ソフトバンク

f0005681_10344040.gifソフトバンクの携事業証券化、ゴールドマンが主幹事から離脱(日経)という記事がありました。(すいません、リンクが見当たりません)

第一印象は「めずらしいなあ」ということ。
ソフトバンクのVodafone買収は今年最大の案件で、リーグテーブルを気にするインベストメントバンカーなら、一枚噛んでおきたい案件なはず。
これが「自ら離脱した」のか、「はずされた」のかは報道からはうかがい知れませんが。(ちなみにリーグテーブルとは、合併・買収(M&A)アドバイザリーのランキングや、株式・債券引き受けのランキングなど、各種のランキングの事。これによって外資系のIBの人達は評価されたりする。まあ、一部宣伝のため、という部分もございますが)




ちなみにVodafoneの資産を担保に、資金を借り入れてソフトバンクがvodafone日本をLBOで買収した時に使ったブリッジローン(短期の借り入れ)のシンジケート団メンバーは、ドイツ銀行、みずほコーポレート銀、シティバンク、ゴールドマン、三井住友銀、カリヨン、WestLBとなってます。、、まあカリヨン(フランスの銀行です)とか、WestLB(ドイツの銀行です)とか一般には聞きなれないと思われる面子もいますが。(そういえばカリヨンといえば、今年の始めあたりに猛烈に人を集めていたけど、どうなったんでしょうか)

このメンツがほぼそのまま、ソフトバンクの携帯事業証券化の幹事となってます。スキームはこちら

個人的には子会社を作って資本を他から入れたほうがいい気がしましたが、買収の時のバリエーションが高いのと、経営権を渡したくなかったと思われるので、こんな入り組んだスキームになったんだろうなあ、と想像。
興味深いのは、拒否権を持つ特殊株をみずほ信託の信託受託者に割り当てて、ソフトバンクのコントロールをかなり制限している点。もちろん、ノンリコース貸し出しになるため、ソフトバンクの自由にはさせたくない、という要望を実現する手段をいろいろ考えた結果だとは思います。
しかし、これだけがちがちに事業の自由度を制限され、借金漬け、しかも13年程度で1.5兆の借金を全返済しなければならない、となると利払いとキャッシュの積み上げ圧力は相当なものでしょう。ただ、ノンリコースなので、いざ、というときはソフトバンクから切り離せるようになっています。ソフトバンクとしてはぎりぎりの手法だったと思います。

私はVodafoneユーザーなのですが、あまりにもつながりが悪い(基地局が極端に少ない)のと、端末の作りこみ(So○y製)が甘い(端末仕入れを英Vodafoneに一元化していたため、日本独自端末展開が弱かった)ので、ほとほと苦労していて、「こんなんでドコモとか、auと競争できるのか?」とか思ってしまうのですが。なにより、この状態で(サービスが悪い、端末の種類も少ない等々)もし、携帯のメールアドレスをVodafoneからsoftbankに切り替える、とかしたら、いくら料金を見た目安くしても、ナンバーポータビリティで利用者が大量に逃げ出すと思うんですが、どうでしょうか。
もちろん、ソフトバンク幹部はそのへん百も承知でしょう。今後一人当たりの利用料増加と、加入者数を増やすためにいろいろ手を打ってくるとはおもいます。、、ただ、アイデアはいいけど実務がまわらないことが多いソフトバンク、一ユーザーとして事業体としてもっと成熟してくれることを切に望みます。歌の配信からゲーム、ネットショッピング等々、サービスがコモディティ化し国内需要が頭打ちしている携帯事業、劇的に状況を改善するのは厳しいと思いますので、大切なのは当然のことを当然のようにすること、実務を成熟化させて信頼を勝ち取っていく事がもっとも大切だと思います。

で。
結局なんでGoldmanは離脱したんでしょ?

なんかソフトバンクがらみで別の案件でもあるんだろうか?
[PR]
by ttori | 2006-11-23 10:17 | News
<< メカふぇち ぷらだ? >>



小さな窓から見上げると曇り空でも、外に出ると意外と晴れてるもんだ。
by ttori

カテゴリ

全体
プロフィール
本 / CD / TV
プライベート
Market(マーケット事件簿)
News
CM一考

以前の記事

お気に入りブログ

メモ帳

検索

その他のジャンル

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

画像一覧