お熱いのがお好き?(でも火傷するときもあります)

【!】少し加筆しました。(12月9日朝)
下の日経225連動投信(下記エントリー;どっちもどっち)の話をかいていて思い出したこと。

金融を学ぶときに一番最初に出てくるのが、
「今日100円もらうのと、来週100円もらうの、どっちがいい?」という話があります。
もちろん今日の100円のほうがいいわけですが。利子についての説明を受けるときよく出る話です。




で。
下記の日経225投信も同じような心理が働いているのかなあ、とおもうのです。将来の不安定な株価よりも(来週の100円)、目の前のクーポン(配当)(今日の100円)が重要、と考えているのでは、と思うわけです。EB債(他社株転換型社債)についても同じだと思います。
【追記】ちなみにEB債とは、ある指定株(例:新日鉄)が想定(例:30%)以下にならなければ、ハイクーポン(高利回り)になる債券。ただし、もし新日鉄株の株価が30%以上下がると、新日鉄の”株”で償還される。新日鉄のプット(売る権利)オプションショート+AAA債券で構成されています。セールストークは「鉄(新日鉄の事です)が350円(30%くらい下)なら買いでしょう!いまから指値しても買えませんから、その間、ハイクーポン(高利回り)を享受するのも”あり”だとおもいますよー」とか言ってる悪寒。

前に、この手の商品マーケティングをしている人と話しているときに、
「一回、この手のスキームじゃ、アップサイドポテンシャル(上昇したときに得られるリターン)がないから、コールロング型(買う権利オプションが付いた商品)の商品を作ったことあるんだけどねー」
で、どうなりました?
「まーったく売れなかった」
と聞いた事があります。

簡単な計算を考えると、30%÷√250(営業日)=約2%となります。
肌感覚から、「日経が一日平均2%(300円くらい)も動かないだろ」と考えるのも納得いくかも。
オプションのプライシングというより、比較対象が預金金利だと、たとえ利回りが低くても、「銀行がつぶれる可能性に比べて、日経が30%も下がる可能性は高いけど、どっちもめったにおこらないだろうから、クーポンがこれだけ(預金の数十倍)あるから買い」、と思うのも納得できるかも。これが、コールロング型だと、商品性がまったく違うものになって、比較対象が株式投信になってしまうのでしょう。そう考えれば考えるほど良く練られた商品ですな。。

まあ、ボラトレーディングではなく、ディレクショナル投資だと考えればいいということでしょう。

結局、どちらにしてもプライシング競争でしかないわけで。
でも、オプションショート戦略って個人でやるには少し重い気がしますが、、、。

【追記】ちなみに、個人的にはこの商品が銀行窓販で売られている、という点をもっと重視しなければならないと思います。つまり、想定顧客はリスク回避型の期待効用を持つ顧客層だと考えられます。典型的な対象顧客は50~60歳代で預金が数千万ある団塊世代でしょう。自分である程度投資経験があるが、アップサイドよりも確定利回りを欲し、日経平均にも多少土地勘があるが、右肩上がりの日経平均経験が長く、30%のダウンサイドリスクを過少評価している可能性はあります。
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by ttori | 2006-12-08 21:30 | Market(マーケット事件簿)
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