今日bloombergを眺めていて面白かった記事。
マーケット事件簿・珍事件編でしょうか。 カリヨン解雇のトレーダー:自分は「天才児」-取引は上司も知っていた 10月10日(ブルームバーグ):フランスの銀行クレディ・アグリコルの投資銀行部門、カリヨンで未承認の取引によって2億5000万ユーロ(約410億円)を失ったとして9月に解雇されたトレーダーは、取引については上司も承知しており、自分はニューヨークのオフィスで「天才児」と見なされていたと語った。元トレーダーのリチャード・ビアバウム氏(26)はインタビューに答え、「欺瞞(ぎまん)や不正は何もなかった」として、「私のポジションは日々報告されていたし、大きな損も出ていなかった。幾分かの損失はあったかもしれないが、カリヨンが言っているような額ではない。私はニューヨークでの信用商品トレーディングの天才児だった」と語った。 カリヨンは9月18日に、ニューヨーク部門でクレジットデリバティブ関連の指数に関し「許可されている上限を超えた異常に大規模なポジション」を発見したと発表した。この未承認取引にかかわった従業員の名前は公表しなかったが、ビアバウム氏は解雇されたことと、デリバティブ(金融派生商品)に連動した指数の取引について追及されたことを認めた。 (bloomberg: 2007/10/10 09:48 JST) 久々にみましたね、、、自分で天才って言ってる人。 マーケット関連で仕事をしていると、「自分は天才だ」と思ったときが落とし穴になる、とはよく言いますが、それを地で行ってる感じ。 まあ、損を発表するほうも、されるほうもどっちもどっちって感じがしますが。 当然、これだけ大きな銀行でこのトレーダーが持っていたポジションについて「上司が知らなかったはずはない」と思いますが、その時価評価に関してはいくらでも手を加える余地はあったと思います。流動性がない商品をマーク・トゥ・モデルで時価を計算したとき、その前提の数値の見解の違いはいくらでもあったでしょうし。 ただ、、どちらにしてもお粗末な話。 今日高度に進化したALMも最終的にはガバナンス次第だなあ、と思います。
by ttori
| 2007-10-10 20:30
| Market(マーケット事件簿)
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