どっちもどっち

このあたりで仕組み投信についてかかれていたので、少し。

仕組み投信とは?ですが、今回話題となっているのは基本的には日経225連動型投資信託といわれるやつで、もし日経225が一定以下(大体30%以下)にならなければ、年数%の分配金がでます、という(プット・ショート型)商品です。



基本的には銀行系や生保系の投資信託会社が販売している、クローズドエンド型(一回スポットで販売して、あとは解約ができない。追加でも買うことができない)で、中身は日経225リンクノート(仕組み債券)のみの場合が多い。(一部は自分でAA格債券+エクイティスワップを組んでいるところもあるが)。

残高はきちんと計算したことはないですが、ざっとみて数兆円はあると思われます。ほとんどが地銀をはじめとする銀行窓販で売られています。

多くのものは一定条件以下になると早期償還条件が付随していて、大概1年程度でロール(早期償還、新規設定)してぐるぐる回しているところが多いようです。さらに、予想分配金が一年目が大きく、二年目以降減る、ステップダウン型で、日経平均が30%以上下がるとそれに連動して元本が割れる設定になっているパターンが多い。
裏側の仕組み債の供給は、主にドイチェ銀、BNPパリバ、ソシエテジェネラル(ソジェン)など欧州系銀行。

基本的にこのMTN供給に関しては、ほとんどがAA格債なので、日系とか証券系は多くがS&Pの格付けでA格以下で、参入が難しい。もちろんAA格の発行銀行を使って組成することは可能でしょうけど、じぶんところでAA格債券を出せ、日経オプションといったデリバティブ分野でも強い欧州系銀行(特にフレンチ系)の方がプライシングで有利という事でしょう。

この商品、証券会社で類似商品を売ってます。それをわざわざ投資信託型にしているため、組成会社(この場合は欧州系銀行)と運用会社(投資信託会社)、さらに販売会社(地銀など)にフィーが落ち、その利回りはかなり削られていると思われます。しかも上記に書きましたが、早期償還で3者にとって1年おきにぐるぐる回せる2度おいしい商品となっております。

まあ、「日経がさがんなきゃいいんだろ」くらいの勢いで「預金に比べて圧倒的に有利ですよー」くらいのセールストークで売られているんだろうと思いますが。このへん、元本割れても毎月配当金を出すことが受けて爆発的に売れてる”グロソブ”を彷彿とさせます。、、確かに1年で日経が30%以上下がる確率はかなり低いとは思いますけど。日本人の好きな”元本保証”とか”高利回り”という言葉と、”株価3割も下がる可能性は低い”という微妙な素人考えをうまくまとめた、マーケティングの勝利のような商品です。

多くの識者が「こんな商品うりやがって」と眉をひそめるかもしれませんが、私個人としては「売るほう、買うほうどっちもどっち」という気がしてます。
多分、売っている銀行員、きちんとプライシングできないでしょう。買うほうも売る方も、預金より利回りがいいのはなぜか、きちんと考えれば、どこかでリスクをとっているとわかるはず、とは思うんですが、違いますか、そうですか。

、、、しかしよくまあ、こんな商品考えましたなあ、。。
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by ttori | 2006-12-03 08:45 | Market(マーケット事件簿)
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小さな窓から見上げると曇り空でも、外に出ると意外と晴れてるもんだ。
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