ごりごり、おしおし

日興首脳の進退に発展も・不正会計
 山本有二金融担当相は22日の閣議後の記者会見で、日興コーディアルグループの不正会計問題について「健全な証券取引でないことは間違いない」との考え方を改めて強調した。そのうえで経営陣や責任者について「辞任や解任がありうる」と指摘。原因解明を進めたうえで、責任の明確化を投資家や当局に示すべきだとの考えをにじませた。

 この問題をめぐって日興は18日、2005年3月期決算で不正な会計処理をしたことを認め、1月15日までに財務諸表を自主的に訂正することを発表。同時に担当役員の辞任、金子昌資会長(67)、有村純一社長(57)らの報酬削減といった処分も打ち出し、事態の収拾を図ろうとした。ただ、証券取引等監視委員会と問題について見解の食い違いが表面化。説明責任を問う声が高まっており、不正会計問題は経営トップの進退に発展する可能性が出てきた。
(nikkei 12:39)




まあ、いろいろ報道されているので簡単に。

概略として、日興の子会社、日興プリンシパル・インベストメント(NPI)がSPC(ペーパーカンパニー)のNPIHを介し、ベルシステム24を買収し、その買収資金として、日興はブリッジローンとベルシステム株に転換できる他社株転換社債(EB債)を使ってファイナンス(資金提供)をしました。

この場合、100%子会社となったベルシステム24に対して、連結して(子会社として)それを決算に反映させるのか(つまり、ベル株は日興の資本に直入)、それとも、ファンドが投資している先なので連結させずに、純粋投資とするか(この場合、マークアップ・ダウンでファンド簿価をあげたり下げたりできる、、か?簿価評価してエクジットしたときにまとめて利益を出すんだろうか?)で、日興首脳は純粋投資として、ベル24を連結せず、利益の出ているEB債だけ時価評価を行い、決算発表をおこなったとのことです。
【追記】商法上、私募投信と同じで、簿価評価で原価評価できないと思われるからエクジット時点でまとめて利益を出すと思われます。

問題は結局、首脳陣がスケベ心を出して、含み益が出ている子会社株式の簿価アップして、決算数字を作ろうとした事が問題だと思います。、、まあ、金融機関の大小とわず、どこの会社も大概いろいろな手段を使って決算数字を”着地”させますが、日興首脳は書類を改ざん(EB債のチケットを改ざん)までして、する必要があったのかな、と。
また、子会社株の簿価評価上げを利益計上するため(通常は資本直入のため、子会社株式の含み益はPLに出てこない)わざわざEB債を使ったと思われる点も突っ込みどころでしょう。

もう一つ疑問は、なぜベルシステム24はCSKから逃げたかったのか。
途中経過をみていると、NPIへの無理やりな第三者割当増資をしたり、どう考えても無理無理なことをごり押ししている印象がぬぐえず、大株主のCSKから逃げ出す(=経営陣が株主を選ぶ)事が起こっていることも大きな問題だと思うんですが、どうでしょうか。

、、まあ、もう終わったことなのでいい、ということでしょうか。

【追記】ちなみに、この時点(日興がこの決算を出した時点)では、このSPCの連結会計については、きちんとした基準がなかったため、技術的にはこの決算が”粉飾”とはいえないと思われます。が、グレーなことに変わりなく、しかも日興首脳陣は「これが決算数字を嵩上げする」という認識はあった(というかビジネスとして知らないはずはない)と思われるところに大きな罪(知っててやったこと)があったんではないかなー、と思いますが。(金融取引にたずさわる者として、無知の罪(知らないことは罪)とはいえないと思います)
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by ttori | 2006-12-25 20:28 | Market(マーケット事件簿)
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小さな窓から見上げると曇り空でも、外に出ると意外と晴れてるもんだ。
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