インド本

f0005681_8514665.jpgITとカースト インド・成長の秘密と苦悩
伊藤 洋一 (著)

住信基礎研究所の伊藤さんがインドに訪問され、インドの社会面の問題点など、インド経済の光と影について書かれた本。
しばらく前に出てて、ずっと読もうと思ってましたが、なかなか手に付かずようやくに読み終えました。(下の本(チョコレート~)を読み終えて読みたくなっただけですが:笑)
本の最初に書かれていますが、インド本というと、旅行記とか、最近はインド投資の話題が多い中、実際に現地の社会経済がどうなっているのか、掘り下げて分析しています。普通のインド本は”インドってこんなにすごいんです”とか、インドの人口や経済成長について書かれている本が多いですが、本書は実際のインドに暮らす人々の目線まで掘り下げて書かれていて、なかなか興味深い本です。伊藤さんはインドに数回しか訪問されていない(本人もそれを何度か強調するように書かれています)ですが、逆に冷静な目でインドの社会的な問題点を掘り下げています。

例えば、インドの農村部でのすさまじいまでの貧困、その農村の多数の文字が読めない人が、綿花栽培で高価なモサントの遺伝子組み換え種子を買うために借金をする様子、そして天候不順や国際マーケットで綿花の値段が下がったために借金が返せなくなって自殺する人が増大している現状、社会の隅々まで根を張ったカースト制度とその弊害や多民族国家で様々な民族、文化が入り混じり、さらに様々な社会政策が各階層を固定し、社会活力を蝕んでいる現実、そしてその社会にITが与えた衝撃が論理だてて書かれています。

最近エマージングマーケットが再び沸騰していますが、マーケットの動きだけでなく、こうした文化・政治などの現状をひとつひとつ知っていくことは非常に有用だと思います。特に中国・インドといった巨大な人口を抱える国がなぜこれまで発展できていなかったのか、その原因を探ると共に、今回の経済成長が、これまでの延長線で”たまたま”外部要因・特殊要因で起こっているのか、それとも社会・文化構造の変化によって起因しているのか、見極める必要があると考えています。

どちらにしても、インドの現状を知るには読んで損はない一冊だと思います。
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番外編
f0005681_852528.jpg昨日、TVでやってた”踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!
そういやまえ書いたネタのやつもレインボーブリッジって爆破されてましたっけ(訂正:ベイブリッジですな)。昔東京タワー、今レインボーブリッジってなかんじですか。
しかし最後やっぱり涙がでますね(涙)。「事件は会議室で起こってんじゃない、現場で起こっているんだ!」は、世のサラリーマンに馬鹿ウケだったそうですが、わかる気がします。

f0005681_8533939.jpg、、、いや、たまたま今、「マッキンゼーをつくった男 マービン・バウワー :エリザベス・イーダスハイム (著), 村井 章子 (翻訳)」を読んでいて、ふと上の言葉を思い出したもんで、、、。
だから何、ってわけでもないんですけど、、、、。
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by ttori | 2007-10-14 08:47 | 本 / CD / TV
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小さな窓から見上げると曇り空でも、外に出ると意外と晴れてるもんだ。
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