SWF

さて、下記で酷評した日本版ソブリンウエルスファンド(SWF)構想ですが、個人的には「どうしてこういう話になったのか」「この話の落としどころはどこか」「なぜ実現してしまいそうなのか」ということは考えてみていいかもしれません。

まず議論を記憶の範囲内で追っかけると、初めに世界のSWF(特に中国、中東諸国)の活躍が話題になっていたところから話がスタートし、そこに「東京金融センター構想」(中身は不動産等のハコモノの話)の人達が微妙に合流してさらに、年金問題まで絡みだして、大きく実現に向けて動きだしたような気がします。
【追記】まあ、しょっぱなに華々しく世界の金融機関の資本引き受けに入った多くのSWFが現在大きな含み損をだしてますけどね、、。

で、その財源は「霞ヶ関埋蔵金」と言われた、財務省所管の「財投資金」とか「外為特会」が出てきて、最終的には厚生労働省所管の国民年金基金(運用は年金積立金管理運用独立行政法人:GPIF)となりました。

ではなんでここまでSWFにこだわるのか?
こっからは完全に私の妄想ですが、
①まず暴走した一部議員を満足させるために
②一部識者および知識ある政治家はその議論に眉をひそめていたが
③要するに新しい利権が発生する。しかも10兆円という規模で
④その上、GPIFの運用は”年金の問題”で”ずさんな社保庁”と同じ文脈で語ることができる
⑤与党としては、年金運用の”非効率”はもともとの社保庁問題の本質から目をそらすことができ、その上10兆円の”税収とは関係ない”お金でカタを付けられる
今この話で表で走り回っている方よりも、実際にいわゆる”有力政治家”の方がどのような事をこの話で思い描いたのか、このようなアクロバティックな話を実現させた力は何か、そのあたりに興味があります。
所詮SWFは”国が運用する”資金です。通常、税収はこれまで営々と築きあげてきた”前例”がありますので、なかなか政治家が自由に出来るお金がない。そこに10兆円という途方もないお金が注ぎ込まれる。なんせ”10兆の33%はなんでもあり”ですから。ビルたてようが、道路作ろうが、コモディティに入れようが、個別の株に注ぎ込もうがかまわないということです。
もちろん、利権といっても、運用会社の採用に政治家が口利きするとかビル建てさせるとか、地元に道路を引くとか、そういうことはなかなか難しい、とは思いますけど、例えば選挙前にこのSWFを使って株を買い上げて”株が上がったのは私のおかげだ”とか言い出す政治家が出てくるとか。日銀の国債引き受けの別働隊扱いされるとか。
【追記】株がらみだともっと恐ろしい妄想がありますが、この際書かないことにします。最近BCCIがらみの本を読み返していたので、政治家と金融市場というといろいろ妄想が膨らんでしまうのです、、、。
【追記】最近なかなかBCCI(Bank of Credit and Commerce International)がらみの話はないですが、国際金融(そしてSWFについて)について勉強するにはうってつけの話だと個人的にはおもうんですけど、いかがでしょうか(特に中東の石油資金の流れについて)。ブッシュ政権で一度はいろいろな話が出てくるとおもっていたんですけどね、、。

まあ、あくまで私の妄想ですので、無視してくださいな。
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by ttori | 2008-07-06 20:46 | News
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小さな窓から見上げると曇り空でも、外に出ると意外と晴れてるもんだ。
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