はちご先生2

1で株式現物市場について述べましたが、続いて株式デリバティブ(派生商品)市場。

通常、デリバティブはオプション・フューチャー・その他デリバティブという風にいわれます。

その中で一番簡単で有名なのが先物だと思われます。
先物はある期日(満期日)での当該銘柄(指数)の指定値で決済されるという派生商品です。例えば日経平均先物は、日経新聞社が発表している日経225種といわれる指数に連動するデリバティブです。

一般に間違えられやすいのですが、先物は先渡し契約の一つの分野です。これは指定期日に指定した値段で決済を行うことを先渡し契約といいます。例えば現物株を指定値段(例えば3ヵ月後の引値など)で売買することを先渡し(フォワード)契約といいます。

この先渡し契約を標準化して上場させたものを先物(フューチャー)といいます。時々このへんの知識があいまいな方が「先物をOTCで売買したいんですが、、」というとんちんかんな質問が出たりします。

現在日本で最も出来高(コントラクト)が多いのが日経平均先物。また機関投資家が多く使うTOPIX先物。日経平均先物は指数に1000円をかけたものが標準形となっており、通常3,6,9,12月隔月の第二金曜日の各構成銘柄のオープンの値段で決済されます(この日をSQ(スペシャル・コーテーション)日といいます。ただこの言い方は日本だけらしく、海外では”エクスパイヤー・デート”といったりします)。
*気をつけなければならないのはこの”コントラクト”数。最近時々韓国の先物契約数が日本の数倍、という報道があったりしますが、これはこの”コントラクト”数をいいます。ただ、日本の先物が一枚当たり1000万円程度の参照契約金額(ノーショナル)となっていますが、韓国の先物はそれよりもはるかに小額となっています。

でデリバティブの特徴といえばレバレッジ。上記の日経平均先物は現在一枚あたり100万弱の委託保証金(担保)で売買することができます。つまり1000万円近い契約を100万円程度の資金で売買することができることになります。レバレッジ10倍。この委託保証金は売買翌日までに、売買した証券会社を通じて、証券取引所に収められることになります。
気をつけなくてはならないのはデリバティブは個別契約。つまり誰かと誰かの契約となります。通常売買契約と一緒で売り手と買い手がいます。通常の売買契約は買い手と売り手が株券と現金を受け渡して終わりですが、現物株券が存在しないデリバティブ契約は売り手と買い手が満期日までその契約を維持しなければなりません。

つまり長期のデリバティブ(中には数十年も続く)は相手が必ず最後まで契約を守る、ということが前提となります。これは面倒ですよね。だって相手が数十年も必ず存続してるかどうかも怪しい(これをカウンターパーティリスクといいます)。値段が上がったら取引を解消したくても、相手がやだ、といって解消できないかもしれません。

こうした不便さを解消するために出てきたのが、先物や上場オプション市場です。この先物契約は契約相手が必ず証券取引所、となります。前の記事で書きましたが、証券取引所の上場市場の特徴は全てを一般化し、”価格のみ”の交渉で売買できるような商品設計となっている点(だからこそ、先物は受け渡し日や委託保証金(担保)の金額が画一的で融通がきかなくなってます)。またこの委託保証金の計算はSPANといわれる計算方法で過去24週の当該指数のボラティリティ(変動数値)の最大値をベースに計算され、売買日の次の日に証券取引所に収めます。また、相手が必ず証券取引所でさらに売買する指数デリバティブも株券と同じくまったく同じ契約となりますので、買った相手を気にせずに、売り戻して契約を終了することができます。


、、、うーむー、どんどん長くなっていくなあ、、。
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by ttori | 2011-04-03 17:01 | Market(マーケット事件簿)
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小さな窓から見上げると曇り空でも、外に出ると意外と晴れてるもんだ。
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