者です。)
*実は本書では優勝ではなく”プレーオフ”を目指す、というところがミソになってるんですけど。ワールドシリーズ等は短期決戦=統計上有意でない、ということだそうで、、、。

どちらの本を読んでも思うのは、これまで”スピリッツ”とか”ハート”とか、いわゆる”勘”と経験に頼っていた家内制産業がデータとマーケティング重視の”普通の”産業に変わる過程が描かれていて、興味深く面白く読みました。

、、、しかし、、、パーカーポイントなんて初めて知りましたよ、、。
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by ttori | 2009-11-07 22:43 | 本 / CD / TV

大型企画

TBSが”華麗なる一族”を開局55周年記念番組としてやったら、
フジテレビは開局50周年記念ドラマで
”不毛地帯”
ですか。(ちなみにフジテレビ開局45周年記念ドラマは”白い巨塔”)。

第一回を見ましたが、かなり重いつくり。ついにフジテレビもお笑い・おちゃらけ路線だけでは生きていけなくなってしまいましたか(ゴールデンの視聴率軒並み落としていたようですし。さすがに視聴者の高齢化シフトを看過できなくなったか。そして柳葉敏郎さん、よく出ますなあ。)。なんせ故・瀬島龍三伊藤忠会長の話のようですから(すいません、私は本書・不毛地帯は読んでません、、)。フジはその辺まで考えて作ったんだろうか、、。それとももう時効と考えているのか。

しかし山崎豊子さん大人気ですなあ。
次はテレ朝あたりで”沈まぬ太陽”か?(今ジャストタイミングで映画公開されていますが)TVで今やるには相当ハードル高そう(笑)ですが、視聴率は稼げそう。
まあ下手にやってJALはひどい会社だ>世論に敏感な政治家が過剰反応してJALをつぶして、、とか笑えない展開にならないとも限らんし、、、。
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そういやTVを見ながらふと思い出した会話。
某局の〇〇という女性アナウンサーがニュースで話をしているのをみて
母「そういえば〇〇(苗字)さんの娘さん元気かしら」
父「放送関連に就職したって聞いたけどな。元気にしているんだろうか」
後で発覚したのだが、実はこの話題の娘さん、というのはこの女性アナウンサー本人だった。。
まあ小さいときにしかあってないし、TVを通じると本人とは思わない、という例。<だからどうした。
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by ttori | 2009-10-25 17:42 | 本 / CD / TV

SKA Para!

いや、なにがあるわけではないんですが、、、
TV見ていたら使われてたので、、、。

東京スカパラダイスオーケストラ / DOWN BEAT STOMP
もひとつ
東京スカパラダイスオーケストラ / TONGUES OF FIRE
<曲の最初のはいりがかっこいいです。

カッコイイ大人の男の曲です。
いや、Tokyo Ska paradise Orchestraも天才だとおもってますので。<あほ

というわけで、ご機嫌な曲を聴きながら読んでいた本。

f0005681_2303731.jpgエンツォ・フェラーリ 跳ね馬の肖像
ブロック・イェイツ/〔著〕 桜井淑敏/訳
ブックオフで見つけて買いました。この手の本は基本的に偉人を賛美する本が多いのですが、これはかなり冷静な目でエンツォ・フェラーリの生涯を描いています。
何よりびっくりするのが、 ”カヴァリーノ・ランパンテ”、赤い跳ね馬のフェラーリというと優美でかっこいいスポーツカーというイメージですが、その歴史はレーサーの赤い血で彩られた、カナリおどろおどろしい物語だということ。かつてのレーサーは大金持ちの余興という色彩が濃かった上、多くのレースが公道を使ったもので、多くのケースで観客を巻き込み、レーサーごと死んでしまう大事故が多発している(時には100人近く死んでます)ことが淡々と描かれています。
そして、フェラーリの事業面での話も多く、基本的にレースカーをデチューン(性能を落とす)したスポーツカーをそのレースの活躍を梃子にヨーロッパやアメリカの大金持ちに売っていく、フェラーリの事業面の話も詳しく書かれています。

