お勉強続き。

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英チェーン・キャピタルのCP部門が清算も、資産2兆円強
米格付け会社のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は28日、資産運用会社の英チェーン・キャピタル・マネジメント(ロンドン)のコマーシャルペーパー(CP)部門、チェーン・ファイナンスが損失を出し、清算に追い込まれる可能性があると指摘した。
S&Pの発表によると、チェーン・ファイナンスは不動産関連証券を含め最大で200億ドル(約2兆2800億円)の資産を持つ。同部門は仕組み投資商品のための特別目的会社で、短・中期のCPを発行し、その資金で証券類を購入
している。S&Pによると、同部門の保有資産の価値低下は強制的な清算を引き起こす可能性がある水準を超えた。
(2007/08/29(水) 08:13:55)



これは実際には60億ドル程度らしいですけど。

あちこちにいろいろ出てますが、この手の勉強をするには現状は最適な環境下にありまして、なかなかいろいろ報道されて面白い。

ポイントは「どこかで何かのリスクをとっている」ということだと思います。
通常、投資を行う場合、普通の人は”マーケットリスク”のみに気を取られますが、それ以外にファンディング(資金調達)リスク、リクイディティ(流動性)リスク等々、普段はあまり気にしないところにリスクが潜んでいて、緊急時にはこうした問題が多発する、という典型だと思います。
個人の信用やFXでも、追証を払えればポジションを維持できるわけで、これも一種のファンディングリスクだと思います。

SIV(ストラクチャード・インベストメント・ヴィークル)についてはこの手のことを80年代から専門でやっていた人について勉強したことがあるのですが、SIVを使ったファイナンス(80年代にCITIが初めてやった?との事)は長短ミスマッチ(長期金利と短期金利の差)と(そのとき聞いたのは)AAA内での格差(つまり、担保とバックアップライン(いざというときに銀行本体が資金提供をする)によって、同じAAA格でも資産側と調達側で金利差が出て、鞘が抜ける)を取るオフバランス(銀行のバランスシートに載せない)スキームだと聞いてましたが。
これはつまり、長期資産を買うのに短期資金を用いる、ファンディングリスクをとっているわけで、このリスクが噴出した格好。ついでに格付けのボラティリティリスク(?)も。
しかし、、アジア危機の時に得られた、長期投資を短期資金でまかなうとえらいことになるって教訓はどうなったんでしょうね、、。まあ、商業銀行の本質として、短期金利(預金)で長期資産への投資をする(住宅ローンとか、企業貸し出しとか)のを旨としているビジネスモデルからするとクレジットサイクルの最終局面で同じ事態が発生するのはいかんともしがたいのかも知れませんが、、。
ついでに影響という面では、資金繰りに窮したSIVがいったんバックアップラインで資金供給されても、その後の資金が続かなければバックアップラインを提供した銀行に資産を差し押さえられ、その資産処分をされる、という問題がありますね、、。その担保処分をめぐってまた大変なことになりそうな悪寒。

あと、最近一部で出てましたが、仕組債がらみで、
英バークレイズ、独ザクセンLBのファンド設立を支援
 [フランクフルト 27日 ロイター] 27日付の英タイムズ紙(電子版)は、経営が悪化した独ザクセン州立銀行(LB)について、同行の経営悪化の原因となったオフショアファンドの設立を英バークレイズ銀行が支援していたと報じた。
 同紙は「ザクセンLBの経営悪化の原因となった複雑なファンドの設計をしたのはバークレイズとみられる。また、バークレイズはLBの投資先に追加担保を要求し、これがLB経営悪化の一因になったもようだ」と伝えた。
 同紙によると、ザクセンLBの経営悪化の原因となったオフショアファンド「ザクセン・ファンディングI」(ダブリン籍)は、ザクセンLBとバークレイズ・キャピタルが共同で設立。同ファンドは、米資産担保証券(ABS)に投資していたが、投資資金の調達先だったコマーシャルペーパー(CP)市場の流動性低下で資金繰りが悪化した。
 またバークレイズは、ザクセンLBが出資していたクレジット投資専門のヘッジファンドに対し先週、追加担保の差し入れを要求。その後担保の一部を差し押さえた。
 この報道に関するバークレイズのコメントはとれていない。
 同紙によると、バークレイズに近い筋は、同行が設立を支援した投資ファンドが損失を出しても、バークレイズの損失は最小限に抑えられる見通しだと指摘。またバークレイズは、運用資産の選択や運用自体には関わっておらず、顧客がトラブルに陥ってもバークレイズが責任を問われることはないという。
 ザクセンLBは26日、独州立銀行最大手のバーデン・ビュルテンベルク州立銀行(LBBW)[LBBW.UL]への身売りで合意した。
(8月27日20時2分配信 ロイター)

この手の州立銀行(ランデスバンク)は日本の仕組債の発行体になっている例がけっこう多いとおもいますが、、普通日本のいろいろな仕組債(どれだけあるか知りませんが)が、まさかあっさりデフォルトするとは、、普通思ってないでしょうな、、。そんなこと説明しっかりしている投資銀行の人も、そこまで気にしているバイヤーもいない(というか、これを避けるためにAAA格の銀行を世界各地から探してきてるのですから、、、)と思いますが。
これが火を噴き出すと大変なことになると思いますけど。。。

実際外資系投資銀でCDOのマーケティングをしている友人は「この前までが良すぎたとはいえ、最近はまーーーったく売れません。」とか、別の投資銀の人は「トラブル処理で大変です」とか、大変そうですけど、、、。

全体的に「戦争だって?そんなものとっくに始まってるさ、、、問題なのは如何にケリをつけるか、それだけだ」って感じ。
、、、このネタどこまでわかる人がいるでしょうか、、、。
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by ttori | 2007-09-02 08:28 | Market(マーケット事件簿)
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小さな窓から見上げると曇り空でも、外に出ると意外と晴れてるもんだ。
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