デジャブ (夢の中でシリーズ2)

その日、Tはいつもより早く目が醒めた。
「勝負の日だ、、」
その日、Tは見込み客に新しい商品のセールスを行うことになっていた。

普段口下手で、あまりセールスがうまくないTは会社を出て、先輩社員とその見込み客に対してセールスピッチを行う。何度も練習したその資料をめくりながら、先輩のスクーターの後ろに乗って客先に向かう。

田舎の工場。工場に入るとき、空気が変わった。まるで過去にタイムスリップしたような感覚を覚えながら、Tはその工場に入る。
初めは緊張してセールスを始めたTは、なぜか不思議な感覚を覚えた。始めから、まるで過去やったこことを、そのままなぞるかのような流れるようなセールストークが口をついて出る。深く考えずに練習したことを感謝しながら、一通りピッチを終え、手ごたえを感じながら、少し風にあたろうと外に出るとTはつぶやいた。
「まるで昔やったのと同じ、まるでデジャブ(既視感 )みたいだったな、、」

少し外を歩こうと、工場を出て田舎町を歩いた。

しばらく歩くと大きな道に出た。
「あれ?こんな道、あったかな?」

少し戸惑いながら、Tは歩みを進める。まるで誰かに誘導されるかのように。

昼下がりの田舎町は、車や自転車が行きかい、田んぼの傍を歩くTを追い抜かしていく。
空腹を覚えたTは、やがてしばらく歩いた先にファミレスを見つけた。
「まあ、結果が出るまでしばらく時間があるし、飯でも食べとくか、、」
そう思い、Tは導かれるようにそのファミレスに入った。


ファミレスは混んでいた。窓際の席を見渡すと、いっぱい。
「仕方ないな、、。二階に行くか」
二階に上がったTは戸惑った。そこはまるで江戸時代の古い家屋のようなたたずまいだったから。


「、、、なんだこれは、、、」
衝撃を受けたTは直ぐに先輩に連絡を取ろうと携帯を取り出そうとして気がついた。ズボンのポケットが妙に重いことを。

あわてて携帯を取り出したTの目が見たものは、






見たこともないような巨大な携帯電話だった。
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by ttori | 2011-08-27 21:05 |
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小さな窓から見上げると曇り空でも、外に出ると意外と晴れてるもんだ。
by ttori

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