しかしながら、多くの話が偉大なヌヴォラーリを初めモスやファンジオなどレーサーの話中心。アルファロメオのレース部門としてスタートしたスクーデリア・フェラーリが第二次世界大戦を潜り抜け、マセラッティやアルファロメオ、ベンツを初めとするライバルとの競争を繰り返す、一事業人としての姿が描かれてます。(しかし全然関係ないけど、この本を読んでも第二次世界大戦のイタリア軍、ヘタレだったんだな、と。本では「表面上協力しながら、裏ではその日楽しく過ごせればいいイタリア人」「忘れっぽい性分」とか書かれてますけど、、、)

とはいっても、この本は決してフェラーリを賛美するわけでもなく、マラネロから動かない頑固で時代遅れで、女好きなイタリア男の一生涯を追った面白い本でした。
ただ惜しむらくはとっても読みづらい、、、。イタリア人の人の名前って覚えづらいのに、ぼこぼこいろんな人がでてくるので途中で「えーーっと、こいつ誰だっけ?」と行きつ戻りつしながら読みました。

カーファンの人は世界のフェラーリの人間くさい面が読めて、ぐっとフェラーリが身近に、、、ならないか、、。<あほ
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by ttori | 2009-10-01 22:15 | 本 / CD / TV

ザ・パニック

f0005681_22245696.jpgザ・パニック
ロバート・ブルナー,ジョン・カー(著), 雨宮 寛,今井 章子(翻訳)

本書は前半で1907年のリセッションを取り上げ、その歴史を振り返り、後半でそのリセッションの研究の紹介と今のサブプライム危機から始まったリセッションについての研究をしています。

1907年のリセッションですが、この時代の特徴は二つ。金本位制とアメリカの中央銀行が存在しなかった、という点です。
1907年のリセッションは、サンフランシスコで起こった大地震による経済の減速がはじまりとされています。大地震によって経済が減速、そして大手銅会社のユナイテッド・カッパー社の株買占め投機失敗に絡んで、この投機を主導したオットー・ハインツ達とその投機のファイナンスを行ったNYの老舗ニッカーボッカー信託(この当時の信託は預金も扱える、日本の信託銀行とほぼ同じ機能をもっていた)の取り付け騒ぎと破綻、ニッカーボッカー信託の社長が取締役を勤めていたアメリカ信託の取り付け騒ぎについて詳細が描かれています。その後、取り付け騒ぎに伴ってマネー流動性が低下、マネーの流動性が低下したことにより株が暴落、証券取引所の閉鎖の危機、TC&I(テネシー石炭鉄鋼会社。チルドレンなんとかではないです:笑)株を大量保有していたムーア・シュレイ商会の危機と、TCIを救済買収するUSスチール。そうした動きの中心にJPモルガン商会のJPモルガン氏などが活躍する姿が描かれています。

当時中央銀行が存在しなかったため、ウォールストリートの中心人物としてJPモルガン商会のJPモルガン氏がその仲間達(ナショナルシティ銀行(現シティ銀)のスティルマン氏やバンカース信託(トラスト)のストロング氏)と対応に当たる姿が描かれています。中央銀行のない当時のクリアリングシステムについての記述や、金本位制におけるマネーの動き(実際にロンドンなどから金が運ばれている)の詳細が面白い。

また、後半はこの金融危機の研究について紹介が行われています。金融は様々なレイヤー(階層)に別れ、複雑に絡み合い、一つの危機が他に連鎖する、等。当時のJPモルガンもニッカーボッカー信託やアメリカ信託はその財務の悪さから”倒産せざるえない”と考えていたようですが、他への波及することを恐れ、信託会社の社長達をまとめて救済に当たらせます。まさに今のNY連銀の働きをJPモルガン氏が担っていた姿がわかります。しかし結果ユナイテッドカッパー投機の失敗が最終的にまったく関係ないムーアシュレイ商会を破綻させ、さらに1907年でもNYの流動性危機がエジプト・ハンブルグ・チリ・ジェノバ等々に波及しておこりったりと、複雑に絡み合い相互に関係しあう金融ネットワークの波及・フィードバック効果はすさまじいという認識をもちます。

後半に書かれていますが、金融には情報の非対称性が存在します。例えば預金者と銀行には情報の非対称性が必ず存在し、その非対称性ゆえに理不尽で感情的な取り付け騒ぎが起こるとの研究を紹介しています。本書で指摘されていますが、JPモルガン氏はそれを直感的に理解していたようで、取り付け騒ぎについて、預金者に聖職者やマスコミを使って冷静になるよう訴えています。

