101回目の、、、

GM:がけっぷち…12月2日までに米議会へ再建策
 【ワシントン斉藤信宏】深刻な経営危機に陥っている米自動車最大手ゼネラル・モーターズ(GM)の経営破綻(はたん)が現実味を帯び始めた。GMなど米自動車大手3社(ビッグ3)は米政府・議会に緊急支援を要請しているが、議会側が設定した12月2日の期限までに大規模なリストラを盛り込んだ再建策を提示しなければ支援実現は難しい。同社取締役会が議論したとされる米連邦破産法の適用申請も、現実的な選択肢として急浮上する可能性もある。
 米紙ウォールストリート・ジャーナルによると、GM取締役会は破産法申請の可能性を議論したが、現実的な解決策とは判断しなかったという。しかし、取締役の一部からとはいえ、「破産法申請を検討すべきだ」との意見が出たのは、GMの経営が「破綻寸前の危機的状況に追い込まれている表れ」(米自動車アナリスト)といえる。
 GMは当初、同じビッグ3の一角であるクライスラーとの合併交渉を進めていた。しかし秋以降、金融危機の深刻化とともに資金繰りが急速に悪化。合併交渉を中断し、米政府に「政府支援がなければ来年前半には資金が底を突く」(リック・ワゴナー会長)と低利融資などの緊急支援を要請。クライスラーやフォード・モーターとともに米議会で窮状を訴えた。米民主党は低利融資などの法案を議会に提出したが、「世論の理解を得るにはビッグ3自身が説明責任を果たすべきだ」との声が強まったため採決を見送り、12月2日までに再建計画を提出するよう求めている。議会内には「ビッグ3が将来にわたり存続できると確信できる計画でなければ支援すべきでない」と破産法の適用を容認する意見もある。経営陣の報酬カットや大胆なリストラなどの再建策を示せなければ、GMが破綻に追い込まれる可能性も否定できない
【毎日新聞】

迷走を続けるゼネラルモータース。
CEOがプライベートジェットでワシントンに乗り込んで「うちをつぶすと大変なことになるぞぉ!」と脅したまではよかったものの、議員さんに「じゃあ来年3月まで存続するのに、ワーストケースでいくらいるんだ?」と聞かれるとしどろもどろ、、、。
そもそもGMが退職者向けの債務が重いのは今に始まったことではなく、10年来言われていること。年金の運用益まで使って利益を嵩上げしていたGEのウエ〇チ会長を引き合いにだすでもなく、アメリカの経営者はこうした問題にマッタク関心がなかったとも思えない。こうした債務問題を延々と先送りしてきたツケがついに行き着くところまで逝ってしまったのが現在の姿でしょうか。ただ、議員さんに「これまで十分な技術開発や新車開発を行ってこなかった」とけちょんけちょんにたたかれましたが、十分なキャッシュフローがない中で、ない袖は振れなかった、とも思えますが。
ちなみにGMは現在年間売り上げが20兆円、バランスシートが12兆円くらい(そして6兆の債務超過!)らしいですから、3兆円の新技術開発向け政府融資が即座に実行されれば、3月くらいまではもつかなあ、ともおもえますが。

今後どうなるんでしょうか?個人的な妄想だと(あ、あくまで個人的な妄想です)、
①破綻するにしても、しないにしても大規模なリストラは避けて通れない。いずれ遅かれ早かれ大幅な人員のカットに出ると思われる
②ただ、不振の元凶GMの北米部門は全部あわせて13万人しかいない(ちなみに、今回大規模リストラを行ったシティバンクは7万人!以上リストラしてます)。GM向け貸し出しに関しては金融機関はほとんど引き当て済みでしょう。(ただ、GMACが連鎖倒産するとそれでなくとも大変な事態に陥っている金融市場に火に油かも、、、。)
③確かに自動車は裾野が広い産業ですが、そもそもその自動車自体が売れてない現状ではすでに窮地に追い込まれている部品メーカが多いと思われ、連鎖倒産が起こる恐れも。ただ、部品メーカーの方もGMの苦境は知っていますから、防衛のために多くが現金取引となっている可能性もあり意外と影響は少ないかも(CEO自身が議会の中で述べてます)。焦げ付き自体が少なければ、GMと一連托生な一部をのぞいて連鎖倒産も少ないかも。川上の鉄鋼メーカーはアメリカ企業は全滅してますし、、、。
④もしGMがチャプター11を適用して、レガシーコストを切り離し、身軽になったうえで、資本注入・新規技術開発をすると、これまで金欠だったGMがいきなり元気になって、売り上げが減っている北米で日系メーカーがさらに打撃を受ける、、とも考えられます。

ただ、GMの危機は今に始まったことではなく、それこそ10年来言われてきたこと。GMの債券が投資不適格になって長く、すでに単価が20円とかの世界になっているため、金融市場にとってすでに破綻は織り込み済み。
ターンアラウンドの大家、ウイルバー・ロス氏はGMが潰れると大変なことになる、とはおっしゃっていましたが、このかた、部品メーカーもお持ちですからポジショントークとも。

なんだかこのペースでいくとほんとに年末までに逝ってしまいそうな雰囲気です、、、。
ただ、数字の詳細をおっていくと(また、危機が長かったため、破綻がかなり織り込まれているため)、意外と影響は少ないのかもしれません。
多分一番大きいのは、”世界のGM”が潰れた、という心理的な影響でしょうか。
アメリカの製造業が競争力を失ってから長い時間がたちましたが、その終着点ともいえます。
(話がそれますが、製造業がリストラした人員をサービス業が受け、そのサービス業の最たる金融がつまずいたアメリカ産業は今後どこへ向かうのか考えておくのは、非常に大きな意味をもつと考えています。)

GMが誕生してから100年。同じ製品を作り続けて100年も生き残ったGMは、ある種「すばらしく長生きした」企業なのかもしれません。
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by ttori | 2008-11-22 22:54 | News
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小さな窓から見上げると曇り空でも、外に出ると意外と晴れてるもんだ。
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