証券アナリストジャーナル

祝!1万アクセス。
こんな支離滅裂な話題の多いBlogに、、
ありがとうございます。
個人的にも1年よく続いたなあ、とおもいますが。

で。
話題が飛びますが、久々にまじめな話。(<あほ)

今月の証券アナリストジャーナルはBIS規制についてで、それ自体かなり興味深い記事が多いのですが、個人的に面白いと思ったのは証券アナリストジャーナル編集委員会の浅野さんが書かれた「ヘッジファンド投資:意義と課題」という記事です。



ヘッジファンドというとハイリスク・ハイリターンのイメージがありますが、実際のところ、ヘッジファンドはきちんとアルファ(超過収益)を産み出せているのか、という問題意識からいろいろと調べられて書かれた記事です。かなりしっかり書かれているので興味深く読みました。
グローバルマクロ運用をルックバック・ストラドルと捉えて運用分析をしたり、ロングショートの利益の源泉について考察しています。

ヘッジファンド運用で問題になるのが、アップサイド20%オプションです(つまり、もし儲かったらそのうち20%を成功報酬としてもらう)。
もちろん、ハイウオーター・ベンチマーク(一度年初の成績を下回ると、それを回復するまで成功報酬が出ない)がありますが。ただ、ファンドの運用者も儲けるために働いているわけで、もし運用に失敗して成功報酬がもらえなくなると、ファンドをクローズしたくなる誘惑に駆られるわけです。
(個人的にはこの”アップサイドコールオプション”の対価は”レピュテーション・コスト”だと思うのですけど違いますか、そうですか。)

そして、すべてはリターンとコストの見合いだとおもうのですが、十分なリターン(アルファ)が得られるのであれば、コストが高くても文句はでないと思います。ただヘッジファンドが大量に出てきて、多くのファンドのリターンの源泉であったアービトラージができる市場のゆがみがなくなってきた(それ自体は市場が効率化すると言う意味ですばらしいことだと思いますが)現状があります。
そうすると、ベータや個別株サーチといった”伝統的な”運用手法でリターンを稼ぐという手法を踏襲するわけで、様々なインフラが整い自由度が大きくなった”大手運用会社”とどこが違うの?ということになります。(もちろん、ヘッジファンドにもそのフィーに見合うだけのリターンを産み出している会社はたくさんあります。”ヘッジファンド”とまとめて呼ぶのはおこがましいですが。)

もう一つ。
最近の運用業界で話題沸騰なのが130/30と呼ばれる新商品。
ロングを130、ショートを30で一部ショート戦略を取り入れることにより運用の弾力性を増し、インフォメーションレシオやシャープレシオを改善するというもので、上記の浅野さんの記事にも出ていましたが、限定的なショートと限定的なレバレッジは運用効率を大きく改善できるという研究結果から出てきたものです。そしてその運用効率の改善具合は、ショート30%あたりで急速に改善率が悪くなるため、こうした戦略がでてきました。
さらに運用のパフォーマンス目標が通常のインデックス(TOPIXとか、S&P500とか。ヘッジファンドなどのように絶対リターンではない>これまでの資産配分計画の中で使える商品)なのも、使い勝手がよく、人気を博している理由の一つのようです。

ただ、国内でこれをやろうとすると問題点が多い。
まずショートポジションを取るためのインフラがまだ十分整っていない。(レンディングマーケットやら、いろいろ)。ついでによく見落とされているのが、レバレッジの130の部分で、国内籍のファンドだと純資産以上の借り入れができないので、ロング130のレバレッジ”30”の部分が構築できなかったりします。

、、、で、どうしても運用の自由度があるオフショアのファンドで、ということになるのですが。
せっかくの新商品がヘッジファンドと同じくオフショアのファンドでしかできない、となると年金基金を初め多くのお金が東京から海外に流れていく、、ということでどんどん東京の金融インフラの整備が遅れて、お金が海外に流れていく、、、というのも結局東京マーケットの地盤沈下の一部なんだなあ、とおもうのは私だけですか、そうですか。
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by ttori | 2007-05-03 09:50 | Market(マーケット事件簿)
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小さな窓から見上げると曇り空でも、外に出ると意外と晴れてるもんだ。
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