最後のほうに書かれていますが、個人的には現代のサブプライム問題でも多くの問題がその情報の非対称性に求められてると考えています。サブプライムの借り手、ローンブローカー、レンダー、証券化商品組成業者、そしてトランチングしたシニア債保有者、、。各レイヤーで情報の非対称性があり、だからこそ各層でそのリスクリターン分布において超過リターンが必要となります。ところが現代ではその非対称性を十分認識せず、ただ超過リターンのみを得ようとして、つまずいたのが先の金融危機だと思っています。

本文はかなり短く、参考の部分がかなり多いですが、読みやすく、なかなか面白い。現代の金融危機はJKガルブレイス先生の1929年の金融危機と対比されることが多いですが、それと比しても興味深い本だと思います。
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by ttori | 2009-09-22 22:12 | 本 / CD / TV

身近な例

今週はほとんど何もおこりそうに無いですなあ。<あほ

f0005681_16581624.jpg黒の株券 ペテン師に占領されるウォール街
デビッド・アインホーン (著), ジョエル・グリーンブラット (著), 塩野未佳 (監修)

この本、なんだかあんまり知らない方がウケを狙ったタイトル、という印象をもちますが。
この本の大部分はアメリカHFのグリーンライトキャピタルのデビット・アイホーン氏が、アライドキャピタル(USティッカー:ALD:昨日段階で3.3ドルまで下がってます)という会社の会計に疑問を持ち、空売りをしてその会計粉飾を告発した本となります。かなり冗長で事細かに書かれていますが、普段あまり聞かない中小企業の制度がたくさん出てきて勉強になります。

さて件のアライドですが、BDC(ビジネス・デベロップメント・カンパニー)という制度のもとでの会社です。この制度を利用した投資会社は、日本でいえば中小企業に投融資するノンバンクだと思っていただければわかりやすいと思います。で、アイホーン氏はこのアライドのずさんな投融資、とくにアライドの投融資ポートフォリオの大部分を占めるBLX(ビジネス・ローン・エクスプレス)という会社がアメリカの中小企業庁SBAや農業省の融資保証制度を悪用し、ずさんな投融資を繰り返していることを事細かに報告しています。ローン審査などほとんど行わず(経験者もおらず)、例えばたんなる掘っ立て小屋に対してガソリンスタンドとしてローンをつけ、直後に焦げ付いたといった様々な実例を数多く公表しています。BLXのセールスマンはただひたすらローンの件数だけを目標にして乱脈融資を繰り返し、さらに破綻した先の投融資を簿価のまま評価したり、アライドは会計原則を勝手に曲げて、それを”白書”としてどうどうと公表したり、BLXが焦げ付いたローンをアライドに飛ばしたりして粉飾を行っている事を指摘しています。そしてこの質の悪いローンをSBAの保証してもらって証券化した上でウオール街に売りさばき、アップフロントで収益を計上し数値を嵩上げしたりしています(このあたり、サブプライムのビジネス版だともいえますが)。その上、アライドはその粉飾した数値を使い、PO(公募増資)を繰り返して現金を手に入れ、その大部分をBLXに注入して現金を燃やしている、とアイホーン氏は指摘してます。

アメリカの監督官庁は何をしていたのかという話もあり、本書ではアイホーン氏はSECやSBAを始め各所の政府に様々な資料を提供して調査を行うよう促している姿が描かれています。しかしびっくりするのはアライドが政府への大口献金先であったためSECを初め多くの政府関係者が”くさいものには蓋”とばかりに積極的に動こうとしない点(この点はマドフ事件でマドフ氏が著名人で政府にコネがあったために事件が発覚が遅れた点が思い出されます)やSBAの審査能力のなさ・業者寄りの姿勢、責任感のないお役所仕事。さらにアライドはウォールストリート各社に揺さぶりをかけ、さらにきちんとリサーチもせず、バイレーティングを行うアナリストやアライド寄りの発言を繰り返していたSEC職員がアライドの顧問弁護士になったりといった姿が描かれています。
もちろん、この話はアイホーンが書いていますから、ある程度のバイアスはかかっていると思います。ただ登場人物の多くの人が指摘するのが「空売り屋があること無いこと言い立てて会社の悪評を立てて株価を下げ、濡れ手に粟のぼろ儲けを企てているのではないか?」という視線。粉飾決算よりも空売りの方が罪が重いとでも言いたげです。これは政府関係者だけでなく、ウォールストリートジャーナルといった一流紙の記者やハーバード大の有名教授も同じ態度なのにはびっくりします。

この件はいまだ続いているようで結論はでないまま終わっています。

さてこのような話、どっかで聞いたことありますよね。
そう、東京の新銀行東京です。
審査をないがしろにして、ひたすら件数だけを追い求めてローンを出し、大きな焦げ付きを作って突き当たってしまっていますが、大口スポンサー(都民の税金)の資本注入を続けている上、金融庁も検査には及び腰です。

洋の東西を問わず、ほんとうの詐欺師はきちんとしたスーツをきて、まじめな口調で話すイイヤツだということかなあ、という感じです。

More 休み中。
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by ttori | 2009-09-12 16:34 | 本 / CD / TV

シティの生い立ち

f0005681_16475139.jpgザ・シティ 金融大冒険物語
浜 矩子 (著)

というわけで(どういうわけだ)休み中です。で休み前に山ほど本を買ったのですが、順次読んで面白かった本の紹介を*。
*え?”ブラックスワン”はどうしたかって?、、いやー、だいぶ読んだんですが、、個人的にあんまり面白くなくて、、。

というわけで一冊目は”ザ・シティ 金融大冒険物語”。雑誌エコノミストの同名連載を加筆編集したものです。
ロンドン・シティの金融街しての変遷を19世紀初頭の南海泡沫騒動から現代までおっかけています。キーワードは”海賊魂”。マーチャントバンクの生い立ちから、貴族化し株式会社銀行や産業資本に駆逐されるまでや、その国際性から二回の世界大戦での立ち位置の難しさ。そしてニューヨーク勢に圧倒され始めた第二次世界大戦後の体制。それでも”ユーロドル市場”でしたたかに生き延び、その後ユーロユーロ市場でも世界最大の金融市場にのし上がったロンドン。でも筆者は今のロンドンをかつての海賊魂を忘れた、「単なる金融テクニシャン」の町になってしまったと指摘します。

多くの識者が「魂を忘れた金融技術の暴走」をサブプライム問題以降の根源としている気がします。しかしどっちかというと資本の流動性が増し、金融マーケットが産業資本の数倍になり、資本が貴重品でなくなった事が原因ではないかと思います。それは投資信託に代表される、金融資本の蓄積と投資の広がりと社会の成熟化が原因であり、そうそう簡単に解決されないのではないかと思います。
まあ本の内容としては日曜日とか昼にビール飲みながら重くもなくさらっと読める、まさに”読書”の秋の一冊かな。

というわけで続いて「黒の株券  ペテン師に占領されるウォール街 デービット・アイホーン」とか「ザ・パニック ロバート・ブルナー、ジョン・カー」を読んでます。**
**あ、別に仕事以外の本も読みますが、基本的に仕事がらみの本紹介、という趣旨で。
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by ttori | 2009-09-09 16:38 | 本 / CD / TV

カッコイイとは、こういうことさ(時には)

TVを見ていたら、南のドーナツ型の島の映像が出てたので思わず。
(何度目の紹介かわかりませんが)

宮崎駿監督 ”紅の豚” エンディングテーマより
”時には昔の話を”  唄:加藤登紀子


大学時代、飛行機作り*に熱中していた**(ラリってた?笑)者としては、ナウシカもいいですが、宮崎アニメの中では紅の豚が一番好きです。

というかポルコロッソかっこよすぎ。

「飛ばねえ豚は、ただの豚だ。」***

、、、この歌だけでも泣けます。ええ。

*なので私はアニオタではなく飛行機オタなのです、ええ。<だからどうした
**残念ながらこの番組は2009年大会は開催中止となり、番組打ち切りの危機(こんなところにもリーマンショックの余波でしょうか:涙)でしたが、どうやら来年は開催のはこびとなるようで、なによりです。
***ちなみに、フランス語版のポルコの吹き替えはジャン・レノだそうで。なんだかイメージに合うような合わないような。
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by ttori | 2009-08-16 22:08 | 本 / CD / TV



小さな窓から見上げると曇り空でも、外に出ると意外と晴れてるもんだ。
by ttori

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